布チェーンのバイセンフェルスの取り付け方法と、振動や騒音、そして実際に雪道を走った時の記録を公開します。弱点などもわかったので紹介したいと思います。
Last update 2016-11-24 17:18
2014年の40年ぶりの大雪の時に、片道10キロの道のりに大活躍したのが、布チェーン「バイセンフェルス」でした。
というより、金属チェーンや非金属チェーンはどこも売り切れてしまって、効果に少々不安を感じながら購入したんですが、あの大雪の中、3日間スタックすることもなく、約80キロほどの距離を走破することが出来ました。
異常気象がこれからも起こるな、と睨んだ私は、「金属タイヤチェーン」「非金属タイヤチェーン」も購入し、万全の体制で大雪対策をすることにしました。(笑)
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雪国の人に聞いたら、あちらではタイヤチェーンをつけている人は、ほとんどいないんだとか。12月になるとスタッドレスに履き替えるし、除雪車も走るので、ほぼタイヤチェーンは必要ないらしいんです。
なので、大雪対策にはスタッドレスタイヤに履き替えるというのが正解かもしれませんが、関東や関西、九州のように、交通機関が麻痺するような大雪は数十年に1度しか降らないような地方で、スタッドレスにお金を掛けたくないのが本音。
そこで価格的にも比較的安価(税抜き6000~9000円)な、布チェーンをおすすめします。
実際に2014年の大雪で交通が麻痺した3日間、この布チェーンで往復20キロの距離を毎日走ったので、効果の程は保証済み。
布チェーンも色いろあるのですが、十字のベルト付き(取り外すときに必要)で、タイヤにかぶせる部分が黒(泥で真っ黒になる)のバイセンフェルスを購入しました。
性能的にはどれも変わらないと思いますが、取り扱いのしやすさとしては、バイスソックが一番だと思います。
取り付けも超簡単。
写真のように十字の上の部分が真上になるようにかぶせます。
(あとで少し前進するときの進む距離の目安にするため)
半分ほどタイヤにかぶせます。
※この時、反対側のタイヤも同じくかぶせます
十字のベルトを見ながら、タイヤが半回転するまで移動させます。
見にくいという場合は、誰かに見てもらったほうがいいかも。
このようにぴったり半回転できればベスト。
十字のベルトが付いているのでわかりやすいです。
完成です。
少しずれているかな?というような状態でも、走っているうちに遠心力できちんとハマるようになっています。
時間にして、だいたい3分もあればタイヤに装着できてしまいます。
ただし・・・タイヤが乾燥していれば・・・・
布チェーンの最大の弱点は、濡れているととんでもなく扱いが難しくなる点。
布(実際には布と言うよりは、分厚いナイロン製の細い糸の束を結びながら面にしたような感じ。
拡大してみると、髪の毛よりも細いナイロンの糸の束がよくわかります。
この糸の間と間に水が吸収されると、水を吸ったTシャツのようにがっちりタイヤにひっついてしまうんです。
上の動画は実際に2014年の大雪の時に、初めて布チェーンにチャレンジした時の様子です。
初めてだったので慣れていなかった、というのもあったのですが、タイヤが濡れてしまっていて、かぶせるのに少し苦労しました。
濡れてしまうとはめる時より外すほうが大変。
このようにびっちりタイヤにひっついてしまうんです。
汗で濡れたTシャツを脱ごうとすると、背中にTシャツがくっついてしまってなかなか脱げないのと一緒ですね。
布チェーンは、タイヤに装着したまま長時間駐車すると、布チェーンに染み込んだ水が凍って、地面とくっついてしまうことがあるため、説明書には駐車した際は外すように記載されているのですが、動画で分かる通り、びっしょり濡れた状態だと全然外れない。(笑)
逆に言うと、これほどガッツリタイヤに密着するので、走行中に脱げるということはなさそうです。
さて、ここまで読まれた方も、ほんとうに大丈夫なのだろうか?と、心配だと思います。
正直、一番確実なのがスタッドレスタイヤにすることなんだと思いますが、お金やノーマルタイヤの収納場所がない。といった悩みが発生するので、なるべく布チェーンで住むのであれば、布チェーンで済ませたいはず。
この写真は2014年2月の大雪時。
40年ぶりの大雪と言われましたが、長靴がすっぽり埋まってしまうほどの大雪でした。
3日後の庭の様子です。
雪かきをしてもこの状態。この時は一週間ぐらい庭に雪が残ったままでした。
このような雪でも3日間、布チェーンでスタックすることもなく走行出来ました。
ただ、正直言うと、朝の雪が凍結し、道路の各所でスタックした車が放置されている状況で走るのは、生きた心地がしませんでした。
このようながっちり凍った雪の坂道も問題なく登ることが出来ました。
布チェーンが苦手なのが、轍を乗り上げようとする時です。
大型トラックですら、轍を乗り越えようとすると、車輪が滑ってしまいバランスを失ってしまうのですが、軽く、車高が低い軽自動車は轍がすごく苦手です。
ところどころ放置された車を避けるために、轍を乗り越えなければならない時は、毎回ドキドキしました。
布チェーンで一番不安なのが耐久面でしょう。
実際に3日間で80キロほど走破した時の様子を写真にとってあったので紹介します。
一箇所だけ継ぎ目があるので、この継ぎ目の部分だけ振動が起こります。
3日後の表面です。
さすがに80キロも走ると、糸が解れたようになっていますね。
ただ、私の感覚では200キロぐらいはこのまま走れるんじゃないかな。と思います。
布チェーンでスキー場へ行く人はいないでしょうけれど、関東や関西程度の何十年に1回降るか降らないかの大雪レベルであれば、200キロも走行できれば十分でしょう。
最終更新日 2016-11-24 17:18
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投稿日:2015-01-07 | | |