Windows 7に標準で搭載されているシステムのバックアップでBD-Rにバックアップイメージを作成。新たに接続したHDDにBD-Rから起動して復元してみました。もう、ソフトいらずかも!
Last update 2016-10-08 00:21
WindowsXPのころは、システムのバックアップと言うと特別なソフトを用意しなければなりませんでしたが、Windows 7に標準に付属するシステムのバックアップを使えば、いざHDDが調子悪くなって新しいHDDに買え変えても、バックアップした状態に復元する事が出来るようになりました。
さらにWindows 7ではブルーレイにも標準で対応しているので、BD-Rにバックアップして新しいHDDに復元する事が出来ます。
今回、実際にBD-Rにシステムをバックアップし、別のHDDに復元してみたところ見事に成功!
そのやり方を紹介します。
なお、新しいHDDは、バックアップ側のHDDと容量が違っていてもフォーマットしていなくても自動的にパーティションを作成して、もとのHDDと同じ要領で復元してくれます。
残った部分は未領域としてあとで「ディスクの管理」からパーティションを作成してフォーマットして使えるようにすることもできます。
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ただし、このバックアップと復元が出来るのはWindows 7のProfessionalとUltimateで、Home Premiumでは使えないので注意が必要です。
自作パソコンをしようと思っている人は、Windows 7 Professional DPE版が、約1万5000円ぐらいで安いのでお勧めです。
DPE版については別のページで紹介します。
バックアップする側は、120GBのSSDにインストールしたWindows 7 Professional DPE版。
これを25GBのBD-Rへ保存し、3TBのHDD(未フォーマット)に復元したいと思います。
Windowsをインストールして、google chromeやDreamweaverや、スキャナーやプリンターのドライバーなどをインストールして、一応、日常使う分には困らない状態までになったので、この状態をバックアップしておこうと思ったわけです。
バックアップを行うには、コントロールパネルの「バックアップの作成」をクリックします。
左側の「システム イメージの作成」をクリックします。
なお、その下の「システム修復ディスクの作成」は、すでにシステムイメージでどこかにバックアップしたデータから復元する時にセットするディスクで、万が一システムがおかしくてWindowsが起動しなくても、このディスクから立ち上げて保存しておいたシステム・イメージからバックアップした時の状態に復元できるディスクを作成します。
このディスクの作成は、システムイメージの作成を選択した場合でも行えるのと、1枚あれば保存しておいたイメージから復元できるので、以後は作成しなくても大丈夫です。
またシステム・イメージからの復元を実行すると、HDDやSSDの中身が全て消去されて、完全にバックアップしておいたときの状態に戻ってしまうので、データファイルなどは別のドライブやDVD-Rなどにバックアップしておくといいかもしれません。
この点がシステムの復元との違いでしょうか。
「1つ以上のDVD上」にチェックを入れ、該当するドライブを選択します。
なお、Cドライブしかない場合は、「ハードディスク上」は選べなくなっているみたいです。(つまりCドライブ上にはバックアップできない)
もし、他のパソコンを繋いでいる場合は「ネットワーク上の場所」で、他のパソコンにバックアップしておくこともできます。
「バックアップの開始」をクリックします。
一応、「バックアップには36GBの領域が必要です」と表示されましたが、実際にはBD-Rに13GB程度にしかならなかったので、BD-R1枚で十分でした。
なお、DVD-Rなどにバックアップする場合は、複数枚に分けて保存されます。(DVDだと3~5枚程度用意しておく)
パソコンのドライブに、DVD-RかBD-Rをセットします。
複数枚に分かれて保存するときの為に、表示されたように「1枚目」などと記入しておいた方がいいかもしれません。
再び先ほどのような警告が出るので、すでにメディアをセットしてある場合は「OK」をクリック。
DVD-RやBD-Rは、フォーマットしていなくても自動でフォーマットしてくれます。
「フォーマット」をクリック。
バックアップが完了しました。
意外と時間はかかりませんでした。
正確な時間は計っていなかったんですけれど、1時間ぐらい?もっと短かったかも。
あまりの手軽さにびっくり。
続いて起動用のディスクの作成をします。
CD-Rを用意して下さい。
さて、今バックアップしたデータは、システム・イメージなので単体で復元するものではなく、起動用に別のディスクが必要です。
そのための起動ディスクの作成を行います。
なお、この起動ディスクは1枚作っておけばあとは必要無いので、次回以降はここで終了してしまってかまいません。
この起動用ディスクは、それほど容量を食わないのでCD-Rで構いません。
もちろんDVD-RやBD-RでもOKですが。
