Windows 10 クリーンインストールしてみた
Last update 2017-05-27 08:32
Windwos 10をクリーンインストールする方法を紹介します。
クリーンインストールとは、Windowsをアップグレードしたり、クローン化して復元するのではなく、まっさらなHDDやSSDにCDやDVD、もしくはUSBメモリなどを使って0からインストールすることです。
今回紹介する方法は、今までWindows 10へアップグレードしたことがあるPCを持っている人が行うWindows 10のクリーンインストールです。
ですが、Windows 10へアップグレードをしたことがなくても、Windows10のインストールCDを購入すれば同じようにクリーンインストールできると思うので、参考にしてみてください。
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目次
- Windows 10 クリーンインストールする方法
- 無料でWindows 10をクリーンインストールできる?
- インストールメディアの作成
- Windows 10をクリーンインストールする
- 無料でWindows 10をクリーンインストールできる?
- Windows 10をクリーンインストールして分かったこと
Windows 10 クリーンインストールする方法
今回紹介する方法は、クリーンインストール用のツールをダウンロードし、インストール用のメディアを作成してインストールする方法です。
無料でWindows 10をクリーンインストールできる?
Windows 10は、Windows 7やWindows 8.1ユーザーを対象に2016年7月28日まで無料でアップグレードができるキャンペーン(?)を行っていました。この期間内に一度でもWindows 10へアップグレードした人であれば、そのPCに関しては以後、何度でもWindows 10へアップグレードしたりクリーンインストールすることができるようです。
私はWindows 8.1のSSDを別のSSDにクローン化させてWindows 10にアップグレードしたので、まだWindows 8.1のSSDも残っていますが、これも今後何度でもWindows 10へアップグレードできるし、Windows 8.1にダウングレードしても再びWindows 10へアップグレードできるということですね。
ただし、このWindows 10はアップグレード(もしくはインストール)したPCのハード構成に紐づけされるので、構成を大幅に変更してしまった場合はライセンス認証ができない可能性があるっぽい。
ちなみに一度でもWindows 10にアップグレードしたことがあるPCであれば、認証は一切ありません(バックグラウンドで行われていたのかも)。
以前のような「プロダクトキー」の入力や電話によるライセンス認証などは一切ありませんでした。
インストールメディアの作成
まずは、マイクロソフトのWindows 10のダウンロードのページへ行き、「ツールを今すぐダウンロード」をクリックします。
なお、今回はインストール用のブルーレイディスクを作成してインストールします。
容量的にDVD-RでもOKですが、CD-Rだと無理っぽいです。また、USBメモリでインストール用メディアを作成することも可能です。が、USBメモリだと小さすぎてあとで何が保存されているのかわからなくなってしまうのと、25GBのBD-Rが余りまくっていたので、今回はBD-Rに焼きました。
あらかじめブランクメディア(書込み可能なDVD-RやBD-R)かUSBメモリを用意しておいてください。
ファイル(MediaCreationTool.exe)を適当な場所にダウンロードします。このファイルは20MB程しかないので、どこにダウンロードしてもOKです。
「適用される通知とライセンス条項」が表示されるので、目を通したら右下の「同意する」をクリックします。
「実行する操作を選んでください」では、いま使用しているPCのWindowsをアップグレードするのか、インストールメディアを作成して他のPCのWindowsをインストールするのか選択します。
今回はインストールメディアを作成するので、「別のPCのインストール メディアを作成する」をチェックして、「次へ」をクリック。
「言語(日本語)」やWindowsのエディション、アーキテクチャを選択します。
「このPCにオススメのオプションを使う」にチェックが入っていれば最も最適な状態が選択されているので、このまま「次へ」をクリック。
「このPCにおすすめのオプションを使う」のチェックを外せば「エディション」も選択できます。が、「Home Single Language」が選択できる程度なのでメリットはほぼなし。
作成するインストールメディアの種類を選択します。私は先ほども書いたように、USBメモリだとなくす可能性があるのでBD-Rにしました。
「ISOファイル」にチェックを入れて「次へ」をクリックします。
「ISOファイル(Windows.iso)」の保存先を選択します。
約3.5GBほどあるので空いている場所に保存してください。
「Windows 10をダウンロードしています」という表示になるのでこのまま待ちます。環境にもよりますが、20分程度で完了すると思います。
しばらくすると「Windows 10のメディアを作成しています」になります。このまましばらく待ちます。
30分ぐらい経過すると「ISOファイルをDVDにコピーしてください」という表示になるので、ブランクメディア(空のDVD-Rなど)をドライブにセットします。
セットし終わったら「完了」をクリックすると・・・
このように「Windowsディスクイメージ書き込みツール」が表示されます。
DVD-R(もしくはBD-R)が入っているドライブを選択し、「書き込み後のディスクの確認」にチェックを入れます。
準備ができたら「書き込み」をクリックします。
焼く「Windows.iso」は3.47GBしかないのでDVD-Rで十分。私の場合は25GBのBD-Rが大量に余っていたのでBD-Rを使いました。
