エプソンのGT-7000Uを強引にWindows 7 64ビット版で動作させる方法です。XPモードを使用しなくても他のスキャナーのドライバーで代用させます。
Last update 2016-09-22 16:45
Windows 64ビット版に対応していないドライバーやソフトは、Windows Virtual PCのXPモードと呼ばれるWindows上で動作する仮想PCを起動すれば使用できるのですが、私の場合エプソンのGT-7000Uを使おうとしたらうまくドライバーをインストールできず、使えませんでした。多分、他の人は使えているみたいなので、私の使用している環境の問題だと思うのですが・・・。
ただ、この方法だと古いスキャナーなどを使用するときは、いちいちXPモードを起動させないといけないので、面倒っちゃ面倒。それにXPモード自体、かなり大きなプログラムなのでインストールするとSSDの容量を圧迫するし・・・。
色々調べてみると、ダーティーサウスで踊る人さんのエプソン GT-7000UをWindows7 AMD64で使うというページでGT-9300UFのWindows7 64bit用のドライバで強引に(?)GT-7000Uを動かす方法が載っていたので試したところ、見事動作したので画像つきで手順を紹介したいと思います。
この方法だと、XPモードを起動させずにTWIN周辺機器として画像編集ソフト上から取り込むこともできるし、ボタンを押すとWindowsのスキャナとFAXから取り込むことができます。
ちなみに、今回紹介する方法はWindows8だとちょっとうまく行きません。が、Windows8でも使えるので、Windows8での設定の仕方も紹介します。
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まずはエプソンのサイトからGT-9300UFのWindows 7 64ビット版のドライバーをダウンロードします。
ダウンロードしたファイルをダブルクリックすると、セットアップが開始されます。
使用約款が表示されるので「使用約款に同意して、セットアップを続けます」にチェックを入れ、「次へ」をクリック。
対応するスキャナの一覧が表示されるので、一応全部にチェックを入れてみました。
セキュリティの警告が表示されるので、「インストール」をクリックします。
セットアップが完了したら、
Cドライブ →
Program Files(x86) →
epson →
escndv →
es0027
とエクスプローラーで開いていき、「es27.inf」というファイルを探します。
Windows8での操作の場合、この「es27.inf」というファイルの場所を覚えておいてください。
ここからはWindows7のみです。
見つかったらファイルを右クリックして「プログラムから開く」を選択します。
[Models]
%ES27.DeviceDesc% = USB.ES27,USBVID_04B8&PID_011B
[Models.NTx86.5.1]
%ES27.DeviceDesc% = USB.ES27XP,USBVID_04B8&PID_011B
[Models.NTamd64]
%ES27.DeviceDesc% = USB.ES27XP.x64,USBVID_04B8&PID_011B
と記述された部分があるので、この011Bの部分を0101に変更します。
ES27.DeviceDesc = "EPSON GT-9300" DSName = "EPSON GT-9300"
ここからはWindows7でもWindows8でも同じです。
ここまでできたら保存してメモ帳を閉じます。
ちなみにWindows8だと、「ファイルへのアクセスが拒否されました」と表示されて保存出来ません。そのためWindows8では、このファイルはそのままでOKです。
続いてコントロールパネルを開き、「システムとセキュリティ」をクリックします。
「Scanner GT-7000」という項目があるので右クリック。
「ドライバーソフトウエアの更新」をクリックします。
「ドライバーソフトウェアを手動で検索してインストールします」の方をクリックします。
「コンピューター上のデバイスドライバーの一覧から選択します」の方をクリックします。
「製造するファイルのコピー元」の右側にある「参照」ボタンをクリックします。
先ほど書き換えた「es27.inf」がある場所まで開いていき、ファイルをクリックします。
モデルの部分にGT-7000が表示されました。
「次へ」をクリック。
セキュリティーの警告が出るので「このドライバーソフトウェアをインストールします」の方をクリックします。
ドライバーのインストールが完了しました。
早速スキャナの電源をオンにしてみます。
今度は実際に古いスキャナーでスキャンしてみます。
Windows7と8で少し違うので、それぞれのやり方を紹介します。
Windows8では、Paint Shop Proのような画像編集ソフト上から取り込むことはできないようです。そのため、ここからはWindows7での操作になります。
Paint Shop Proからスキャナーのソースを選択してみます。すると、スキャナーの一覧が表示されました。
一番下にGT-7000が表示されているのがわかります。
プレビューボタンをクリックすると、低画質でいったんスキャンし、必要な部分だけをマーカーで囲ってくれます。
「スキャンした画像の品質調整」をクリックすると、細かい設定が出来るようになります。
「スキャン」ボタンをクリックすると、スキャンが開始されます。
先程の「スキャンした画像の品質調整」をクリックすると、このダイアログが表示されます。
解像度などを調節することができます。
Windows8では、Windowsの標準の機能から取り込みます。
まずはコントロールパネルを開きます。
「デバイスとプリンターの表示」をクリック。
「Scanner GT-7000」と表示されていました。ここをクリックします(接続したスキャナーの名前によって違ってきます)。
スキャン用のソフトが立ち上がりました。
「プレビュー」をクリックすれば、低解像度で一旦スキャンしてプレビュー画面になります。
プレビューが表示されれば、実際にスキャンしたい範囲を選択することができます。
「解像度」や保存形式(jpegやPNG、BMP)なども選択できました。
スキャンが完了すると、このような「画像とビデオのインポート」が表示されました。
右下の「インポート」をクリックします。
続いてこのような画面になるので(この画面の意味はよくわかりませんが・・・)右下の「インポート」をクリックします。
スキャンした画像はマイドキュメントの中のマイピクチャーに日付の名前でフォルダが作成され、その中に保存されるようです。
今回、古いスキャナでWindows 64ビット版に対応していない製品を対応しているスキャナのドライバーを使って、強引に動作させましたが無事動かすことができました。
フラットベッドスキャナは、断裁できない書籍や分厚くでとキュメントスキャナでスキャンできない紙をスキャンするときや、より高画質でスキャンしたい時に役立つので、1台は手元においておきたかったのですが、この方法のお陰で新しく買わずに済みました。
ただ、10年以上も前のスキャナのせいか、メチャメチャスキャン速度が遅いです・・・。
裁断せずにスキャンできるのはいいんですけれど、1ページのスキャンに1分ぐらいかかりそうな勢いです。
しかも、いちいちページをめくらないといけないし・・・。
もしかしたら、GT-7000U以外でもこの方法で有効になるかもしれないので、一度試してみてはいかがでしょう。
ただし、それによってパソコンに不具合が生じても責任はもてませんが・・・。
最終更新日 2016-09-22 16:45
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投稿日:2012-07-13 | | |