非金属チェーン バイアスロンの取り付け方
最終更新日 2016-01-26 09:03
ゴムと金属のスパイクで出来た、非金属のタイヤチェーン「カーメイト」の「バイアスロン」を購入し、実際に取り付けてみました。
高価だけれど、車を移動しなくても取り付けができ、振動も少なく、50キロまで出すことが言われていますが、実際はどうなんでしょう?
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バイアスロンとは
バイアスロンとは、もともとは2種の種目が混ざったスキーの競技のことらしいです。「クロスカントリー」と「射撃」のような。
今回紹介するタイヤチェーンは、カーメイトが販売している最も非金属タイヤチェーンでは有名な、バイアスロンという製品です。
基本的に非金属チェーンは、仕組みはほぼ同じ。メーカーによって価格や取り付けやすさが微妙に違うだけなので、ソフト99や京華産業が出している似た製品も、同じような方法で取り付けることができます。
タイヤのサイズの見方
タイヤチェーンは、タイヤのサイズに合わせて購入する必要があります。
タイヤサイズの調べ方のですが、このようにタイヤの側面に記述されています。
私の車はスズキのMRワゴンなのですが、「145/80R13」でした。
最初の「145」は、タイヤの幅ですね。同じ145でも、扁平率が違っていると、サイズを合わせたものでないと取り付けができないので注意。
非金属タイヤチェーンはかさばる??
実際に製品が届いてびっくり。
でかいです。
長靴と比べて分かる通り、かなり大きいです。なので普段は、車に乗せておかないほうがいいかも。
金属のタイヤチェーンと比べると、容積比で軽く8倍ぐらいありそうです。
意外と重さも重いです。
バイアスロンの取り付け
装着が簡単と言われている非金属タイヤチェーンですが、実際に取り付けてみたところ、タイヤチェーンの中では最も難しいです。(笑)
一番簡単なのは、ダントツで布タイヤチェーンですね。
非金属タイヤチェーンは、車移動が必要ないんですが、車が完全に移動できないぐらい降り積もった状態では、取り付け自体が無理です。
基礎知識とコツ
実際に取り付ける前に、以下のいくつかのポイントを理解しておいてください。
まず、タイヤの奥側のジョイントですが、他社と違い、ワンタッチで取り付けることが可能。
穴にボールのような先端を押し込むと、カチャッと音がしてロックされます。
タイヤの奥側は、手が届きにくいので、ワンタッチでロックできるのは便利。
外すにはレバーを引いて、引っ張るだけ。
最初はこれがわからなくて、どうやって外すんだろ??と・・・
他のジョイント部は、このようにフック式になっています。
これもコツがわからないと、はめるのがすごく難しい。
動画で紹介していますが、穴にフックを落とすような感じで入れ、引っ張ると固定されます。
ロック部は、オレンジ色のプラスチックを回転し、金属のアームを出っ張りに引っ掛ける感じ。
逆に伸ばすとき(ロックを解除)は、出っ張りからアームを外すような感じ。
これらを頭に入れておいてから作業をしてください。
取り付けてみる
まずはロック部(オレンジ色の可動部)を付属のレバーを使って伸ばしておきます。
アームを完全に伸ばさないと、後で苦労するので完全に伸ばしておきます。
中央のロック部は、このように片側のフックがゴムから外れます。
このフックを外しておき、タイヤ装着時にどこかに引っかからないように、反対側に曲げておきます。
タイヤ周辺に敷きます。
この時、スパイク面が上になり、ワイヤー側が手前になるように敷いてください。(ロック部が奥になるように)
また、動画や写真で分かる通り、タイヤ周辺が雪で埋まっていると、きちんと敷くことができません。
装着するには、降り積もることがわかっているのであれば、積もる前に装着するか、装着するときに雪かきが必要だと思います。
第一の難関です。
まずはバイアスロンの片方の端を両手で持ち、タイヤハウスの中に入れ、タイヤに沿うように引っ張り上げます。
公式サイトのビデオなどでは、簡単にタイヤに装着していましたが、意外と難しいです。
コツとしてはひねるような感じでタイヤハウスの隙間に入れます。
端がタイヤの頂点に達するように引き上げます。
この時、スパイク面が上になるように引き上げます。
反対側もスパイクが上になるようにタイヤに沿わせて持ち上げます。
奥側のジョイントを接続します。
「カチャ」という音がしたか確認しながら接続してください。
公式な取り付け方法では、このあとタイヤ上部の手前側の接合部を接続するのですが、たいていタイヤ底面の接続部のフックが届きません。
