タスクスケジューラのRebootを削除・無効する方法
Last update 2019-06-18 13:12
以前、Windowsが夜中に勝手にスリープや休止から解除されてしまう現象の解決方法を紹介しましたが、2017年12月のWindowsアップデートにより、この手法が使えなくなってしまったようです。
ただ、偶然(?)Rebootを無効化出来たのでやり方を紹介したいと思います。
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目次
Rebootが削除・変更・無効出来なくなった
Windowsが勝手にスリープや休止から解除される原因
Windowsが夜中(実際には朝の5時や7時)にスリープ(もしくは休止)から勝手に解除してしまう原因は、Windowsアップデート後に勝手にタスクスケジューラに「Reboot」を実行してしまうタスクが追加されるのが原因です。
このタスクは無効にしたり、削除したりしてもWindowsアップデートを行うと勝手に復活してしまうので、そのたびに無効にさせていたのですが、2017年12月のWindowsアップデートにより、Rebootのプロパティをいじることが出来なくなってしまったようです。
Windows v1709
原因としては、2017年12月21日に配布されたWindows v1709(別名 Fall Creatores Update)用のアップデートを更新したあたりから「タスクスケジューラ」の「Reboot」のプロパティを変更したり、無効にしたり、削除したりすることが出来なくなったようです。
私もずっとWindows updateはやらないでいたのですが、先日、重い腰を上げたところ、再び明け方Windowsが勝手に起動し、Rebootのプロパティをいじろうとしたらいじれなくなっていました。
認証画面が出る
Windowsが勝手に起動する現象を解決するには、「タスクスケジューラ」を立ち上げ、「タスクスケジューラ ライブラリ」の中にある「Microsoft」の「Windows」の「UpdateOrchestrator」の「Reboot」が原因です。
※ 詳しくは、Windowsがスリープ・休止から勝手に起動してしまうを参照してください
今までは「条件」の「タスクを実行するためにスリープを解除する」のチェックを外して、OKボタンを押せば反映されていたのですが・・・
最近はこのような認証画面が表示されるようになりました。
ちなみに「S-1-5-15」というユーザーは、「セキュリティ識別子」と呼ばれる値です。
Windowsログイン時に入力しているアカウントを入力してもうまくいきません。
このように「タスクRebootでエラーが発生しました。エラーメッセージ:次のエラーが報告されました:指定した可変構造に無効なデータがあります」と表示され、なにも出来ません。
色々調べたのですが、同じような現象に悩んでいる人は多いものの、解決策は見つかりませんでした・・・。
タスクスケジューラのRebootを削除する方法
色々試してみたらRebootを削除する方法がわかったので紹介します。あくまで自己責任でお願いします。
PsTools (PsExec)のダウンロード
まずは「PsTools(またの名をPsExec.exe)」というプログラムをダウンロードします。この「PsTools(あるいはPsExec)」は、マイクロソフトが無料で公開しているツールで、Windowsのプログラムを「SYSTEM」権限で動かすことが出来ます。が、ちょっと癖があるので、画像付きで細かく解説しますね。
まずはマイクロソフトのサイトから「PsTools」をダウンロードします。
ダウンロードしたファイルを右クリックして「すべて展開」を選択します。
展開されたフォルダが開くので、そのままにして次へ進みます。
SYSTEM権限でタスクスケジューラを起動する
続いてコマンドプロンプトを管理者権限で起動します。
①スタートボタンをクリックしたら、(どこもクリックせずに)そのまま②「cmd」とキーボードで打ち込んでください。
該当するプログラムのみが表示され、③「コマンドプロンプト」が候補としてあがります。
この「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」をクリックします。
ここから少しややこしいので、ゆっくり読みながら実行してください。
先ほど展開したフォルダを表示させ、画像のようにフォルダのアイコンの部分をクリックします。
すると、展開した「PsTools」フォルダまでのパスが反転表示されるので・・・
先ほどのコマンドプロンプトの画面に戻り、キーボードの「Ctrl」と「Vキー」を同時に押してコピーしたパスをコマンドプロンプト上にペースト(貼り付け)します。