しばらくするとブランクメディアへの書き込みが終わりディスクの確認になりました。ここまでで1時間かかったかどうかぐらいだと思います。
書き込み、確認作業が終了しました。「閉じる」をクリックして終了させます。
書き込みが終わったディスクを取り出して、ラベルに分かりやすいようにWindows10的なことを書くか印刷しておきました。
Windows 10をクリーンインストールする
インストールメディアが作成できたらいよいよクリーンインストールです。
今回は500GBのSSDを用意しました。実際にはWindows10では250GB程度の容量があれば十分です。私はデータなどはもう1つ4TBのHDDを用意していてそちらに写真、動画、ミュージックを保存するようにしています。なので実際には128GBでも行けるのですがあとから容量を増やしたい場合なども出てくるので、初めから十分容量があるものを選択しました。
またSAMSUNGのSSDは何台か所有していてトラブルも少なく、高速で安定性も抜群なので500GB 850 EVOをチョイス。
今ではもっと安いメーカーのSSDもあるのですが、信頼性でSAMSUNGにしました。
HDDというチョイスもあるのですが、一度SSDの速度を体験してしまうとHDDには戻れないと思います。(笑)
参照:SSDとHDDのWindows起動時間の比較
まっさらのSSDを取り付け、作成したインストールメディアをセットしてパソコンを起動するとこのような画面になりました。
「インストールする言語」「時刻と通貨の形式」「キーボードまたは入力方式」「キーボードの種類」を選択します。と言ってもすでに適切なものが選択された状態なので、右下の「次へ」をクリックします。
Windows のライセンス認証
「Windowsのライセンス認証」が表示されました。もし、私のように一度でもWindows10にアップグレード(もしくはインストール)したことがあるPCにインストールする場合は、「プロダクトキーがありません」をクリックしてもOK。
正規に購入した場合はパッケージに記載されているプロダクトキーを入力してください。
「インストールするオペレーティングシステムを選んでください」と表示されるので、エディションを選択。もちろん「Windows 10 Pro 64ビット版」を選択しました。
「適用される通知とライセンス条項」が表示されるので、左下の「同意します」にチェックを入れ、「次へ」をクリックします。
アップグレードするのかクリーンインストールするのか聞いてくるので、クリーンインストール(カスタム:Windowsのみをインストールする)をクリック。
Cドライブだけつなげておく
インストール先のドライブをクリックします。
購入した状態(未フォーマット)でOKです。この画面でフォーマットする必要はありません。
なお、私のようにデータはDドライブに保存するように外付けや他のHDDをつなげている場合は、クリーンインストール中はすべて外しておいてください。つなげておくと、あとで紹介するエラーが出てインストールできません。必ずCドライブだけにしておきます(DVDドライブはOK)。
選ばれた場所に Windows をインストールできませんでした。メディア ドライブを確認してください。エラーの詳しい情報: 0x80300024。
というエラーが出て何をしてもインストールできません。この場合は他のHDDなどを外してください。
Cドライブの中にあるデータがすべて削除されますよ。と警告してきます。が、もともと何も入っていないので「OK」をクリック。
Windowsのインストールが開始されました。このまましばらく待ちます。
10分後(早っ!)インストールが完了し、準備しています。と表示されました。
地域の選択です。すでに「日本」と選択されているので、このまま「はい」をクリック。
「これは適切なキーボード レイアウトですか?」と聞いてきます。
「MicroSoftIME」となっているのでこのまま「はい」をクリック。
2つ目のキーボードレイアウトを追加しますか?と聞いてきましたが、必要がないので「スキップ」をクリック。
LANケーブルが差し込んであればインターネットへの接続はすぐに完了します。もし、ノートパソコンでWi-Fiを使ってネットに接続する場合は、ここでアクセスポイントのパスワードなどの設定をします。
個人向けか企業向けか選択します。「個人用に設定」をクリック。
マイクロソフトアカウントでサインインします。Windows 8.1で使っていたメールアドレスを入力します。
私のように2段階認証を設定している人は、このような画面になります。
参照:MicroSoft アカウントを2段階認証にするには
「PINのセットアップ」
PINとはiPhoneやスマホでいうパスコードのことで、パスワードの代わりに入力する数字4~6桁のパスワードのことです。「PIN」のメリットとして、Windowsにログインするのが簡単になる(Windows 10ではスリープや休止からの復帰でもPIN入力が必要)。
そしてセキュリティーに強くなる。という点。マイクロソフトアカウントのパスワードはインターネット上に保存されています。なので、流出すると外部に漏れる危険性があります。に対して、PINやパスコードはそのデバイス(パソコンやスマホのこと)に保存されるため、仮にマイクロソフトアカウントのパスワードが流出してもPINが分からないとWindowsにログインできないわけです。
というわけでPINを設定します。
PINを設定します。4桁の数字でOKです。同じPINコードを2回入力し、「OK」をクリックします。
Cortanaの設定です。Cortanaを使う場合は、「はい」をクリックします。
Cortanaはあとでオフにすることもできます。
「デバイスのプライバシー設定の選択」です。いろいろ表示されていますがこのままでOKでしょう。
右下の「同意」をクリックします。
Windows 10のクリーンインストールが完了しました。
今までWindows 3.1から数々のバージョンのWindowsをインストールしてきましたが、一番短時間でできたかな?と思います。
が!!その後の数々のトラブルが発生し、歴代のWindowsの中でも最も私をてこずらせたWindowsでもありました!
