電気代を減らすために、電化製品の消費電力を計測してみました。特に電力が高いのがパソコン。そして、電源が落ちた状態でも微妙に電気が流れていました。スタンバイや休止状態も測ってみました。
Last update 2016-08-14 03:48
以前からパソコンは消費電力が高い。ということは知っていたんですけれど、震災と電気料金の値上げを機に、いろいろな家電製品の消費電力を測ってみて、節電してみようとワットモニターを購入。
今回はパソコンの消費電力を測ってみました。
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これが購入したワットモニター。
コンセントとコードの間に差し込み、消費電力を測定してくれます。
消費電力以外に二酸化炭素換算や、1日じゅう使った場合に電気代がいくらぐらいになるか。トータルの使用時間などを調べることができます。
実はパソコンは消費電力が高い電化製品の一つ。パソコンの専門雑誌には、毎回毎回、どのパーツがどのくらいの消費電力か特集を組まれているぐらい消費電料は高いです。
私のパソコンは自作パソコンなのですが、動画をサクサク編集できるぐらいのパワーがあるので、以前より消費電力を気にかけてたのですが、性能は妥協できなかったのでちょっと避けていたんです。が、節電するにはきちんと把握しておかないといけない!と、ワットモニターを購入して計測してみました。
ちなみにパソコンは自作パソコン。
CPUは、インテルのCore i5を使用。
HDDとSSDが1台ずつ取り付けてあり、グラフィックボードはマザーボード上のものを使用。
2012年の1月に組み立てたもので、当時販売されていた最高性能クラスの部品を使用しています。
使用用途は主にネットサーフィンやブログの更新ですが、画像加工や動画編集なども頻繁に行い、それらの用途にストレスが感じない程度の性能は有しています。
まずは電源が入っていない状態(シャットダウン後)の消費電力を測ってみました。
するとなんと2.8ワット!!!
待機電力は意識していたものの、パソコンのように完全に停止するような電気製品にもこんなに待機電力が流れているとは・・・。
たった2.8ワットと思うかもしれませんが、消費電力単価(1000W1時間あたりの料金)を24円とすると、
2.8W X 24円 ÷1,000 = 0.0672円/時間
1日だと1.61円
1ヶ月約49円
1年で588.67円。
パソコン1台であれば微々たる額かもしれませんが、家全体でこの程度の待機電力が消費されている製品はたくさんあるのです。
エアコン、テレビ、ブルーレイレコーダー、電子レンジ・・・と、ちょっと数えただけで数十個は思い当たります。
とすると1ヶ月たった49円とはいえ、待機電力がこの程度の家電の個数が20個だとすると、約1000円近くは待機電力で消費されていることになります。
参考にLEDライトの消費電力はたった0.5W。
足元を照らす程度の明かりしかありませんが、びっくりするほど省エネということがわかります。
パソコンなどの待機電力は、LEDライトよりも電力がかかると。
ちなみにエアコンも電源オフの状態でも2.8Wほど消費されていました。
待機電力は意外とばかに出来ません。
続いてパソコンの電源を入れてみました。
すると忙しくワットモニターの数値が変化していきました。
パソコンは電源を入れた時に一番電力を消費する。と聞いていたのですが、確かに93.2ワットのように一瞬90Wを超えることが何度かありました。が、実際には60~70W前後で推移。
たまに90Wほどになるものの、すぐに60Wぐらいに落ち着いているようです。
Windowsが立ち上がり普通にネットを見たりしている間は、だいたい60W程度で落ち着いていました。
動画編集やゲームのように、ハードな作業を行うと消費電力が増える可能性がありますが、ほぼ60~70Wで落ち着いていました。
仮に60Wだとすると、1時間の電気代は約1.44円。
1日8時間使用したとすると、1日11.52円。
1ヶ月では351.36円にもなることがわかります。
しかも、この電力はモニターは含まれていないので、モニターも含めると・・・。
モニターの電源が切れている時の消費電力は、0Wと0.3Wを交互に表示されていました。
待機電力はパソコン本体ほど消費されていないんですね。
で、モニターの電源をオンにすると・・・。一気に40.3Wに!!!
