金属製のタイヤチェーンの取り付け方法
最終更新日 2016-01-26 09:01
最もオーソドックスな金属のタイヤチェーンの取り付け方法、取り外し方法、そして金属製のタイヤチェーンのメリット・デメリットを紹介したいと思います。
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金属製タイヤチェーンのメリット・デメリット
まず、取り付け方法に行く前に、金属製のタイヤチェーンのメリットとデメリットを紹介します。
タイヤチェーンには、大きく分けて、「金属製タイヤチェーン」「非金属タイヤチェーン」「布製のタイヤチェーン」があり、それぞれメリットデメリットがあります。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
金属製 タイヤチェーン |
・安い ・寿命が長い ・グリップ力が強い ・意外とコンパクト♡ |
・重い ・取り付けに多少手間がかかる ・振動がすごい ・騒音が大きい |
非金属 タイヤチェーン |
・グリップ力が強い ・取り付けがわりと簡単 ・寿命が長い |
・価格が高い ・大きくて収納時かさばる |
布製 タイヤチェーン |
・軽い ・超コンパクト ・取り付けがすごく簡単 ・振動が殆ど無い |
・寿命が短い ・濡れた状態だと取り外しが大変 ・駐車時は取り外す(凍って地面にひっついてしまうため) |
という感じです。
金属製タイヤチェーンは、今回紹介するタイプは取付もややこしく、振動も大きいのですが、最近販売されている9ミリや12ミリの簡単にタイヤにつけることができるタイプは、価格も安く振動も少ないので、実はすごくおすすめ。
メリット
一番のメリットは安いということでしょう。最近は1万円クラスの金属製タイヤチェーンもありますが、これは取り付けが簡単になっているものです。実際の性能などは、安いものとほぼ変わりありません。
それと意外とコンパクトに収納できます。
重さは多少ありますが、両手で持たないといけないほどではありません。
更にグリップ力は意外とあり、一度はめてしまえば3種の中でも最も安心しできるかもしれません。
デメリット
デメリットはなんといっても、振動がすごく、スピードが出せないことです。
不安だからチェーンを付けたけれど、大通りはほとんど雪が積もっていなかった。
なんて状態でも、せいぜい30キロぐらいしか出せないので、他の車の迷惑になることも・・・。
なので積もるのかなぁ。大丈夫かなぁ。と一番悩んでしまうのが金属製タイヤチェーンのデメリットでしょう。
さらに、実際に取り付け方法を見ていただければわかると思いますが、雪が積もった状態から取り付けようとしても、かなり手間がかかります。
そのため、雪が積もる前に装着しておきたいところですが、積もるかどうかわからない場合は、すごく悩みます。
なお、金属製タイヤチェーンには、リングが細いタイプもあります。
耐久性が落ちますが、びっくりするほど振動が少なく、50キロまでの速度に対応。
価格もインターネットだとすごく安く(ただし送料が高い)、購入するのであれば、こちらのほうがおすすめ。
ただし、取り付け方法が全然違うので、注意が必要。
参照:簡単 金属製タイヤチェーンの付け方
金属製タイヤチェーンの用意
タイヤサイズの確認
タイヤチェーンを購入するには、まず、自分の車のタイヤのサイズがどれくらいなのかを確認して下さい。
タイヤのサイズはタイヤの側面に記載されています。
軽トラはたいてい「145R12」です。
普通の軽自動車は「155/65R14」か「145/80R13」だと思います。
155 / 65 R 14
タイヤチェーンにもサイズが有り、適合サイズのタイヤの種類がちゃんと記載されています。
ある程度余裕があるので、いくつものサイズをカバーできるようです。
2014年2月の大雪の時がそうだったのですが、あっという間に売り切れてしまい、一旦売り切れてしまうとしばらく入荷しないので注意してください。
また、私のようにネットで購入した場合、大雪になってから注文しても届くのに時間がかかり、結局使わなかった。なんてことになりかねないので注意。(私は大雪の数日前に注文したので大丈夫でしたが)
インターネットで購入すると、3000円クラスから売られているので、シーズン前に購入しておくといいでしょう。
金属製タイヤチェーン
なお、オートバックスなどリアル店舗だと、5000~9000円ぐらいで売られています。
前タイヤに取り付けるの?後ろタイヤ?