新しいCD-Rをパソコンにセットし、「ディスクの作成」をクリックします。
まっさらなCD-Rなどを入れると自動再生が表示されますが、無視してかまいません。
起動ディスク(修正ディスク)は、すぐに完成します。
作成したディスクに「修正ディスク Windows 7 64ビット」と書いておくように指示されます。
書き込みが終わったら、ラベルとして書いておきます。
バックアップしたBD-Rの容量は、13.4GBでした。
データファイルを別のパーティションや、別のHDDへ保存していればたいていの場合は、BD-R1枚で済むと思います。
今回作成したディスクは、システムイメージが保存されたBD-R1枚。
そして起動用の修正ディスクのCD-Rが1枚。
BD-Rの方には、わかりやすいように作成した日付と、インストールしてあるアプリなどを記入しておくといいかもしれません。
こんな感じでBD-Rの方を1ヶ月~半年に1枚作成しておくといいでしょう。
BD-RWに保存して、新たにバックアップする時は前回作成したBD-RWに上書きしてしまえば、安上がりだし枚数が増えなくていいかも。
さて、では早速今度はバックアップしたディスクから、新しいHDDに復元してみましょう。
復元先はこの3TBのHDD。
Windows XPで使おうと思ったんですけれど、Windows XPでは2TBを超えるHDDは使用できなかったので、購入したものの放置しておいたHDD。
Windows 7の64ビット版では、マザーボードが対応していれば使用できるらしいので、このHDDを使用してみました。
今回自作したキューブパソコンは、3.5インチベイに取り付けるときは、アダプターが必要らしいので、アダプターに取り付けこんな感じで取り付けました。
キューブ型はケースの中が狭いので、HDDの増設は苦労するかな。と思ったんですけれど、横からはめ込む感じなのでそれほど苦労はしませんでした。
新しいHDDを取りつけたら、修正ディスクのCD-Rをセットして起動。
起動中、ブートディスクを優先的にBDドライブにするため、キーボードの「F2」か「F8」か「DELキー」を連打していると(画面が真っ黒の時にキーを押す)、画像のようにどこから起動するか選択できるので、CD-Rを入れたドライブを選択。
最近のBIOSは、USBのマウスもキーボードも使えるんですね~。
BIOSの起動や、メニューや操作もUSBのキーボードとマウスで出来ました。
あとは画面の指示に従って、イメージをバックアップしたBD-Rに入れ変えれば復元完了できました!
復元のもととなったSSDは、120GB丸々使っていたのですが、新しい方のHDDは3TBで未フォーマット。
容量が違う場合はどうなるのかな?と思ったんですけれど、3TBのうちの約120GBが勝手にパーティションが作成され、そこにインストールされました。
無事、BD-RからHDDに復元出来て、バックアップのもととなったSSDの方もつなげて、SSDから立ち上げると、復元したHDDが認識されない!!?
初めは配線ミスかな。と思ったんですけれど・・・
どうやらWindows 7のDPE版だったせいか、複数のSSDやHDDに同じシリアルコードのWindowsが見つかると、システム起動ではない方が認識されなくなるらしい・・・。
フォーマットすらできない状態。
なので、Windows XPマシンにつなぎ、Windows XP上から復元したHDDをフォーマット。
で、再びWindows7につないで、ディスクの管理ツールからパーティション作成からやり直しました。
私のようにもう1台パソコンがある人はいいんですけれど、バックアップしたBDやDVDから、ちゃんと別のHDDに復元できるか試す場合は、復元した後、正常なHDDにつなげると認識されない可能性があるので注意が必要です。
バックアップ自体はものすごく簡単。
Windows XPの時は、HDDのコピーやバックアップが有料のソフトを使ってしなければならなかったり、バックアップをとっても上手く復元できなかったりすることがありましたが、Windows 7付属のバックアップはすごく簡単でした。
時間もそれほどかからないし、システム・イメージはBD-RだけじゃなくてDVD-Rや別のHDDや、別のパソコンにも保存できるので、ぜひとも何かあった時の為に実行しておきたいですね。
ただし、システムの復元と違い、完全にバックアップを取った時の状態までもどされてしまうので、作成したデータやデジカメの写真等も、バックアップを取ったあと以降保存したものも消えてしまうので、データファイルは初めから別のドライブに(Dドライブとか)保存しておく方がいいかも。
Windowsでは、このシステムイメージのバックアップと復元だけでなく、データファイルのバックアップや、削除してしまったファイルも復活する事が出来る「以前のバージョン」という機能も搭載されるようになりました。
今まではこうした機能を実現するには、他のソフトが必要でしたが、Windowsの進化とともにOSの機能として提供されるようになり、よりトラブルに対処できるようになったのは、うれしいことですよね。
最終更新日 2016-10-08 00:21
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投稿日:2012-01-01 | | |