HDDをコピーする

パソコンのHDDやSSDを新しい製品と交換するときなど、HDD・SSDのまるごとコピー方法を紹介します。

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HDDをコピーする

Last update 2019-03-23 16:33

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HDDがいっぱいになった以前4TBものHDDを購入したのですが、動画編集などで最近HDDの空き容量がなくなってきてしまったので、10TBのHDDを購入してドライブまるごとのコピーを実行してみました。
今回はWindowsのHDDのコピー方法をいろいろ紹介し、どのやり方が高速で確実なのかを検証してみました。

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目次

HDD・SSDのコピーに便利な外付けHDDケース

HDDコピー機まず、HDDやSSDのコピーするのに便利な、外付けHDDケース(と呼んでいいのかわかりませんが)を購入しました。
一般的なHDDのケースだと、いちいちケースの中に設置し、ネジなどで固定しないといけませんが、この製品なら差し込むだけでOK。しかも2.5インチのHDDやSSDにも対応。
さらにUSB3.0に対応しているので、内蔵HDDとほぼ同じ転送速度で使うことが出来ます。

外付けHDDケースはいくつか購入したことがあるのですが、意外と不安定でちょっとした拍子に倒してしまうことがよくあるんです。稼働中にHDDに衝撃を加えるとほぼ確実に壊れます。(笑)なのでむき出しですがこちらの製品のほうが安定していると思います。

HDDを使えるように初期化(フォーマット)するには

新しく購入したHDDやSSDは、パソコンに接続してもそのままでは使えません。まずはフォーマットする必要があります。やり方は以下。

ディスク管理からフォーマット

コントロールパネルを開くHDD・SSDのフォーマットは、「ディスクの管理」から行います。開くには、まずはコントロールパネルを開きます。

システムとセキュリティを開く「システムとセキュリティ」を開きます。

管理ツール「管理ツール」を立ち上げます。

コンピューターの管理「コンピューターの管理」を開きます。

ディスクの管理「記憶領域」にある「ディスク管理」をクリックします。

フォーマット

ディスクの初期化この段階で新しいHDDやSSDをパソコンに接続していると、このような「ディスクの初期化」という画面が表示されます。

このとき「MBR(マスターブートレコード)」か「GPT(GUDパーティションテーブル)」かどちらのパーティションスタイルを使用するか尋ねられます。
もし、SSDなど2TB(2000GB)以下であれば、MBRでいいのですが、2TBを超える場合はGPTを選択してください。

未割り当て新しいHDDが「未割り当て」として認識されるようになりました。

新しいシンプルボリュームこの認識された「未割り当て」の部分を右クリックし、「新しいシンプルボリューム」を選択します。

新しいシンプルボリューム ウィザードの開始「新しいシンプル ボリューム ウィザードの開始」が開きます。「次へ」をクリックします。

パーティションを分ける

シンプルボリュームサイズの設定HDDはまるまる全てを1つのドライブとして使うのではなく、いくつか区分け(パーティション)して使います。

ここでは1つ目のパーティションの容量を決めます。単位はMB(メガバイト)になります。
例えば1TBにする場合は、1,000,000MBになります。
入力したら「次へ」をクリックします。

ドライブの文字ドライブのパス(CドライブとかDドライブなど)を決めます。ここはそのまま次に進んでしまってOK。
「次へ」をクリックします。

ボリュームラベルを決めるドライブの名前を決めます。ここは日本語でもOK。

新しく購入したHDDであれば「クィックフォーマットする」にチェックを入れたままにしておきます。

「次へ」をクリックします。

ウィザードの完了最初のドライブが初期化され、使えるようになりました。

フォーマットできたあとは残りの容量すべて使い切るまでこの作業を繰り返します。

新しいHDDが使えるようになった私の場合は、1つのHDDを4つにパーティションを分けました。

HDD/SSDコピーのやり方

ここまで出来たら早速HDDのコピーを行います。が、大容量のHDDの場合はおそろしく時間がかかるので、ある程度日にちを覚悟しておいたほうが良さそう。

ソフトを使ったコピー

HDDのコピーはソフトを使って済ませてしまおう、と思ったのですが、余りおすすめのソフトはありませんでした。最初はクローン化しようと思ってソフトを使ったのですが、あまりに時間がかかって(つけっぱなしで2日間)最後、エラーが出て終わったんです。。。
なので単なるコピーの場合は、Windows標準のコピーのほうがおすすめです。

