パソコンが重い原因が判明
Last update 2013/03/14 00:13
もうだいぶ前から、会社のパソコンの動作がすごく遅くなり、ついに私のノートパソコンも原因不明の動作が重くなる症状に見舞われたので、思い切って原因を調べてみました。
と、会社のパソコンもノートパソコンも原因が判明。
原因を取り除いたところ、劇的に速度が向上したので、今回はHDDやパソコンの動作が重くなった場合の原因と解決策を紹介したいと思います。
HDDのチェック
パソコンが重くなる原因はいくつかありますが、今回紹介する原因は一時的な現象ではなく、恒久的な現象とその解決方法です。
原因はほぼたいていソフトウエア的なものが多いのですが、稀にHDDの故障が原因ということもあるので、まずはHDDが壊れていないかチェックしてください。
HDDのハードウエア的な故障だと、最悪、デフラグやディスクチェックをすると2度と起動できなくなったり、データが取り出せなくなったりするので、必ず行なってください。
HDDが故障しているかどうかは、HDDとSSDの寿命を参考にCrystalDiskInfoというソフトで、簡単にチェックすることができます。
もし、このソフトでエラーが見つかった場合は、はやめに新しいHDDかSSDを購入して、データをバックアップしてください。ハード的な原因の場合は、新しいものに交換する以外、解決方法はありません。
パソコンが重い原因
HDDにもエラーがない場合でも、パソコンが重くなる原因のほとんどが、HDDに関連したものになります。
私が今まで経験したパソコンが重くなる原因は、以下。
- Windows XP
- XPでも7でも8でも
- Windows 7
WidnowsXPのPIO病は意外と有名で、私も何度か経験しました。
が、他の2つ、「ゴミファイルの増加」と「SugaerSyncが原因」に関しては私も意外でしたが、問題を解決したところ、劇的に改善されたので、紹介しておきます。
PIO病とは
PIO病とはWindows XPで起こる(まれにWindows 7でも起こる・・・らしい)現象で、HDDは通常「DMA」というモードでファイルを読み書きしているのですが、これが何らかの原因で「PIO」という転送速度が激遅のモードに変更されてしまう時があるんです。
ただ、基本的にはSP2あたりで修正プログラムが組み込まれているため、現在ではほとんどならないと思われます。
これが原因かどうか、また修正するのは簡単。
まずは「コントロールパネル」を開きます。
その中の「システム」というアイコンをダブルクリックして開きます。
「ハードウェア」タブをクリックし、「デバイスマネージャ」というボタンをクリック。
①「IDE ATA/ATAPIコントローラ」の前にあるプラスの部分をクリックして展開し、「プライマリ(もしくはセカンダリ) IDE チャンネル」と書かれたデバイスのどれかを右クリック。
「プロパティ」をクリックします。
「詳細設定」タブをクリック。
「現在の転送モード」が「PIOモード」であれば、PCが遅いのはこれが原因だと考えられます。
解決方法
立ち上げているソフトなどがありましたら、データを保存して全て終了させます。
続いて「デバイスマネージャ」の画面で「PIOモード」になっている「IDEチャンネル」を右クリックし、表示されたメニューの中から「削除」を選択します。
再起動が開始されるので、再起動させます。
削除したデバイス(IDEチャンネル)が認識され、再び再起動をします。
これでもう一度、上記の方法で転送モードを確認。
「転送モード」が「DMA(利用可能な場合)」で、「現在の転送モード」が「ウルトラDMA モード5」であるか確認。
この値であれば、解決です。
ゴミファイルによるもの
会社のパソコンが1年ぐらいまえから、動作がすごく遅くなって、エクセルを立ち上げるのに1~2分。Firefoxを立ち上げるのに2分ぐらいかかるようになりました。
Windows XPのパソコンなので、もう寿命かなぁ。なんて思ってHDDをチェックしてみると、特にエラーは見当たらない。
さらにHDDの速度をベンチマークで計測してみましたが、これまた特に悪い値ではない。
ん~、原因はなんだろう・・・。と。
で、私の友人もWindows XPを使っていて、同じくソフトを立ち上げるのに、1~2分かかるというので、比較的このような症状で困っている人は多いかもしれません。
友人のパソコンも、HDDのベンチマークやエラーなどをチェックしたんですけれど、特に悪い値ではないんです。
インターネットで色々調べてみると、「デフラグを実行してください」とか「余計なソフトは削除してください」とか答えている人が多かったんですけれど、後で紹介しますがデフラグをしたからといってパソコンが(HDDが)高速化されることは、今までの経験上、一切ありません。
また、最近のパソコンは高性能なので、パソコンにたくさんソフトをインストールしたからといって、重くなることはほぼありません。
私の周りのパソコン初心者は、Windows XPが発売された当初からパソコンを使っている人が多く、あの頃はパソコンの性能が低く、あまりソフトをインストールしてしまうと、パソコンの動作が若干もたつくことがありましたが、最近のパソコンは高性能なので、その程度ではパソコンの動作には支障をきたしません。
現に私は、普通のパソコンユーザーの4~5倍ほどソフトをインストールしていますが、「遅い」と感じることは殆ど無いですね。
じゃあ何が原因か、というと、どうも一時ファイルが溜まりすぎていたのが原因っぽい。
「クリーンファイル」を実行したら、びっくりするほど快適になりました。
やり方は以下。
Windwos XPで「クリーンファイル」を実行するには、「スタート」ボタンをクリック。
