Windows XPにアクセスできない?ネットワークで共有
Last update 2012/01/04 21:26
Windows7とXPをネットワークでつなげようとしたら、アクセスが出来ません。
VistaとXPでは、もっと簡単に接続できたんですけれど、どうも7ではシステムが変わったのかそう一筋縄ではいかないようです。
いろいろ調べてみたら、ようやくできるようになったのでまとめてみました。
長くなるので、リンクをつけてみました。
共有とは
共有とは、同じネットワーク同士で特定のフォルダの中身を別のパソコンからアクセスできるようにさせる機能で、WindowsやMac、LinuxのようないろいろなOSでも互換性を気にせずにアクセスする事が出来ます。
小規模の会社とかで、1台を常に稼働させておいて、データファイルはそこに保存してどのパソコンからもデータを編集できる。という使い方や、家庭でも音楽ファイルやビデオファイルを1台24時間稼働させておくパソコンに置いておき、部屋のどこにいてもどのパソコンでも聞くことが出来るような使い方に有効な機能です。
Windows 7からXPにアクセスする
ipアドレスを調べる
まずはお互いのipアドレスがわからないとアクセスできません。そこで、XPのほうのipアドレスを検索します。
スタートメニューの中のすべてのプログラムの中のアクセサリの中に、「コマンドプロンプト」というプログラムがあるので、クリックします。
ipconfig /all
と入力し、エンターキーを押します。すると、画像のような画面になるはずです。
- Host Name・・・ネットワーク上のコンピューターの名前
- IP Address・・・ネットワーク上のIPアドレス
になります。
この二つの値をメモしておきます。
この値がこの(ここでいうXPパソコン)パソコンのアドレス、いわば住所みたいなものになります。
Windows7のパソコンの画面上で、ライブラリ(XPでいうエクスプローラー)のアドレス入力欄に、このIPアドレスを入力します。
アドレスの横のパソコンのようなアイコンをクリックすると、画像のように入力出来るようになります。
¥¥192.168.1.3
「¥」は半角で2つ続けて入力。そのあとにIPアドレスを入力し、エンターキーを押します。
(このブログは、半角の¥が削除されてしまうので、全角で書いてあります)
もし、ここでWindows XPパソコンが表示されない場合は、以下のやり方に従ってファイアーウォールを解除します。
また、仮にここで表示されたとしても中身を見ようとするとエラーになる場合も、以下の手順に従ってファイアーウォールを解除します。
ファイアーウォールを解除する
Windows VISTAからだと、このIPアドレスがわかればアクセスできたのですがWindows 7からはこれだけだとアクセスできないみたいです。
Windows XPが備えているファイアーウォールで拒否されてしまうようです。
XP側の「コントロールパネル」の中にある「ファイアーウォール」をダブルクリックし、開いたダイアログの「例外」タブをクリックします。
「名前」に「Windows7」。
「ポート番号」に「138」を入力します。
名前のほうはわかりやすいものでかまいません。
ただ、ポート番号は138にしてください。
また、「TCP」のほうにチェックが入っていることを確認して「スコープの変更」をクリックします。
192.168.1.0/255.255.255.0
と入力します。
この「192.168.1」の部分は先ほど調べたIPアドレスと一致させること。
場合によっては「192.168.11」など3番目の値が違っていることがあるので注意してください。
「/255.255.255.0」の部分は変更しなくてOK。
最後に「OK」をクリックします。
共有させるフォルダを選択する
続いて共有させたいフォルダを右クリックし、「プロパティ」を選択。
表示されたプロパティの中の「共有」タブをクリック。
「ネットワーク上でこのフォルダを共有する」のチェックを入れます。
ドライブの一番上を共有する場合、左のような警告がでますが「危険を認識した上でドライブのルートを共有する場合はここをクリック」をクリックすると先ほどの「共有」タブが有効になります。
もし、他のパソコンからファイルの上書き保存や変更、削除をする場合は「ネットワークユーザーによるファイルの変更を許可する」にチェックを入れます。
アクセス許可の設定がはじまります。
ドライブの容量によりますが、数分から数十分かかるのでこのまま待ちます。
ワークグループの変更
Windows XPやVISTAや、Linuxなどを使ってネットワークを築いている場合、「ワークグループ」という単語を聞いたことがあるかもしれません。
ところがWindows7ではあんまりこのワークグループは重要じゃないというか、意識しなくても接続できるようになっているようですが、ワークグループを同じにすることによってよりアクセスが楽になるので、Windows7のワークグループの変更の仕方を紹介します。
①Windows7のコントロールパネルを開き、「システム」をクリックします。
②右側にある「設定の変更」をクリックします。
③コンピューター名タブの「変更」をクリックします。
④ワークグループを変更します。
⑤OKをクリックします。
アクセスしてみる
Windows7からネットワーク上を見てみると、ドライブが新たに追加されました。
WindowsXPからWindows7へアクセス
これでWindows7からXPへはアクセスできるようになりましたが、XPからWindows7へアクセスしようとすると・・・
パスワードを入力しないとこのようにエラーになります。
これはどうもWindows7でログイン用のパスワードを設定していないせいらしく、パスワードを設定したらアクセスできるようになりました。
Windowsのパスワードを設定する
というわけでWindows7のログイン用のパスワードを設定します。
すでに設定してある人はそのパスワードでWindows7へアクセスできると思います。
まだパスワードを設定していない人は、以下の方法で設定します。
Windows7のパソコンのコントロールパネルを開き、「ユーザーアカウントと家族のための安全設計」をクリックします。
これでWindowsXPからWindows7へアクセスできるようになったと思います。
転送速度は?
さて、WindowsXPからWindows7への引っ越しなんですけれど、あまりに大量のデータがあるならXPのHDDを直接7の方に繋いでしまえばいいんですけれど、いちいちパソコンを分解するのがめんどくさかったり、まだXPの方も使いたかったりでなかなかできなかったりします。
そこで今回のようにネットワークで繋いだ別のパソコンからデータをコピーする方法を紹介したんですけれど、転送速度はどれくらいなのでしょう?
これがWindowsXPからWindows7へファイルをコピーしたときの転送速度です。
毎秒10MB/sぐらいですね。
これは80Mbps程度の速さになるので、かなり速いほうだと思いますが、最新のルーターを使えばもう少し速度が出るかもしれません。
あと、XPの方のLANの最大速度が100Mbpsなので1000Mbps対応のネットワークカードを搭載しているマザーボードならもう少し速い速度が出るかもしれません。
ただ、私のパソコンは、HDDのデータ量が数百GBもあるので1秒間に10MB程度の速度だと、1GBのデータをコピーするのに100秒。
100GBのデータはその100倍の1万秒(2.7時間)かかる計算に・・・。
このあと外付けHDDを組み立てたんですけれど、USB3.0で接続した場合の速度はなんと110MB/s程度もでています。
10倍の速度ですね。
やっぱり速い!
ちなみにUSB3.0は、内蔵SATAのHDDとほぼ同じぐらいの速度なので、この際外付けHDDを購入してしまった方がいいかもしれません。