Windows 10で休止状態にさせる
Last update 2019-04-28 16:21
Windows10にアップデート後、休止状態にしようとしても「休止状態」がありません。
このページではWindowsの休止状態に移行させる方法を紹介します。Windows10とWindows7の両方を載せておきます。
Sponsored Link
このページの目次
Windows10で休止状態にさせるには
Windows10にアップデート後、スタートボタンから休止状態にしようとすると、「休止状態」が選択できません。
Windows10で休止状態にするには、以下のようにします。
電源オプションを開く
①スタートボタンを右クリックし、②「電源オプション」をクリックします。
電源オプションがない
スタートボタンを右クリックしても電源オプションがない場合は、コントロールパネルから開くことが出来ます。
コントロールパネルは「エクスプローラー」の左側の下の方にあります。
休止状態を表示させる
このままだと休止が選択できないようになっているので、「現在利用可能でない設定を変更します」をクリックします。
「休止状態」にチェックを入れ、「変更の保存」をクリックします。
スタートボタンの電源をクリックすると、休止状態が表示されるようになりました。
休止状態がない!?
シャットダウン設定に「スリープ」と「ロック」しかなくて「休止状態」がない場合は以下のようにして休止状態を復元させます。
スタートボタンを右クリックし、コマンドプロンプト(管理者)を選択します。
powercfg /hibernate on
と入力し、エンターキーを押します。
何も変化がないような気がしますが、コマンドプロンプトを閉じてしまってかまいません。
Windows 7で休止状態にさせるには
私の場合、XPではパソコンの電源ボタンを押すと休止状態になるようにしていたのですが、Windows 7でもこのように休止状態にさせる方法を紹介します。
それと、実際にやってみるとわかるんですけれど、いざ休止状態にさせても、いつの間にか立ち上がっていて全然電力的によろしくないことが多々あるので、勝手に休止状態やスリープ状態、スタンバイ状態から解除されるのを防ぐ方法も紹介します。
まず、コントロールパネルを開き「ハードウエアとサウンド」をクリックします。
画像のような表示になるので、「電源プランの選択」をクリックします。
バランス、省電力のどちらでもいいので「プラン設定の変更」をクリックします。
左のような窓が開くので、ツリーの中から「スリープ」を探し、「+」をクリック。
「ハイブリッドスリープを許可する」の「+」をクリックし、「オン」から「オフ」に変更します。
なお、電源ボタンを押したら休止状態にするには、その下にある「電源ボタンとカバー」の中の「電源ボタン操作」を「休止状態」にすればOK。
Windows 7での休止やら再起動は、この場所になりました。
ちゃんと休止状態が選択できるようになりました。
ハイブリッドスリープとは?
この厄介な(?)ハイブリッドスリープってなんだろう?と思って調べてみると、ハイブリッドスリープとは、休止状態とスリープ状態を混ぜたような機能で、スリープ状態にしつつ、HDDにもメモリの状態を保存する。ということらしい。
これによって万が一ノートパソコンで、スリープ状態にしたままでバッテリーが切れても作業中のデータは保存されると。
まあ、デスクトップパソコンの場合はあまり意味が無い(停電の時には役立ちそうですが)ので、オフにしてしまっても構わないでしょう。
スリープと休止状態の違いは?
