リアルタイムに温度と湿度が観察・記録できるロガーを使ってみた

リアルタイムに温度と湿度がスマホでチェックでき、グラフ化、CSV出力にも対応している、Inkbirdの温度・湿度ロガーを購入してみました。

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リアルタイムに温度と湿度が観察・記録できるロガーを使ってみた

Last update 2018-11-24 06:50

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以前、温度をメモリに記録し続ける温度ロガーを紹介しましたが、湿度を記録できなかったり、リアルタイムでスマホなどから温度をチェックできないのがデメリットでした。
今回紹介するInkbird 温度・湿度ロガーは、この2つの弱点を克服した面白い製品です。
しかも値段も安く、超小型(500円玉程度)。
以前紹介した「RC-4」や「RC-5」と比較してメリット・デメリットも紹介したいと思います。

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目次

温度と湿度をリアルタイムにチェックできるInkbirdとは

セットアップの仕方

アマゾンからリアルタイム温度計が届いたこちらが温度と湿度をリアルタムにアプリ上に表示でき、記録も出来る「Inkbird 温度・湿度ロガー」。
アマゾンで3,000円台ほどで売っていました。

写真だと大きく見えますが、本体自体は500円玉程度の大きさです。

説明書簡単な説明書(英語)が入っていました。
他には本体と使用するボタン電池CR2032が入っていました。(よく使われているボタン電池。100円ショップでも売ってるやつ)
あとは壁などに本体を貼り付ける両面テープも入っていました。
ボタン電池の寿命は最大3ヶ月らしい。
RC-4やRC-5は1年以上もったので短く感じますね~。まぁ、私の場合は夏の間だけ記録できればいいので、問題ありませんが。

電池は2つはいっている、ということですが、入っているクッション材の裏側にもう1個電池が入っていました。1個しかない!という人は中のクッション材を外して裏側にしてみてください。

付属の電池しかも、このボタン電池、シール(?)にべっとりひっついていて、ノリが電池側に残ってしまいベタベタしています・・・

ドライバーで蓋を開ける本体の蓋を開けます。マイナスドライバーで開けましたが、10円玉など硬貨のほうがいいかも。
反時計回りにひねると開きます。
この蓋、開けるときは楽なのですが、閉めるのが結構めんどくさいです。蓋に突起物があるのですが、その突起物と本体の穴を合わせないとうまく閉めることができません。
なかなか閉まらない!という人は、蓋の位置に気をつけてください。(小さいので見にくい)

端子を電池の裏に前回紹介した「RC-4」もそうでしたが、電池のセットの仕方に注意してください!
ボタン電池は裏側がプラスなので、ここに本体のプラス端子が触れるように電池をセットしてください。

電池をセットしたところ電池をセットしたところ。
このように本体には穴というか溝が開いているので、蓋の突起物をここにはめ込むように蓋をセットします。

アプリのインストールと設定

QRコードを読み取る付属してきた説明書にQRコードがあるので、ここをカメラで読み込むとアプリダウンロードの画面が開きます。iPhoneの場合は、標準カメラで読み込むだけでURLに飛ぶ通知が表示されます。が、以下のリンクをタップして直接ストアを開いてもOK。

Engbird ダウンロード

Engbird

残念ながらWindows用などのパソコン用のソフトウエアはないようです。

ダイヤルをタップアプリをインストールし、起動するとこのような画面になります。
まずは日本語化してみましょう。
左上のダイヤルのアイコンをタップします。

LanguageをタップLanguage(言語)」をタップします。

日本語を選択「日本語」を選択します。

設備添加をタップ日本語表記になりました。続いて温度・湿度ロガーを登録します。
なお、ロガーは1つのアプリで複数登録できるようです。

「設備添加」をタップします。(日本語で「デバイス追加」という意味らしい)

機器に近づける温度・湿度ロガーをスマホに近づけた状態で登録します。
「確定」をタップします。

スキャン中温度・湿度ロガーを検索し始めます。

使用場面をタップ登録できました。
初期設定の画面が表示されますが、このまま右上の「確定」をタップすれば登録完了です。

「適切温度」「適切湿度」は、この温度・湿度の範囲を超えると、通知で教えてくれる設定です。
「インドア」や「アウトドア」のアイコンをタップすると、この温度範囲を適切なもので設定してくれるのですが、あとで手動で変更できるので、ここはいじらなくてもOK。

もし、複数のロガーを使いたい場合は、ここで名前を登録できます。
「使用場面」をタップすると・・・

Houseデフォルトでは「House」になっています。

温湿度測定装置1号機と名付けました。

確定をタップする右上の「確定」をタップすると初期設定が完了です。

基本画面これで使えるようになりました。
早速温度が表示されます。

実際の温度と違う?

