エアコンを最新式に変更したので、消費電力と1時間あたりの電気代。1日の電気代を測定してみました。つけっぱなしにしておいたほうが電気代が安くなると言われていますが・・・
Last update 2016-08-14 03:50
自宅を新築した時から使っていたエアコンが壊れてしまいました。
もう24年間ほど使ってきたエアコンで、当時はまだ冷房機能しかなく、今の製品に比べてすごく薄いです。リモコンもコードでつながっていて、暑がりの私としては必需品の電化製品の1つでした。
2013年は記録的な猛暑になると言われていて、梅雨も7月の前半に開けるという、2つの記録的な気象が重なり、今年初の30度を超えたとある日、エアコンのスイッチを入れるといくら待っても冷たい空気が出て来ません・・・。
そこではじめてエアコンが壊れたことに気が付きました。
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こちらが新しく購入したエアコン。
梅雨が開け、猛暑になったこともあり、安い製品は全て売り切れ。しかも、取り付けまで1週間かかる見込みだと言われてしまいました・・・。
この一週間はきつかった!!
去年学んだ節約・節電アイデアをフル活躍させましたが、今年の暑さはそれだけでは追いつかないほど暑かったです。
さて、最新のエアコンを取り付けたので、いったい1時間あたりの電気代はどれくらいなんだろう?また、1日の電気代は?消費電力は?
エアコンはつけっぱなしにしたほうが電気代がかからない。と言われていますが、実際のところ、どうなんでしょう?
全て検証してみました。
この日は記録的な猛暑、というわけではありませんでしたが、部屋の温度は30.4度と、エアコンがないと我慢ができないような気温(買い換えるまで我慢していたわけですが・・・)。
外の気温はなんと37度。
2階のベランダなんですけれど、ものすごい暑かったです。
この環境の中でスイッチオン!
設定温度は省エネと言われている28度。
28度というと、ちょっと暑いんじゃないの?と思われるかもしれませんが、扇風機と組み合わせるとかなり快適な温度。
会社のように扇風機が使えないような環境だと、ちょっと蒸し暑い気温ですが、せんぷ機と組み合わせるとかなり快適な気温で、私のような超暑がりな体質でも、設定温度28度でも充分なんです。
ちなみに扇風機の消費電力は、DCモーター扇風機の消費電力 メリットとデメリットでも紹介しましたが、DCモーター扇風機であれば、3~7W。
なのでエアコンとの組み合わせでも、それほど電気代をきにしなくてもいいレベル。
エアコンの待機電力は、0.5W。
以前紹介した100均で売られていた、センサー付きLEDの消費電力がこれくらいです。
パソコンの待機電力は、2.8W程度だったので、すごく少ないですね。
上の動画は、エアコンのスイッチを入れてから冷たい空気が出てくるまでの消費電力を記録したものです。
エアコンはスイッチを入れてから10秒間ぐらいは、準備が始まり、この間はほとんど電気を消費しません。
で、準備期間が終わると、送風が始まり、冷たい空気が出てきます。
消費電力は徐々に上がっていき、1分後には547Wにまで上昇しました。
その後726Wまで上昇。
726Wを記録したあとは、徐々に下がって行きました。
700Wというと、電気ストーブがこれぐらいの消費電力になります。また、電気ポットなどは1000Wを超えるので、お湯を湧かしている時にエアコンのスイッチを入れると、場合によってはブレーカーが落ちるかもしれません。
エアコンやパソコンは、スイッチを入れた直後はすごく消費電力が上がるので、なるべくつけっぱなしの方がいい。と言われていますが、実際には700Wを超えたのはほんの一瞬で、すぐに電力は下がって行きました。
電源投入後、1分40秒後、消費電力は450W前後で安定しはじめました。
ここまでの電気代は、0.87円。
さらに時間が経過すると、だいたい200W台で安定するようです。
真夏のお昼から16時ぐらいまでは、常に外の熱が侵入してくるためか、つねに200Wほどの電力を消費しているようです。
200Wというと、足元を温める小型電気ストーブの半分ぐらいの消費電力で、クーラーは実際には暖房器具に比べると電気代が殆どかからないんです。
まずは7月31日の12時51分から13時51分の1時間の電気代を測定。
2013年の夏は、なんと関東では7月6日という異例のはやさで梅雨があけました。
そのため7月7日の七夕は、例年曇りか雨なのですが、今年は晴れ!
さらに、前々から今年は記録的な猛暑になると言われていました。
が、7月の半ば頃からどういうわけか、気温が低くなり、
7月31日も気温は29.3度。やはり30度を下回りました。
1時間経過した時の電気代は、4.4円。
エアコンの設定温度を28度にしていました。
気象庁のページでこの時間の気温を検索すると、29.3度だったのですが、この部屋は2階のベランダに接している場所だったので、部屋の外の気温は32度はいっていると思います。
続いて2時間経過した時の電気代は、7.8円。4.4円を引くと、3.4円。
最初の1時間より1円ほど電気代が下がりました。
この後も計測をし続けましたが、だいたい1時間あたりの電気代は、3.4~3.8円ぐらい。
つまりエアコンは、スイッチを入れてから1時間目までは少し高いが、設定温度に近づくと、電気代は余りかからなくなる。ということになります。
続いて8月5日の15時37分から1時間経過した16時37分の1時間あたりの電気代を測定してみました。
この日はようやく暑さが本格的に吹替えしてきた時期で、16時の気温は30.5度。
やはり気温が上がったせいか、最初の1時間で消費した電気代は、5.8円と以前より高くなっていました。
続いて同日の16時43分~17時43分の1時間の電気代も測定。
すると4.2円でした。
気温が30度に達しない日では、2時間目以降はだいたい3.4~3.8円でしたが、30度を超えると、2時間目以降でも4.2円かかるようです。
そのまま計測し続けて、10時間44分経過しました。だいたい1日11時間ほどエアコンを使っていた場合の電気代は・・・?