さて、私の周りのほとんどの人がパソコンを使わない時はスリープ状態にしているか、あるいはシャットダウンしてしまっている人ばかり。
私はというと、ほとんど休止状態で、1週間に1度、再起動する程度。
意外と多くの人が人がスリープと、休止状態、そしてシャットダウンの違いをわかっていないんじゃないかと思って、一応説明しておきます。
スリープ
メモリに電力を供給したまま、電力を最小限にしておく状態をスリープといいます。
CPUやファン、HDDへの電力は最小限に抑えられるので、ファンなどはストップしてしまい、ほとんど無音になるので電源が切れたように見えますが、電源LEDやメモリにはちゃんと電源が供給されています。
作業状態はメモリに保存されたままなので、この状態で強制的に電源を落としてしまうと(停電とか)、保存されていないファイルはすべて消えてしまいます。
休止状態やシャットダウンと違い、HDDに状態をほとんどかきこまないので、素早くスリープ状態になることが出来、解除も素早いです。
ただし、電力は消費されるのと長時間のスリープは、停電等のトラブル時、大事な作業中のファイルが消えてしまうので、短時間パソコンを使用しない場合に実行するのに向いています。
休止状態
スリープと同じで、作業状態を保ったまま復帰でき、なおかつ電源をほぼ0にまで落とすことが出来る状態を休止状態といいます。
一応LANボードには電源がきているようなので、完全に0というわけではなさそうです。
ただし、スリープモードと違って、強制的に電源供給が無くなっても復元できます。
メモリに保存してあるデータをHDDに一時的に保存するため、休止状態に移行するのに時間がかかる半面、スリープモードのようなデータが消える可能性は低くなります。
ただし、何らかのハードやソフト的なトラブルで休止状態から復活できない可能性も無きにしも非ず(最近は少なくなりましたが)なので、大事なデータは休止前でも保存しておいた方がいいかもしれません。
電力はほぼ0なので、省エネかつ素早く作業状態を復元できるので、スリープとシャットダウンの中間的な状態であると言えるでしょう。
私はほとんどこれで済ませています。
シャットダウン
Windowsを終了し、パソコンの電源を落とすことをいいます。
いったんシャットダウンを選んだら、あとはWindowsが自動的に電源をストップさせるので、放置しておけばOK。
対応したモニターであれば、シャットダウンが完了したらモニターの電源も落としてくれます。
次回起動したときは、起動していたアプリを起動しなおさないといけないので、当然、作業中のデータはシャットダウン前に保存しておく必要があります。
スリープや休止状態と違い、作業状態のまま復元させることはできないのがシャットダウンです。
作業中のデータはセーブするよう警告してくるので、他のモードと違い、シャットダウン後に電源を供給されなくてもデータファイルは保存されます。
勝手に起動してしまう
さて、ようやくWindows7にしてからのたちふさがる壁が乗り越えられたと思ったら、いざ休止状態にしてみたら、いつの間にか勝手に休止状態が解除され全然休止していないので、またもやいろいろ調べてみました。
どうやらこの問題、スリープ状態でも勝手に解除されるようでいろいろな人が対策を書いています。
参照:Windowsがスリープ・休止から勝手に起動してしまう
レジストリを書き換える
勝手にスリープ状態や休止状態が解除される原因はいろいろあるみたいですが、Windows Media Centerが関係している場合があるようで、最近はTVチューナー付きパソコンが普及しているようですが、Windows自体が録画予約に対応しているみたいで、時間が来ると勝手に休止状態から立ち上がることが関連しているのもその1つらしい。
私のパソコンは別にチューナーは付いていないので、この方法では治りませんでしたが、一応紹介しておきます。
レジストリを書き換える方法なので、上級者向けですが、それほど難しくありません。
まずはレジストリエディタを起動させます。
起動のさせ方は、スタートボタンをクリックした後、検索入力欄に
regedit
と入力し、表示されたregedit.exeをクリックするだけ。
HKEY_LOCAL_MACHINE
┖ SYSTEM
┖ CurrentControlSet
┖ Control
┖ Power
┖ PowerSettings
┖ 238C9FA8-0AAD-41ED-83F4-97BE242C8F20
┖ BD3B718A-0680-4D9D-8AB2-E1D2B4AC806D
┖ DefaultPowerSchemeValues
とたどっていきます。(画像参照)
その中に、
381b4222-f694-41f0-9685-ff5bb260df2e
8c5e7fda-e8bf-4a96-9a85-a6e23a8c635c
a1841308-3541-4fab-bc81-f71556f20b4a
という項目があるので、
- ACSettingIndex
- DCSettingIndex
の値をそれぞれ「0」に修正します。
修正の仕方は、画像のように修正したい値(画像ではDCSettingIndes)を右クリック。
表示されたメニューの「修正」を選択。
「値データ」の部分が1の場合は、0に書き換えます。
OKをクリック。
この設定は自動起動を
1:許可する
0:許可しない