温度がおかしいところが使い始めた状態だと、実際の部屋の温度とずいぶん違った値でした。
(室温29.5度に対し、ロガーは33.07℃)

実はしばらく放置(15分ぐらい)すると、実際お温度とほぼ同じ温度になりました。

同じぐらいになったアプリ上で誤差を修正できますが、もしあまりにも違う場合はしばらく放置しておいてみてください。

31.94℃15時の時点で外の気温は、31.94度でした。

天気予報の温度iPhone標準の天気で周辺の気温を調べてみると、32度でした。
このように大体温度は正確。もちろんどこに設置したか、にもよるのでしょうが。

縁側の下に設置基本的に2階のベランダは、1階に比べ5~10℃温度が高いです。
なので1階の縁側の日陰部分に設置しました。

縁側の日陰に設置ここです。
日向に設置すると、真夏だと40度を軽く超えるので、外気温を正確に測りたい場合は、必ず日陰に設置してください。

設定

設置をタップ温度の修正や記録する間隔(インターバル)の変更はホーム画面にあるダイヤルの「設置」をタップします。

サンプリング室と温度調整「サンプリング室」は温度と湿度を記録する間隔(インターバル)です。

「偏差値」は実際の温度とロガーの温度に違いがある場合、ここで設定します。
実際には修正する必要はないと思いますが、どうしてもこだわりたい場合は、ここのプラスとマイナスで調整します。

一番下の「提供」は「警告」のことですね。
私は必要ないのですが、設定した温度の範囲を超えたときに、ここをオンにしておくとiPhoneなどのスマホに通知してくれます。
実際にはBluetoothの接続なので、5~10mの範囲に置かないと通知されません。
過度な期待をしないほうがいいでしょう。
またこの通知も「サンプリング室」で設定した間隔で検知するようで、リアルタイムで通知してほしい場合は、「サンプリング室」の設定を「1分」などの短い間隔にしないとだめっぽい。

サンプリング室記録する間隔を設定するには「サンプリング室」(インターバルの意らしい)をタップ。

警告 確定この間隔を変更すると、今までのデータが消えるので、必要に応じてデータを出力しておいてください。との警告がでます。
もし、消えたら困る場合は後で紹介するデータの出力を行っておいてください。

インターバルを設定インターバルは10秒から30分の範囲で設定できます。
残念ながら15分や1時間の設定がありませんでした・・・。

データは内部メモリに3万ポイント記録されます。
30分毎だと24時間で48ポイント。3万ポイントだと625日分保存ができます。
10分毎だと208日分が記録できます。
1分だと1日は1440分なので、約21日分のデータが保存できます。

図表記録されたデータを表に表示することもできます。「図表」をタップします。

グラフが表示されるなかなか良くできたアプリで、このようにグラフ化されました。
なお、オレンジ色のラインは設定している温度の範囲を超えていることを示しています。

日付の範囲開始日時日付の範囲は下のスライダーの端をスワイプして調節できます。

バーを調節この端の部分を右にスワイプすると・・・

バーを短くした表示する範囲が狭まりました。

カレンダーのアイコンをタップカレンダーのアイコンをタップすると、グラフの表示を月表示にできます。

日・週・月・年「日」から「年」単位で表示できるようです。

注意点

範囲

接続できていない先程も書きましたが、Bluetoothを利用して通信をしているようで、温度・湿度ロガーとスマホの距離が離れすぎると、リアルタイムで温度を調べることができません。
接続しているかできていないか、は、「設置」をタップして設定画面を開くと分かります。