32.4円になりました。これを高いと見るか安いと見るか・・・?
さて、今度は今年最高気温を記録した、8月10日の15時30分から16時47分の1時間17分経過した時の電気代を測定してみました。気象庁の発表では、この時間帯の気温はなんと37度!多分、ベランダの気温は42度ぐらいにまで達していたと思います。
1時間17分経過した時の電気代は、7.2円。1時間あたりの電気代は、5.6円ということになります。
2時間経過した17時30分の電気代です。
1時間経過した時の5.6円を引くと、2時間目にかかった電気代は4.6円/時間でした。
この時のエアコンをつけていない部屋の温度は、34度でした。
気温 | 1時間の電気代 |
---|---|
29.3度 | 4.4円 |
30.5度 | 5.8円 |
37度 | 5.6円 |
続いてスイッチを入れてから2時間経過した時の、1時間あたりの電気代は?
気温 | 1時間の電気代 | 差額 |
---|---|---|
29.3度 | 3.4円 | 1円 |
30.5度 | 4.2円 | 1.6円 |
34度 | 4.6円 | 1円 |
「差額」は、スイッチを入れてから1時間との差額になります。
現在ネットでは、エアコンはスイッチを入れっぱなしにしておいたほうが、トータル的に電気代が安くなる。というような都市伝説が囁かれていますが、確かに部屋の温度が設定温度から差がついてしまうと、エアコンは設定温度まで冷やそうと、フル稼働で電気を消費するため、電気代が余計にかかっています。
ところが、外気温が設定温度よりずっと高いと、つけっぱなしにしていると常に冷やそうと、やはり電気代がかかってしまうことになります。
さて、2013年8月13日の朝8時から、翌日14日の朝8時までエアコンをつけっぱなしにしておき、電気代がどれくらいになったか調べてみました。
すると58.8円。
だいたいガリガリ君1本ぐらいの値段に。(笑)
8月13日は、猛烈な暑さが少し落ち着いて最高気温が34度の日でした(数日前は37度だった)。
ワットチェッカーでは、5W以下になるとトータル時間は加算されないのですが、24時間つけていて5W以上になった時間は、17時間1分でした。
夜間はほとんど送風だけになるので、あまり電気代はかからなかったかもしれません。
さて、太陽が照り続ける昼間の1時間あたりの電気代は、だいたい判明しました。続いて、気温が下がった夜はどれくらいの電気代になるのでしょう?
8月6日の21時41分から22時41分までの1時間の電気代は、なんと0.8円になりました。
この時、エアコンは昼間からずっとつけっぱなしだったのと、外の気温が27.5度で設定温度(28度)を下回っていたため、ほとんどエアコンが動作せず、このぐらいの電気代で済んだのだと思われます。
色々検証してみましたが、35度を超えるような真夏の転々かでは、スイッチを入れてから1時間は5.6~5.8円ほどになるようです。
6~7月のようなまだ30度を超えないような気温の場合、スイッチを入れてから1時間経過した時の電気代は4.4円ほど。
エアコンの1時間あたりの電気代は、外気温の影響を受け、外気温が高ければ高いほど比例して、電気代も上がるようです。
ところが、1時間を経過して設定温度に近づくと、エアコンは消費電力を落とし、それにともなって1時間あたりの電気代も3~4円台に下がりました。
ただやはり外気温に比例して、電気代は高くなり、外気温が35度になると4円台に。30度位かだと3円台ぐらいかかるようです。
設定温度程度の外気温だと、一気にエアコンは動作をストップし、1時間の電気代は0.8円~1円レベルにまで下がります。
ただ、外気温が28度ぐらいでも、夜間は風がほとんど吹かず、室内の温度は30度ぐらいになるため、設定温度を28度にしていると、多少は電気を消費するようです。
1日10時間ほどエアコンを使った場合、1日の電気代は約30円ほど。
30日で900円という計算になります。
一家に3台エアコンがあったとすると、2700円ほどの電気代になる計算に。
夏の電気代が一気に上る原因は、エアコンが絡んでいるのは間違いなさそうです。ただ、同時に冷蔵庫の電気代も上がるため、エアコンだけが電気代上昇の原因ではないと思います。
ただ、エアコンの1年間に占める電気代は、一般の家庭で2%しかない、と言われています。
これは1年を通じて、冷房が必要な時期は実際には7月の後半から9月の前半の約2ヶ月間しかないこと。
暖房は12月から3月までの4ヶ月間と倍の期間使うことが多いため、暖房に比べると半分ぐらいの電気代にしかならないことがあげられると思います。
さらに、冷房の場合は、35度から28度と7度下げればいいのに対し、暖房の場合は、外気温0度から20度までの20度も上げなくてはならず、暖房の方がずっと電気を消費するのは一目瞭然です。
ただ、暖房は寝ている間はスイッチを切ってしまうことが多い(冷房はつけっぱなしにしている人が多い)ので、1日に稼働させている時間は冷房のほうが長いと思いますが。
最終更新日 2016-08-14 03:50
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投稿日:2013-07-28 | | |