Windows 10をクリーンインストールして分かったこと
クリーンインストールしても治らなかった不具合
今回クリーンインストールした理由が、Windows8.1からアップグレード後に発生した不具合に我慢ができなかった、という点。仕方がないのでWindows 8.1へ戻して使用していたのですが、新しくSSDを購入したのでWindows10をクリーンインストールすればすべての不具合が解決するかな?と思ったんですが、甘かったです・・・・
※ 現在は一応すべての不具合が解決しましたが
というわけでWindows 10をクリーンインストールしても治らなかった不具合(その後いろいろやって解決したものも含む)。
★:その後いろいろ行って解決済み
☆:いまだに未解決
- スリープに移行するとほぼ100%復帰に失敗する ★
- 以前と違い復帰時にブルースクリーンになる。あれこれやったら治りました。別のページで紹介します。
- 勝手に休止から復活する ★
- 以前はいろいろな対策(参照:Windowsがスリープ・休止から勝手に起動してしまう )を施したら収まりましたが、今度は何をやっても休止から勝手に起動してしまうように・・・
- これもあれこれやったらやっと(!)治りました。ほんと、もうMacに買い替えようかと思った・・・
- Google日本語入力の「変換エンジンプログラムの起動に失敗しました」的なエラーが出るように ★
- 以前は出なかった
- 最新バージョンのOpen Live Writerとの相性のようです。現在は古いOpen Live Writerを使用しているので問題なし
- Open Live Writerが頻繁に強制終了する ★
- どうやら最新のバージョンだと日本語入力との相性が悪いらしい
- 古いバージョンのOpen Live Writerを使用しているので一応解決
- マウスがカクカクする ★
- 治りました
- 時々プチフリ(固まること)が起こる ★
- 治った・・・かな?
- OneDriveの一部のファイルが消えた ★
- しかもそれがクラウド上も同期されてデータが完全に消えた・・・(バックアップしていたので何とかなりましたが)
- Windows がものすごく重くなる
- 再起動したら治った。以後発生していない。原因などは不明・・・。
- ファイルの所有者の関係で開けない動画が出てきた ☆
- これはかなりはまった。Windows10のせいではないけれど、Windows 8.1で作成した動画の所有者の変更に失敗(?)して削除も開くこともできなくなってしまいました・・・
クリーンインストールして治った不具合
今度はクリーンインストールしたら治った不具合。
- ブルースクリーンエラーが今のところ起きていない
- スリープ復活時にブルースクリーンになったが、それ以外の作業中に急にブルースクリーンになる現象はなくなった(今のところ)。以前のWindows 10は週に1回はブルースクリーンにになっていた
- 休止への移行が失敗しなくなった
- 以前、Windows 10へアップグレードして一番頭を悩ませたのが、この休止への移行が失敗する現象。無理に電源を切るとデータが飛ぶし、またうまく休止に移行できても復活に失敗する現象が多くなった。そのため、クローンでバックアップを取っていたWindows 8.1に戻して使っていました。が、今回クリーンインストールしたらそれがなくなりました。スリープの失敗もいろいろやってみたら治ったっぽい。
- HDDへのアクセスが激減
- Windows 8.1との大きな違いの1つが、HDDへのアクセスが減ったってことだと思います。今回、Windows 10へアップグレードした後の休止状態への移行失敗でWindows 8.1に戻したのですが、Windows 8.1に戻して気が付いたのが、Windows 8.1はHDDへのディスクアクセスがすごく多い!常にカリカリ言っていてうるさかったのですが、Windows 10にしたらピタッとおとなしくなりました。
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最終更新日 2017-05-27 08:32
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投稿日:2017-05-26 | | |