使用しているモニターは23インチ。
パソコンモニターとしては現在では標準的な部類。
液晶モニターは、画面が大きくなれば大きくなるほど消費電力は増えるので、意外とモニターの消費電力は馬鹿に出来ません。
先ほどのパソコン本体の消費電力、60Wと合計するとなんと100W。
この場合、1時間の消費電力は約2.4円。
1日8時間使用したとすると、1日19.2円。
1ヶ月で585.6円。
私は常時動かしているパソコンもあるので(こちらはモニター無しで消費電力も少ないパソコン)、意外とばかにできない額になりそうです。
私は1時間以上席を外す時は、モニターの電源も消してパソコンは休止状態にしているのですが、休止状態の時の消費電力を測ってみました。
すると電源を落とした時と同じ2.8W。
休止状態のときはコードをコンセントから抜いても平気なので、休止状態はほぼシャットダウンした時と同じと考えてよさそうです。
30分程度席を外す場合は、スタンバイ状態にしておくと電気代が節約できる。などといいますが、スタンバイ状態での消費電力を計測してみました。
スタンバイ状態とは各部品の電源供給を最低限の状態にし、メモリなどにはそのまま電源を供給することによって、作業途中のまま消費電力は最低限に抑えるモード。
なのでこの状態でコンセントからコードを抜いてしますと、保存していないデータは消えてしまう可能性があります。
ただ、すぐに作業できる状態に戻せるので、ちょっと席を外す時はスタンバイ状態にしておくといいかもしれません。
スタンバイ状態での消費電力は、7.9W。
動作している時の9分の1程度の消費電力でおさまることがわかりました。
スタンバイ状態から復帰するのに20~30秒かかるので、トイレ程度の席を外す時間ではしなくてもいいと思いますが、5分、10分席を外すような場合は、スタンバイにしておくといいかもしれない。
でも、1時間とか長く席を外す場合は休止状態にしたほうがいいかもしれませんね。
デスクトップパソコンよりずっと省電力のノートパソコンはどのくらいの消費電力なんでしょう?
2011年夏モデルのTOSHIBA dynabook R731/16Cを使って計測してみました。
Core i3-2310Mを搭載した13.3インチのLED液晶モデル。
バッテリ駆動時間は約11時間と、かなり省電力な製品です。
まずは電源オフ時。
デスクトップパソコンほどの待機電力はありませんでしたが、0.8ワットほど消費しているのがわかります。
ノートパソコンのLEDランプの1つに、コンセントがつながっているかどうかを知らせるランプがあるのですが、それが点灯していました。
で、電源をいれるとだいたい16~28Wを激しく上下し、たまに13Wほどにまで落ちましたが、だいたい16Wぐらいで落ち着きました。
デスクトップパソコンのほうがモニターとあわせて約100Wぐらいなので、約6分の1ぐらいの消費電力で済む計算です。
その分、画面が小さく性能も若干低めですが、ネットサーフィン程度の使用目的であれば、このぐらいで十分かもしれません。
私の周りのパソコン初心者は、意外とパソコンはつけっぱなし。
会社にあるパソコンも、常についているかスタンバイ状態の2通り。でも、使わないときはこまめに電源OFFしておいたほうがいいですね。
いちいち電源コードを抜くのはめんどくさいので、電源OFFスイッチが付いたタコ足延長ケーブルで管理しておいたほうがいいかもしれません。
ただ、ルーターのような24時間電源をいれるような機器は別に接続し、それ以外は待機電力をシャットアウトするとより節電できるでしょう。
最近のノートパソコンはHDMI端子も搭載しているので、大きなモニターと繋げることも簡単になりました。
なので、普段インターネットを見るだけの時はノートパソコンのモニター。
動画編集やブルーレイをみるときは大画面に接続して。なんて使い方がおすすめです。
よく○分以上席を外すのであれば休止にした方がいい。とか言われますが、トイレや歯磨きなどのような数分レベルであればつけっぱなしで。
15分を超えるほどの時間席を外すのであれば(食事やコンビニへの買物等)、私はスリープをおすすめします。
スリープは復帰が休止より早いとはいえ、ネットから切断され、使えるようになるのに1分ほどかかりますが、モニターも含めた消費電力は100W。
スリープ状態に移行するとモニターの電源もOFFになるため、大画面のモニターを使っている人ほどこまめにモニターの電源をオフにしたほうが、より節電できるわけです。
なので、めんどくさいかもしれませんが15分程度席を外す場合は、スリープ状態にするかもしくはモニターの電源をオフにするようにしたほうが、1年間のトータルでは意外と馬鹿にできない節約が可能だと思います。
最終更新日 2016-08-14 03:48
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投稿日:2012-09-02 | | |