ちなみに私の場合は2階に自室があるのですが、真下の縁側に設置したところ、全く受信できませんでした。受信するにはベランダに出ないとだめでした。
距離的には5mもないと思うのですが、Bluetoothは届く範囲がせいぜい5m程度なので注意が必要です。

ちなみにペアリングも必要ないし、iPhoneの設定にある「Bluetooth」にも名前が表示されません。

非防水

タッパーに入れた本体を見るとわかるのですが、明らかに防水仕様ではないです。
なので私の場合はこのように小型のタッパーに入れました。

防水穴を開けないと正確な湿度が記録できないかもしれません。まぁ、私は湿度はどうでもいいので気にしてませんが。

電池の寿命について

バッテリー残量本体のバッテリー残量はアプリ内で確認できます。
一応、アマゾンの販売ページには最大で3ヶ月と記載されていました。
もし、年間を通して使いたい場合はバッテリー残量には注意。

電池のもちは?

2018年の夏、使用したのですが、電池のもちは1か月半ぐらい。付属の電池を使ったからかもしれませんが、3か月ももたなかったです。(笑)なので1か月を目安に交換を考えていたほうがいいかも。
以前紹介した、温度を記録する RC-4 温度ロガーの使い方は、2年経過しても電池が持つので、こちらの製品は電池のもちが短いのかも。

温度と湿度のデータをエクセルで取り込むには

さて最後に記録したデータをパソコンなどのエクセルなどに取り込む方法を紹介します。(まあ、紹介するほどでもありませんが・・・)

図表ホーム画面にある「図表」をタップします。

データアウトプット下にスクロールし、「データアウトプット」をタップします。

Mailかファイルに保存を選択メールでデータを送信したい場合は「Mail」を。
パソコンに「iCloudドライブ」をインストールしている人は、「ファイルに保存」のほうが楽です。(やり方はiCloud Driveとはを参考に。)

メールで送信「Mail」を選択した場合は、送り先を入力して送信します。

エクセルで開いたところエクセルで開いたところです。
Temperature(気温)」と「Relative Humidity(相対湿度)」が取り込まれました。

分がずれている注意点としては、電池を入れたときかアプリに登録したときかどちらかで、データの記録が開始されるのですが、この時中途半端な時間だと、その時間を基準にインターバル(間隔)が動作してしまうこと。

私の場合はどうも、24分(か54分)にスタートしてしまったようで、このような中途半端な時間になっています・・・。

これを00分丁度、みたいにするには、(多分ですが)本体の電池を外し、0分超度に入れれば大丈夫だと思います。
※その場合は登録からやり直さないとだめかもですが

記録したデータエクセルでグラフ化してみました。
最高気温は38℃(!)にも達していますが、これは実は12時まではベランダに設置したため。
ベランダでは真夏の昼間は40℃近くまで達するので、実際の気温よりプラス5℃以上を見ていたほうがいいかも。

通知について

指定した温度を超えた温度を記録すると、iPhoneに通知が届きます。
以下は通知の様子。

ただ、この機能は常時温度・湿度ロガーと接続した状態(iPhoneがスリープ中でも可)で、なおかつインターバルで設定した間隔のときに温度を超えていたら通知してくれる、という機能ぽいので、使える状態は限定されているっぽい。

また、メールに送信してくれる、という機能もまだ実装されていないので、これからの期待ですね。
まあ、普通の人はそこまで必要ないのでしょうが、以前公開した温度を記録する RC-4 温度ロガーの使い方のページを見た方が、もっと仕事で使えるレベルの仕様はできないか?との問い合わせが多かったので(あの、私が開発・販売したわけじゃありませんから!!!)、欲しがっている人も多いかと思います。

なので広大なビニールハウスの温度を常時監視したい!とか、会社から自宅の部屋の温度を監視したい。という人にはこの装置は向いていません。

もし、もっと本格的な温度・湿度監視システムが欲しい場合は、NETATMO ウェザーステーションのほうがいいでしょう。

こちらは温度、湿度以外にも「気圧」や「二酸化炭素濃度」も調べることができ、Wi-Fiにも対応しているようです。

関連ページ

最終更新日 2018-11-24 06:50

 

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投稿日:2018-07-04 | このページのトップへ | コメントを書く | 管理

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