ファン付き空調服レビュー
最終更新日 2022-06-30 17:15
先日、畑仕事をしていたら意識がもうろうとしてきて、非常に辛い!
水筒で持っていったスポーツドリンクを飲んだのですが、気持ち悪さが取れない。
あぁ、こうして熱射病で死ぬんだな。と、恐ろしさを感じました。
時刻は夕方16時過ぎでそろそろ気温が低くなる時間だったのですが、暑くて暑くて非常につらかったです。
そこで、真夏の畑でも涼しくなる空調服を購入してみました。
Sponsored Link
かなり高価な(1万円以上!)もするんですけれど、思い切って購入。
2019年ごろはまだ空調服は珍しく、着るのが恥ずかしかったのですが、今はもう当たり前のようになりましたよね。
注意しなければならないのが、たまに5000円ぐらいで売っている空調服がありますが、これはファンとバッテリーが付属していない製品。
空調服は汗をかくような環境で使用することを想定してあるため、こまめに洗濯する必要があります。
そんな時のために替えとしてファン・バッテリー無しの作業服のみが、5000円程度で売られているので注意してください。
目次
着心地
見かけは作業服そのもの。
色も幾つかありますが、屋外で作業する場合、太陽光を反射する薄い色がおすすめ。
逆に工場や倉庫内で作業するような場合、汚れが目立ちにくい濃い色の物のほうがいいかも。
布地は、ポリエステル100%。
普通のYシャツは綿(コットン)とポリエステルの混合ですが、空調服はポリエステル100%なのでつるつるした肌触り。
わかりやすく言うと、ダウンジャケットの表面のような感じ。
ポリエステルは、ペットボトルと同じ石油から作られた繊維。綿(コットン)に比べ、水を吸収しにくいので、汗がすぐ乾き、気化熱で涼しく感じやすい半面、私のようなデリケートな肌の場合、ゴワゴワ感で不快な肌触りに感じる場合も。
ただ、下にTシャツを着れば直接肌には触れないので、それほど気にしなくてもいいかもしれません。
で、襟元とチャックの部分はかなりしっかりした作りになっており、2重となっています。
またポケットも多く、第一印象としてはペラペラのシャツと言うよりは、厚手の生地の半袖のジャンパーという感じ。
なんとなくこれを着ただけで、逆に暑くなるんじゃないか。という不安が・・・
後ろはこのとおりファンが2つついています。
かなり目立つので、この空調服をきたまま買い物や通勤するのはかなり勇気が要りそう。(笑)
でも、混みあったバスや電車でなおかつ、節電でエアコンが弱になっている時なんかに役立ちそう。
世間でも空調服が一般的になればいいんですけれど・・・。
ウエストがきつい…
で、ちょっと失敗したのが作業服の一番下(ウエストの部分)がゴムで締まるようになっているんですけれど、ちょっときつい。
これを購入した当時、ウエストが人生でMAXの83センチ(今まで、そして現在は78センチ)だったのですが、Mだとジッパーを締めるとウエストがきつい。。。
なので、ちょっとお腹まわりが太い人は、ワンランク上のサイズを購入したほうがいいかも。
ただ、なんでここがはギュッと締め付けられるようになっているかというと、ファンから取り入れた空気がここから逃げてしまわないようになんだと思います。
騒音は?
