赤外線温度計で色々なものを測ってみた
Last update 2012/06/12 23:28
夏の節電対策を色々考えては実行に移しているのですが、実際にどれくらいの効果があるのかが数値で見れないと、なかなか実感できないものです。
そこでテレビでよく見かけるサーモグラフィーモニターのようなものがないかなぁ。なんて思ったんですけれど、何千万円もするらしくレンタルですら1日数万円かかるので諦めました。
と、もっと安く簡単に温度を測定できる赤外線温度計を購入しました。
私が購入したのは、EA701XHというコンパクトな商品。
赤いボタンを押すと先端から1センチから数センチ離れた固体や液体の温度を測定することができます。
しかもボタンを押してから1秒後には、即温度が表示され、普通の温度計のように時間がかからないし、触れなくても測れるので面白くて色々なものの温度を測定してしまいました。
ボタンを押してから何もしないでいると15秒後には、自動的に電源がオフになるので手軽に使うことができます。
電池は商品に用意されているので、購入したその日から使うことができます。
ちなみに測定できる温度は-33度から180度。
天ぷらをあげる油にも使えるかもしれません。
ちなみにアイスや冷凍食品用の冷凍倉庫は、マイナス20度からマイナス30度ぐらい。
私は寒さに強いので、夏場Tシャツ1枚で作業をしたことがありますが、1時間が限度ですね。
色々な温度
まずは電球型蛍光灯の温度は・・・
なんと65.6度。
熱いはずだ。。。
冷凍庫の色々なものを測定。
冷凍庫にある保冷剤は-17度。
冷凍庫の底は-9.8度。
ハーゲンダッツは-12度。
意外だったのが淹れたてのドリップコーヒーの温度。
100度近い温度のお湯が出てくるウォーターサーバーなんですけれど、どういうわけか淹れた直後でも60度台。
うーん。急激に冷えるのかな?
それとも熱い温度だと正確じゃないのかな・・・
と思って今度は普通の温度計で測定してみると、やはり沸騰したお湯を淹れた直後でも、60度。
やっぱり正確だったんだ。
冷たく冷えた缶ジュースは3.6度。
ん?
冷蔵庫の壁の温度より低い??
と思ったら、一気に冷やそうと冷凍庫に入れていたのでした。
ちなみに炭酸飲料を冷凍庫で凍らすと、最悪爆発する可能性があるらしいので注意が必要です。
簡単に測れるのはいいけれど、ほんとに正確なのかな。と思って別の電子温度計の表面温度を計測してみると・・・
28.2度。
その電子温度計は28.6度と表示されていたので、正確は正確なのかも。
水の気化熱で冷却でも書きましたが、気化熱でエアコンの代わりになるかどうか、すだれを利用して実験。
まず乾燥したすだれの温度を測ると、23.6度。
続いて部屋においておいた霧吹きに入っている水の温度を測ると、部屋の温度と同じぐらいの26.8度でした。
この条件ですだれに向かって霧吹きをまんべんなく吹き付けます。
するとあっという間に気化熱で温度が下がり、なんと19.6度にまで下がりました。
霧吹きの水の温度は26.8度だったし、すだれの温度も23.6度でしたが気化熱によって20度以下まで温度が下がりました。
これが気化熱と呼ばれる液体が気体に変化するときに周りの温度を奪う現象です。
エアコンもこれを利用して部屋の温度を下げています。
逆に気体から液体に変わるときは温度が上昇しますが、これを凝固熱と呼びます。
殺虫成分が入っていない殺虫スプレー
最近人気の殺虫成分が一切入っておらず、超低温で害虫を凍結させて殺す殺虫スプレー。
一時期火災の可能性があると回収騒ぎになりましたが、台所のようなお皿や箸などに殺虫剤がかかってほしくない場所でも使えるので、私は非常に気に入っていたのですが、最近は色々なメーカーから似たような商品が出ているようです。
で、それらの商品で廊下の床に吹きつけてどれくらいの温度まで下がるのか、測定してみました。
元祖はライオンのバルサン 氷殺ジェットですが、可燃性があるLPガスとイソペンタンを含むため、引火して重大事故を含む事故が多発したため販売中止になりました。
当時のものが残っていたので使用してみると、-14度でした。
これらの超低温で害虫を凍結させて殺す殺虫スプレーは、先ほどの気化熱を利用していて、氷殺ジェットに含まれるLPガスの沸点(簡単にいえば液体が気体になる温度)が-42度なので、噴出した瞬間に気化して急激に温度が下がります。
実際に使ってみると分かるんですけれど、ゴキブリをはじめ大型の虫も凍らせて退治することができます。が、殺虫剤に比べ結構大量に使用しないと効果がない(死んだように見えても温度が上昇すると息を吹き返す)ので、害虫1匹あたりにかかる料金が半端なく高くなります(これらの商品自体1000円前後するし)。
しかも可燃性のLPガスを使用しているため、火の近くで使うと引火する可能性が高いのですが、フマキラーの瞬間凍殺は、沸点が低く可燃性が低いガスを使用することによって、現在も発売されています。
こちらはなんと-24度!
肌に触れるとヤケドのように強烈な痛みがあるので注意が必要です。
でも、台所の食器や食品付近にいるゴキブリにも吹きかけることができるので、我が家では必須の商品になっています。
で、いまいちだったのがアース製薬の冷撃ジェット。
こちらは-5.6度・・・。
まだ使用したことがありませんが、効くのかな・・・。
ちなみに日射病対策で売られているような、タオルに吹きかけて使用する冷却スプレーは5度でした。
体温計がわりに
実は体温計の代わりにも使うことができます。
耳の穴に向けてボタンを押すと簡単に測ることができます。
ちなみに手のひらなどの露出している部分の肌の温度は32度ぐらいで、実際の体温より低いので、耳の穴や舌を測定すると割と正確な体温を測ることが出来るようです。(鼻の穴は32度ぐらい)
私は体温が低く、毎回測定すると35度台なのですが耳の穴で測定してみると、35.2度。
水銀を利用した体温計は5分ぐらいかかるのですが、この赤外線温度計を使用するとわずか1秒で測ることができます。
赤ちゃんや動物のような測定が難しい場合に役に立ちそうです。
まとめ
今年はすだれや朝顔による夏の節電対策を本格的に実行していきたいと思っているのですが、効果が単なる体感だけだとよくわからないので、このように数値で測定できるアイテムは非常に便利だし、モチベーションも上がります。
この記事を書いている6月13日は、まだ晴れた日でも28度ぐらいにしかならないので、まだ本格的な夏にならないと効果がわからないのですが、今後も温度を測定して紹介していきたいと思います。
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