EaseUS Todo Backup

EaseUS Todo Backupもしコピーよりもクローン化したい場合は、「EaseUS Todo Backup」というソフトウエアがおすすめ。

EaseUS Todo BackupHDDのコピーという項目はないのですが、「クローン」ができます。
私の場合は2TBのドライブをクローン化させたら、2日間パソコンをつけっぱなしにした挙げ句、最後エラーが出てうまく出来ませんでした。。。。

robocopyコマンドでコピー・同期

もし、ドライブをまるまるコピーしたいのであれば、Windowsの「robocopy」というコマンドが確実で簡単です。

Thumbs.dbがコピーできないあとで紹介しますが、ドラッグ&ドロップによるコピーだとこのようにたまに警告が表示されて、ずっとチェックしていないとそこでコピーが停止してしまうことがあります。

ファイルを置き換えるまたすでにコピーされているファイルを上書きコピーする時も、こんな感じで停止してしまいます。

コマンドプロンプト 管理者robocopyの使い方は、Windowsのスタートボタンを右クリックし、「コマンドプロンプト(管理者)」を選択します。

ユーザーアカウント制御「ユーザーアカウント制御」が表示されるので、「はい」をクリックします。

コマンドプロンプトが立ち上がったコマンドプロンプトが立ち上がりました。

robocopyを入力ここで

robocopy コピー元 コピー先 /R:2 /W:2 /B /S

と入力します。

robocopyの使い方

robocopyの使い方は以下。

コマンド意味
robocopy robocopy フォルダやドライブをコピー・同期する
コピー元 G:\
G:\Document\
ドライブ、もしくはフォルダパスを指定します。
コピー先 I:\
I:\document\
新しいHDDのドライブ、もしくはファイルパスを指定します
オプション /R:2
/W:2
/B
/S
/R: コピーが失敗したときのリトライ回数
/W: リトライまでの間隔(秒)
/B バックアップモードでコピー
/S サブフォルダまでコピー

robocopy の便利なところは、同じドライブ、もしくはフォルダをもう一度コピーするときに、すでにコピー済みの場合はすべてスキップしてくれ、更新されたファイルの場合は上書きコピーしてくれる点。
大容量のHDDの場合は、数時間、数日かかる場合があるので、その間にコピーしたファイルを更新してしまうことがあります。が、そんな場合でも再び同じドライブに対して「robocopy」を実行すれば更新したファイルのみ上書きコピーしてくれる点。
どちらかと言うと「同期」に近いですね。

robocopyの進行状況実行させるとこのように進行状況がリアルタイムに表示されます。
ただし全体の進行状況は表示されないので注意。

あいうえお順に処理されるコピー済みのファイル名を見てみるとこのように「A~Z」「あ~ん」順でコピーされていくようです。

コピーが完了したコピーが完了するとこのように結果が表示されます。

Windowsをスリープ・休止したい場合

robocopyを停止したい場合なお、Windowsをスリープしたり、休止したりするときに一時robocopyを停止したい場合は、コマンドプロンプトの画面をどこでもいいのでクリックすると一時停止します。

再開したい場合は、コマンドプロンプトでなにかキーを押すと再開します。

終了させたい場合

もし、robocopyを途中でやめたい場合は、キーボードの「Ctrlキー」と「Cキー」を同時に押してください。コピー途中のファイルはコピー先は消去されます。

ドラッグアンドドロップによるコピー

ファイルやフォルダのコピーで最も手軽なのがエクスプローラーでドラッグアンドドロップによるコピー。ですがデメリットとしては先程も言ったように、なんらかのトラブルが合った場合にそこでコピーがストップしてしまう点や、コピーしている最中はパソコンの動作が重くなってしまう点。

ところがそこに目をつぶれば最も高速なのが、このドラッグアンドドロップによるコピーなんです。

高速コピー

131GBのファイル群をコピー例えば1.5GBのファイルをコピーした場合、先ほど紹介した「robocopy」によるコピーの場合は、

1分20秒でコピー完了1分20秒(80秒)かかりました。
これは転送速度はだいたい21.3MB/秒

ドラッグドロップ続いてドラッグアンドドロップでコピーしてみます。

転送速度すると転送速度は1秒間に30~40MB/sぐらいでした。
同じく1.5GBのファイルのコピーには、48秒でコピーできました。つまりドラッグアンドドロップのほうが、1.7倍ほど高速にコピーできたんです。

FastCopyを使ったコピー高速コピーができるソフトウエアとして有名な、「FastCopy」を使ってフィル打をコピーした場合、20.3MiB/s≒21.3MB/sでした。

つまり、大容量のHDDなどをコピーする場合は、大きなファイルや動画が保存されたフォルダなどを最初にドラッグアンドドロップでコピーしておき、仕上げとしてrobocopyを使ってコピーするのがいいかもしれません。

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最終更新日 2019-03-23 16:33

 

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投稿日:2013-03-10 | このページのトップへ | コメントを書く | 管理

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