仮に届いたとしても、穴がよく見えなくて非常に苦労します。
その場合は、上の手前のジョイント部を大きく開放しておき・・・
下のフックを先に接続しておきます。
フックの止め方は、先ほどのフックをとめるコツを参考にしてください。
タイヤ上部のジョイントのフックを止めます。
ここの留め方も、フックをとめるコツの通りになります。
これで3箇所のジョイントをとめることが出来ました。一応、一番最初に留めた、タイヤの奥のジョイントがきちんと接合されているか確認しておいてください。
続いて3箇所のロック部をひねってロックさせます。
他社の非金属タイヤチェーンとの違いもここ。
他社の場合はゴムバンドで留めるぶん、価格が安いのですが、バイアスロンの特徴は、このロック部にありそうです。
ただし、これもコツがわからないと動画のように「あれ?あれ?」なんてことになるので、詳しく解説します。
ロック部は付属のハンドルを使って時計回りに回すだけ。
ロック部に突起物があるので、ここに金属のアーム(棒)を引っ掛けます。
ロックした状態。
ハンドルでロック部(オレンジ色のプラスチック)をタイヤ側に押すと、アームの下を突起部がくぐるような感じになるので、押しながらひねるのがコツ。
外すときもハンドルでちょっと押しながら逆方向にひねります。
ロックした状態。
3箇所ロックさせるのですが、案の定、3カ所目はすごく固いです。
特に一番下のロック部を最後に締めると、手の甲を地面に擦ってしまうことも多いので、軍手をはめて作業を行ったほうがいいかも。
また、一番下のロック部は1番目か2番めに済ませておくほうがいいかも。
これで取り付け完了。
初めて付ける場合は、10分ぐらいかかりそう。
慣れてくれば、片方あたり5分ぐらいで取り付けができると思います。
乾いた路面で試しに走ってみましたが、乾いた状態だとゴムのグリップが強すぎて外れてしまうのでは?と思いましたが、外れることはなかったです。
非金属タイヤチェーンのデメリット
振動・騒音がすごい
さて、振動が少ないと言われていましたが、
びっくりするほど振動します。(笑)
時速50キロまで出せると書かれていましたが、とても怖くてそんなスピードは出せませんでした。
実際に雪が残った状態であれば出せるのかもしれませんが、ものすごい振動です。
同じ速度ぐらいでバイアスロンを取り付けていない時と、社内のドリンクホルダーに設置したペットボトルの水面を比較すると、とんでもなく揺れているのがわかります。(笑)
それに音もすごい。
わずか20キロぐらいで、「おいおいおい、こんなうるさいのか??」と思ってしまったほど。
取り付け方がおかしいのかな。と思ったんですが、実際に雪が積もった状態だとそれほどうるさくはないのでしょうか?
金属製のタイヤチェーンの騒音・振動を100とすると、非金属タイヤチェーン(バイアスロン)は、80から90ぐらい?
ヘタしたら、金属製と変わらないんじゃないかぐらいの振動でした。
これなら、リングが小さくて振動が少ない金属製のタイヤチェーンのほうが振動が少ない気がするなぁ。
価格が高い
また「金属製タイヤチェーン」「非金属タイヤチェーン」「布製タイヤチェーン」の中で最も高額なのもデメリット。
インターネットで購入すれば、だいたい2万円ほど。
中には1万円代の製品もありますが、安い製品は取り付けが困難だったりするので、慣れている人向き。
1年に1回降るか降らないか、の雪に、2万円をかけることができるかは、悩みどころです。
まとめ
2014年の大雪の時に、うちの弟や部長がこの非金属製タイヤチェーンを取り付けていたので、来年は非金属製で試してみるか~なんて思っていたのですが、想像以上に振動が大きく、取り付けに手間取ったので、なんだかなぁ。というのが正直な感想。
価格も高かったので、余計そう感じました。
私はスキーもスノボもしないので、通勤と帰宅時に使う程度なのですが、大雪時は布製タイヤチェーンで乗り越えたので、布製のでよかったかなぁ。って気もしました。
とはいえ、グリップ力はダントツだし、雪が積もった道路では振動も少なくなるかもしれないので、実際に使ってからまた追加で記事を修正したいと思っています。
関連ページ
- タイヤチェーンの比較
- 金属製タイヤチェーン
- 非金属タイヤチェーン
- 布製タイヤチェーン
- その他
最終更新日 2016-01-26 09:03
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最終更新日 2016-01-26 09:03 / 投稿日:2014-12-15 | | |