ファンは意外と大きく目立ちます。
が、音はすごく静か。
動画でも紹介していますが、1~2メートルの距離だとファンの音がかすかに聞こえますが、3メートル以上も離れるとほとんど音が聞こえないぐらいレベル(弱の場合)。
ただし風の威力を「強」にし、親父と物置に入ったところ、親父が「ん?何の音だ??(親父は私がこの空調服を着ているのを知らなかった)」と言い出したので、バスや電車に乗る場合はたぶん思いっきりバレるので注意。(というか、すごい服が膨らむので恥ずかしくて電車には乗れないと思う(笑))
バッテリーは内ポケットに入れます。
空調服の最大の弱点が、バッテリーが重いこと。
持ってみると、ずっしりと重さを感じるはず。
が、着てしまうとそれほど重さを感じません。
感じとしては、革ジャン。
革ジャンも手に持ったときは、ずっしり重さを感じますが着てしまえばそれほど重さを感じないのと同じ。
バッテリーは単三電池4本。
電池は付属していないので、別途購入する必要がありますが、エネループのような充電式の電池でないとお金がかさんでしまうので注意。
で、エネループをフル充電してファンを動作させると、「弱」で3時間以上もちました。
バッテリーが底をつくまで使わなかったのですが、もっと長時間動作しそうです。
なので、一日中使うような場合は全部で12本ぐらい用意しておけば、交換しながら1日中使えそうです。
ファンの回転スピードは2段階選択可能。
当然「強」にしたほうが涼しくなります。
2つのファンは1つのコードでバッテリーと接続されていて、マジックテープで留めることができます。
なお、商品が届いた状態では作業服とファン、コード類は全てバラバラなので自分で組み立てる必要があります。
分解と組立
ファンは服に留めるためのケース(?)を外すとはずすことができます。
よく見ると2箇所爪のような部分があるので、ここを押しながらケースを手前に引っ張ると・・・
このようにケースが外れるので、あとは服の外からファンを引っ張れば外れます。
こんな感じ。
価格が高いせいか、ファンも作業服の方もかなりしっかりした作り。
ただ希望を言えば、袖がないベストタイプの服や、ポケットや襟がない薄手タイプも用意して欲しいかな。
使い心地 本当に涼しい?
ファンを回すとこのように膨らみます。
多分誰しもが、スイッチを入れたとたん
「おおおおおぉ~~~~」
と声が出てしまうぐらい、服の中に空気が循環します。まるで宇宙服。
高いだけあって空気の流れが非常によく考えてあるようで、腰から腕、脇、胸まで均等に風が循環するんです。
この空調服を着るせいで、暑くなるんじゃないか?と思いがちですが、循環した空気が袖や襟元から逃げるので、涼しいんです。
感覚的には小型の扇風機(卓上扇風機)みたいなので四方八方から風が当たっている感覚。
下に着たTシャツにじんわり染み込んだ汗のせいで、風がひんやり。
この空調服の本領を発揮するには、空調服の下にTシャツなどを着て汗が多少染み込んだ状態で、なおかつ湿度がそれほど高くない環境がベスト。
逆に40度を超えるような炎天下の下だと、熱風が入ってくる可能性があるので、あまり冷えないかもしれません。
私が畑仕事で使ったときは、夕方近く、気温が30度ちょいぐらいの時だったので効果は抜群。
はじめはちょっと重いし、効果がなかったらすぐに脱いでしまおう。と思ったのですが、結局家に帰るまでずっと着続けました。
親父と一緒に行ったのですが、畑仕事中はおやじもまったく気が付かないぐらい静か。
まとめ
この空調服は、炎天下のような場面でもそうですが、どちらかと言うとエアコンがないような工場や倉庫作業に威力を発揮します。
私も畑仕事で熱射病にやられそうになりましたが、熱射病の恐ろしいところはしばらく自覚症状がないところです。
なんかダルいな・・・。とか、しんどい、でも休めないし・・・。
なんて感じで始まり、作業が終わってエアコンの効いた部屋で休んでも全然しんどさが取れないのです。
私の場合はお風呂に入って扇風機にガンガンあたっても気持ちが悪いのが取れず、もうダメかも・・・。と思ったぐらいでした。
意外と仕事だから。とか我慢してしまう人は、危ないかもしれない。
そんな時、冷房ほどの効果はありませんが汗の気化熱とファンを利用して体温を下げてくれる空調服をためしてみるのもいいかもしれません。
追記
この記事をはじめて書いたのは2012年8月。あれから年月が過ぎ、今では空調服もかなり一般的になりましたね。工事現場や建築現場では驚くほど着ている人が増えてきました。
2012年当時も夏の異常な暑さは話題に上がっていましたが、年々気温が上昇しているんだなぁ。と実感しました。
関連ページ
- 小型扇風機で電気代を節約
- 電池で動く携帯型扇風機を購入した!
- 水の気化熱で冷却
- 赤外線温度計で色々なものを測ってみた
- 断熱カーテンの効果
- DCモーター扇風機の消費電力 メリットとデメリット
- エアコンの消費電力と電気代
- 遮熱ペンキを雨戸に塗って効果を測定してみた
最終更新日 2022-06-30 17:15
Sponsord Link
最終更新日 2022-06-30 17:15 / 投稿日:2012-08-22 | | |