チェーンは、4つのうちの2つのタイヤに取り付けます。
駆動輪に取り付けないと意味が無いので、取り付ける車が前輪駆動(FF)か後輪駆動(FR)か、予め確認しておいてください。
前輪駆動か後輪駆動か、は、ディーラーに聞くか車種と年式をメーカーのサイトで検索することができます。
軽自動車の場合や、たいていの普通車は前輪駆動になります。つまり、前輪に取り付けます。
4WDの場合は、4つ全てが駆動輪になるわけですが、基本的には前輪でいいみたいです。
あるいは、2WDタイプの車種が後輪駆動であれば、後輪の方がいいようです。
取り付け場所の確保
どのタイプのタイヤチェーンでも、降り積もってから取り付けようとしても、雪をどかしてからでないとかなり困難になります。
なので、近所に高架下など屋根があり、雪が積もっていない場所に移動してから取り付けるのがベター。
朝起きてみたら、一面雪化粧だった。なんて状態だと洒落にならないかもしれません。
取り付け方
まずはチェーンをケースから取り出し、ねじれなどがないか広げて確認します。
タイヤの外側と内側は、S字のフックがある方が外側に。C字フックのほうが内側になります。
また、横方向に伸びるチェーンの末端のカギ状の端は、外向きにくるようにするため(タイヤが痛む)、チェーンを敷くときは画像のように下になるように敷いてください。
前輪駆動車であれば、車体の前方に。後輪駆動車であれば、車体の後方に車体に並行になるように、まっすぐ敷きます。
また、タイヤがチェーンの中心部にくるように敷いてください。
雪がない状態では敷くのも簡単ですが、雪が降り積もった状態では、かなりこんなことが想像に難くありません。
雪が降り積もる前に取り付けておきたい。というのは、このためです。
金属製タイヤチェーンの場合は、ジャッキアップするか、移動してチェーンの上にタイヤを載せた状態で取り付けます。
この時、フックがタイヤの頂点に来た状態だと、車種によってはやりにくいので、タイヤの真横にチェーンの端がくる位置に乗せます。
今回紹介している動画は、作業状況が見やすいように軽トラの後輪に取り付けたので、チェーンのはしごの2番目辺りにタイヤが乗るようにしましたが、このへんは作業しやすい位置に載せるようにしてください。
フックが真上の状態でも取り付けることはできますが、裏側のフックが見えなくて、作業しづらいです。
まずは裏側のC字フックをチェーンの輪っかに引っ掛けます。
この時、なるべくチェーンをぐいっと引っ張り、あまりたるまない位置に引っ掛けます。
取り付け方法は、やはりチェーンがたるまない長さのリングを探しだし、S字フックをリングの中に入れます。
S字フックの根本には、穴が長いリングがあるので、この穴に通します。
押さえ用の小さなリングを上に移動させます。
ここまで出来たら、一旦車を数mほど走らせたりして、チェーンをタイヤになじませます。
緩みなどがないか確認します。
多少チェーンが緩んでいると思うので、この時、内側と外側のフックを掛けるリングの位置を調節してください。
基本的にはフックが5つあるので、五角形になるような位置に取り付けるんですが、ゴムがすごく硬いので、フックを外してチェーンにフックを取り付けてから、そこにゴムをかけるような手順のほうがいいかも。
あと、動画ではこのフックの向きがタイヤ面になるように取り付けてしまいましたが、実際には外側になる向きにしないと、タイヤが傷んでしまうらしいです。
タイヤチェーンには針金が2本付属しているので、この針金で余ったチェーンを固定しておきます(ホイールを傷つけないため)。
完成です。
両方取り付けたら、一度100mぐらい走っておかしい部分がないか確認して下さい。
振動と音
動画ではあまりわかりにくいかもしれませんが、とにかく振動がすごいです。
なので30キロ以下で走行するのが望ましいようです。
非金属タイヤチェーンや布タイヤチェーンは、50キロぐらいまで出せるので、あまり積もっていない道路では、一気に不利になります。
なので、金属タイヤチェーンはいざというとき以外は、あまりお勧めできません。
関東や関西、九州の南の地域では、大雪なんて10年に1度降るか降らないかレベルなので、スキーやスノボに行かない人にはお勧めですが、2014年の大雪を体験した身としては、金属タイヤチェーンはあまりお勧めできませんね。
とはいえ、グリップ力は相当あるので、凍結した道やあまり車が通らなくて、降り積もってしまった道にも対応できるのが金属製のメリットでしょう。
取り外し
取り外し方法は、取り付けと全く逆。
この時、タイヤの裏側のフックを外しておくことを忘れないで下さい。
また、雪道を走ったあとのチェーンは泥だらけになっているので、水で洗い流し、きちんと乾かしてからしまってください。
関連ページ
- タイヤチェーンの比較
- 金属製タイヤチェーン
- 非金属タイヤチェーン
- 布製タイヤチェーン
- その他
最終更新日 2016-01-26 09:01
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最終更新日 2016-01-26 09:01 / 投稿日:2014-12-08 | | |