これに「\PsExec.exe -s -i cmd」と追加します。
※ 画像のピンク色の文字の部分(すべて半角)
※ 「-s」と「-i」と「cmd」の前に半角スペース有り
入力したらキーボードのエンターキーを押してください。
新しく開いた方のコマンドプロンプトで、「taskschd.msc」と入力し、エンターキーを押してください。
するとSYSTEM権限でタスクスケジューラが起動するはずです。
Rebootを削除する
あとは「Microsoft」の「Windows」と開いていきます。
Rebootという項目があるので、あとは「無効」するか「削除」してください。
なお、Rebootは削除してしまっても特に不具合は起きません。ただ、次回、大きな変更のあるWindows updateをしたときに再び復元してしまうので、再びこの方法で削除してやればOKです。
バッチファイルで簡単起動
めんどくさいことにWindowsアップデートが行われると、再びRebootの設定が復活してしまうことがあります。
そのたびにいちいち「どうやるんだったっけ・・・」と探すのもめんどくさいので、コマンドプロンプトを管理者権限で立ち上げるまでの手順をバッチファイルとして作成してみました。
メモ帳を起動し、「PsExec.exe」までのパスを記載し、その後に「-s -i cmd」を入力します。
私の場合は、
E:\Downloads\PSTools\PSExec.exe -s -i cmd
です。
■色のパスの部分は先程調べた方法で、ご自身の環境に合わせて修正してください。
デスクトップあたりに「自動起動阻止.bat」的な名前をつけて保存します。
最後は「.bat」にしてください。
デスクトップ上に作成したファイルが出来ているはずです。が、見つからない場合は、デスクトップのどこでもいいので右クリックし、「最新の情報に更新」を選択してみてください。
作成されたバッチファイルを右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
ユーザーアカウント制御が表示されるので、「はい」を選択します。
これで管理者権限でコマンドプロンプトが起動しました。あとは、「taskschd.msc」と入力して、「エンターキー」を押せば管理者権限でタスクスケジューラが起動します。
Rebootのファイルを削除する
上のやり方ではめんどくさい!という人には以下の方法でも同じことが出来ます。ちょっと強引ですが上のやり方より簡単。
Rebootの設定ファイルを削除してしまいましょう。
このファイルを削除してもWindowsアップデートで再び作成されるし、削除しても別段Windowsには悪影響無い(たぶん)ので、ある程度上級者であれば以下のやり方の方が簡単。
C:\Windows\System32\Tasks\Microsoft\Windows\UpdateOrchestrator と開いていくと「Reboot」というファイルがあるので、このファイルを削除するか「Reboot.txt」という名前に変更します。
このあとタスクスケジューラを起動すると、「UpdateOrchestrator」に「Reboot」が消えていると思います。
まとめ
日に日に使い勝手が悪くなってくるWindows・・・。一部では使いやすくなってるんですけどね~。
正直、ブルースクリーンエラーや勝手に起動する現象、ファンの回転数が以上に上がる現象などなど、そろそろWidnowsの不具合に嫌気がさしてきた私でした。(笑)
今朝、Windowsの起動音で起こされたときは、パソコンをたたき壊そうと思ったほどでした。
そろそろ本気でMacに乗り換える検討をすべきなのかなぁ。
ただ私の場合、Windowsでしか起動しないソフトも多く、仕事柄動画関係を再生したり編集したりすることが多いので、Windowsを手放せないんですよね~。
まあ、これを機会にMacの導入も検討してみたいと思います。
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最終更新日 2019-06-18 13:12
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【 二郎 】 2019/07/01 22:58
凄く助かりました。
ここまでやらないとスケジューラの内容を変更できないのは、Microsoftの悪意を感じます。
【 管理人 】 2019/07/02 07:45
お役に立ててよかったです。ちなみに私も、つい先日、再び実行したところです。アップデート後、復活することがあるので注意してください。
投稿日:2018-02-26 | | |