設定のようで、VAIOをはじめWindows Vista以降のパソコンでテレビチューナーを搭載しているパソコンでよく起こるトラブルらしい。
ただ一つ、注意点があってこのレジストリエディタの書き換えで、パソコンでのテレビ録画予約が出来なくなったり、他の自動起動設定も出来なくなる可能性があるかもしれません。
ちなみに、修正してやるのは以下の3つの値のうちの1つだけでいいらしくて、
・381b4222-f694-41f0-9685-ff5bb260df2e
・8c5e7fda-e8bf-4a96-9a85-a6e23a8c635c
・ a1841308-3541-4fab-bc81-f71556f20b4a
どれが自分のパソコンに当てはまるかは、コマンドプロンプトで「powercfg -l」と入力する事で調べることが出来るみたいです。
「*」がついている部分がそうですね。
たいてい「381b4222-f694-41f0-9685-ff5bb260df2e」だと思いますが。
コマンドプロンプトは、スタートメニューの中の「全てのプログラム」の中の「アクセサリ」の中にあります。
マウスやネットワークカードが原因の場合
私の場合は、次に紹介する方法で一応治りました。
どうやら今度のWindowsのスリープや休止状態は、マウスやキーボード、そしてネットワーク上の他のパソコンからスリープや休止状態を解除できるみたいで、これを無効にしてやることで勝手に起動してしまうことを禁止できます。
コントロールパネルを開き、「システムとセキュリティ」をクリックします。
「システム」にある「デバイスマネージャー」をクリックします。
①「マウスとそのほかのポインティングデバイス」をクリックして、
②表示された「HID準拠マウス」を右クリック。
③「プロパティ」をクリックします。
「このデバイスでコンピュータのスタンバイ状態を解除できるようにする」
のチェックを外します。
ここにチェックが入っていると、休止状態中にマウスに触れたりキーボードに触れたりすると勝手に解除されてしまうらしい。
スリープモードが解除されるのはわかるけれど、休止モードが解除されるのは納得がいかないなぁ。ってことでチェックを外してしまいました。
ちなみに、チェックを外した場合のスリープモード・休止モードの解除の仕方は電源ボタンを押せば解除されます。
私の場合は、マウスではなくネットワークカードに原因がありました。
どうも休止状態中にパケットを受け取ると勝手に解除されるらしい。
でもそのパケットがなんなのかわからないし、別のパソコンで何にもしていないのに解除されるのはちょっと気持ちが悪いし、電気の無駄遣いなのでオフにしてしまいました。
ちなみに、このプロパティで「電源の管理」が無いデバイスは、そのデバイスでは元々スリープや休止の解除できないので、このタブがないものは原因ではないということでもあるみたいです。
以上で私の新しいパソコン(Windows 7)も勝手に休止が解除されなくなりました。
でもネットワークカードの電源の管理をオフにしてしまうと、リモート操作で休止を解除する事も出来なくなるだろうから、そう言った使い道をしている人は注意が必要かも。
この場合は、同じネットワーク上に複数のパソコンを繋げなければ解決するかもしれません。
スリープ・休止が勝手に解除になった原因を探る
なぜスリープや休止が解除されたかは、ログを見ればわかります(わからない場合が多いんですけれど・・・)。
Windowsは裏で何かあるたびにログに記録しているみたいで、スリープや休止状態の解除もログに記録しているので、そこから原因を突き止めてみます。
コントロールパネルを開き、「システムとセキュリティ」をクリック。
その中にある「イベントログの表示」をクリックします。
真ん中の上にあるのがログです。
が、これだとログの量が多すぎて、何が何やらわからないのでフィルターをかけて必要なログだけ表示させるようにします。
右にある「現在のログをフィルター」をクリックします。
「Power-Troubleshooter」にチェックを入れます。
もし、解除されたのが数時間前であれば時間指定もしておいた方がわかりやすいかも。
電源ボタンによる休止状態の解除であれば、このように原因が表示されます。
が、今回のように「不明」であることが多いので、なかなか特定はできないんですけれどね・・・。
ここに掲げたようなことを1つ1つ実行してためしてみるしかなさそうです。
まとめ
私のようにWindows XPからいきなりWindows 7に移行した人にとっては、最初にぶつかる壁がこの「休止状態」じゃないでしょうか。
Windowsも進化しているようですけれど、パソコンでテレビ録画予約が出来るようになったり、リモート操作が出来るようになった半面、ほかの事が犠牲になったりして上手くいかないですね。
関連ページ
- Windowsがスリープ・休止から勝手に起動してしまう
- パソコンが重い原因が判明
- Windows8でシステムの復元
- SystemのCPU使用率が常に高すぎる
- Windows 8.1でコントロールパネルを開くには
- Windowsで文字がぼやける
- Windows10でソフトをアンインストールする方法
- Windows10 Chromeを既定のブラウザにするには
- ファイルの検索に時間が掛かる インデックス化のオンオフ
最終更新日 2019-04-28 16:21
Sponsord Link
投稿日:2011-12-31 | | |