右側の「マイ コンピュータ」をクリックしてエクスプローラーを立ち上げます。
「ハード ディスク ドライブ」の一番左上の「ローカルディスク(C)」というアイコンを右クリックします。
一番下の「プロパティ」をクリック。
「全般」タブであることを確認し、右下らへんの「ディスクのクリーンアップ」をクリックします。
ディスクのクリーンアップのための準備が開始されます。
パソコンが重いのが、この一時ファイルの増えすぎが原因の場合、この準備に数分から数十分かかることがあるので、このまま気長に待ちます。
たまりに溜まった一時ファイルの量が表示されます。
ここで「Temporary Internet File」の量に注目してください。
ここの値がこの画像のように7桁ほどある場合、こいつがパソコンを遅くしていた可能性が大です。
で、ここにチェックを入れます。
そのまま下にスクロールしていくと、「一時ファイル」と「古いファイルの圧縮」という項目があると思います。
ここの値も6~7桁ぐらいの数字の場合、やはりパソコンの動作を遅くしている可能性が高いです。
なので、ここの値が大きければ、やはりチェックを入れます。
この3つの項目にチェックを入れたら、「OK」ボタンをクリック。
ディスクのクリーンアップが開始されます。
これも場合によってものすごく時間がかかる可能性があるので、このまましばらく待ちます。
ディスクのクリーンアップが完了しても、何も表示されないので、このダイアログが消えていれば、クリーンアップは完了です。
完了したら、一応パソコンを再起動。
ソフトを立ち上げてみて、速度が改善されたか確認してみてください。
うちの会社のパソコンは、このディスクのクリーンアップを行ったあと、ソフトの起動が20秒ぐらいにまで高速化しました。
SugarSyncが原因でHDDが遅くなった!
私が使っているノートパソコンは、東芝のdynabook。
Windows 7のパソコンで、CPUがCore i3。メモリも8GB搭載した、まぁ、割と高性能なノートパソコンです。が、だいぶ前から休止から復活させたり、休止させたりするときに時間がかかるので、HDDのベンチマークを計測してみたところ、なんと読み込みスピードが「23.02MB/秒」という激遅の値でした・・・。
でも、以前計測したときは、「58.29MB/秒」は出ていたんだよなぁ。
というわけで、前回の記事「HDDをコピーする」で書いたとおり、HDDをコピーして新しいHDDに交換しました。
が・・・速度が変わらない!
何度かベンチマークを計測してみたのですが、ひどい時になると「8MB/秒」と、読み込み速度がひと桁台の時もあるぐらい・・・。
これはHDDの故障じゃなくて、ソフトのほうが原因だな、と、本格的に原因を調査してみました。
すると、「セーフモード」で立ち上げると、起動が劇速!
ということは、なにかサービスが悪さをしているのかな!?というわけで、「スタートアップ」で起動するサービスのオン・オフをして徹底的に調べてみました。すると・・・
起動時に自動で立ち上がるソフトを選択
パソコンの起動と同時に自動で起動するソフトを制御するには、「msconfig」を立ち上げます。
Windows7や8で「msconfig」を立ち上げるには、スタートの一番下の入力欄に「msconfig」と入力。
すると「msconfig.exe」という検索結果が表示されるので、これをクリック。
「すべて無効にする」をクリックすると、次回のWindows起動時から自動的に起動するソフトがなくなります。
また、一部のソフトだけ起動させたくない場合は、リストの中の起動させたくないサービスのチェックを外し、「適用」をクリック。
Windowsを再起動させます。
「すべて無効にする」ボタンをクリックし、Windowsを再起動。
ベンチマークでHDDの速度を計測すると、なんと読み込み速度が「77.88MB/秒」にまで改善。
いくつかチェックを入れて、Windowsを起動させ、再びHDDのベンチマークを計測してみると・・・。
またもや転送速度が遅い・・・。
しかも、さっきよりずっと遅くなってしまいました・・・。
そんな中で、どうも「SugarSync」が怪しいことが判明。早速チェックを外してWindowsを再起動。
再び計測してみると、読み込み速度が81.17MB/秒まで高速化!!
う~ん。これが原因だったのかぁ。
でも、他のパソコンでも同じSugarSyncを稼働させているんですけれど、そちらは影響ないんですよね~。
とりあえず、今ではDropBoxやSkyDriveなど代替えになるようなクラウドサービスがあるので、SugarSyncは停止させることにしました。
デフラグやアプリは効果ある?
さて、よくパソコンやHDDが遅くなった時の解決方法として、「デフラグ」や高速化ソフトなどが挙げられていますが、実際のところどうなんでしょう?
今回、「デフラグ」や「チェックディスク」そして「CCleaner」といった高速化ソフトを実行させてみましたが、ベンチマークの結果は全く変化なし。
レジストリなどもクリーンにしてみたんですけれど、全く変わりありませんでした。
私の経験上、HDDの調子が悪い時は、デフラグやチェックディスクはむしろHDDの寿命を縮めてしまうので、実行しないほうがいいです。
普段、私は高速なSSDを搭載したデスクトップパソコンやiPhoneといった、動作が機敏なマシンを使っているため、数年前のパソコンをいじったりすると、壊れていなくても動作が遅くて「あれ?調子悪いのかな?」と感じるようになってしまいました。
動作が重いパソコンの解決策としては、新しい最新のパソコンに買い換えるというのが、一番の解決策かもしれません。
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