外付けUSB3.0 HDDケース

外付けのUSB3.0のHDDケースを購入しました。IDEのHDDケースに比べ、簡単で、なんといってもUSB3.0は内臓HDDと変わらないぐらい超高速です。自動で電源も切れるし、安い!

 
 

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外付けUSB3.0 HDDケース

 

 

Last update 2012/02/02 02:47

外付けUSB3.0 HDDケース
新しくパソコンを自作して、古いパソコンで使っていた内臓HDDを外付けHDDとして使ってみました。
HDDケースを使えば、外付けHDDとして使用できます。
ただ、USB2.0だとちょっと大量のデータを保存したり読み込んだりするのにきついので、USB2.0の10倍の速度といわれているUSB3.0の外付けケースを購入してみました。

USB3.0

USB3.0ケーブルの片側反対側はUSB2.0と同じ
USB3.0とは、転送速度が最大4.8Gbps(600MB/s)と、USB2.0より10倍の転送速度を実現するための規格です。
USB1.1やUSB2.0と互換性があるのですが、ピンの数が9本(従来は5本)となり、この写真のようにケーブルの片側(機器に取り付ける側)の形状がUSB2.0と違っています。
ただ、反対側はUSB2.0と同じ形状をしていて、パソコン側のUSB3.0端子を挿入する穴の形状は、USB2.0と同じになっています。
おそらく、USB3.0対応周辺機器は周辺機器側がこの3.0独特の形状をしていて、パソコン側がUSB2.0と同じ形状になるんじゃないかと思います。
USB2.0のケーブルも刺すことが出来ますが、その場合、転送速度はUSB2.0並に落ちてしまいます。

パソコンの裏側
最近のマザーボードはほとんどがUSB3.0を搭載してるので、すぐに使うことができます。
上の穴(赤い色)は、eSATA用の端子でUSB3.0のHDDケースにするかeSATAのHDDケースにするか悩んだんですけれど、eSATAはケーブルの長さが最大2メートルまでで、1.5メートルを超えるとエラーが発生する可能性がある。なんてうわさを聞いて、USB3.0用のケースにしました。

eSATAとは

eSATAとは、USB3.0よりはやくから製品化されていた外部機器と高速でやり取りするための規格で、最新のeSATA3.0では、USB3.0と同じ600MB/sほどの転送速度があります。
内臓HDDに用いられるシルアルATAの拡張規格ですが、端子の形状は違っており、USBと同じで電源を入れたまま抜き差しができるホットスワップに対応しています。

ちなみに、eSATAの外付け用HDDケースも販売されています。

組み立てる

これがUSB3.0用外付けHDDのケース
これが一式。
中にセットするHDDは付属していないので、別途内蔵HDDを購入する必要があります。
好きな容量とメーカーを選択できるのがケースのメリット。
また今回のようにあまったHDDを活用するにはもってこいですね。
なお、現在HDDには、接続用端子にSATAとIDEの2種類があり、10年ぐらい前はIDEが主流でしたが、現在は高速でコードもすっきりとしたSATAが主流になっているので気をつけてください。
形状がまったく違うので、あまり古いHDDを使う場合は、セットできない可能性があります。

これが裏側から見たところ
ケースはいたってシンプルです。
これがケースの前面の裏側。
すごく軽いです。
ネジ穴が見えますが、HDDの6箇所のネジの2箇所に取り付けます。

表側。USB3.0用の端子が見える
こちらがケースの前面。
USB3.0ケーブル接続用の端子が見えますね。
一応、USBケーブルも付属しているんですけれど、どうもエラーが頻発するらしいので、別途購入しました。
使い道を考えると2mぐらいあったほうがいいかもしれません。
また、USB2.0のケーブルに比べちょっと硬いような。

電源は、ACアダプターがついてくるのでACアダプターからになります。
USB3.0は、2.0にくらべ電力を消費しそうな気がするので、外部電源は必須かもしれませんね。
と、思ったらUSBから電源を供給する3.0に対応したケースがありました!

その隣には電源スイッチがあります。
一応、10分間HDDにアクセスがないと自動的に電源が停止し、パソコンの電源が停止すると外付けのHDDも電源が落ちる仕様のようです。

HDDのコネクタ部分を繋げる差し込んだところ
SATAの接続部を差し込みます。

ケースに入れます
ケースに入れて、付属のねじを締めればOK。

外付けHDDの出来上がり
頻繁にHDDを付け替えるのであれば、ネジを締めなくても一応は使えます。
IDE用のケースと違って、コードが無いのも作業しやすさの理由の1つかもしれない。
自作PCはちょっと・・・と思っている方でも、外付けHDDの自作程度から始めてみるのもいいかもしれません。
問題は、タイの洪水の影響で、HDD自体の価格がかなり上昇していること。
今(2012年1月8日)は、もうちょっと様子を見た方がいいですね。

休止状態から復活すると外付けHDDが反応しない

外付けUSB3.0のHDDは、快適です。
ほとんど内臓HDDと変わらぬ感覚で使えるので、外付けということを意識しません。
外付けHDDケースは、ほとんどファンを内蔵しておらず、すごく静か。
HDDは結構温度が上がる(50~60℃)んですけれど、動作中ケースを触った感じだとほんのりあったかい程度。
ただ、1つだけ気になる問題が。
休止状態から復活するとき、たまに外付けHDDが反応しなくなるのです。
電源はWindowsが休止状態から復活するときに再開されるのですが、Windows側で認識しないのです。
ケーブルを抜き差ししてもだめ。
ハードウェア変更のスキャンをしてもだめ。
結局、ケースの電源をOFFにして再びONにすると、パソコン側で認識してくれるのですが、いちいちオン・オフをするのも面倒だし、電源が入っている状態で急に電源を切るのもよくないんじゃないかなぁ。と。

そこで、いろいろ調べてみるとWindowsの「セレクティブサスペンド」が悪さ(?)をしているらしいということで、こいつを無効にしてみました。
USBのセレクティブ サスペンドとはWindowsが休止やスリープ状態になると、USB周辺機器の電源を落とす機能らしくて、エコで便利そうな気がしますが、この機能をオンにしているとどうも休止常態から復活するときにうまくUSB周辺機器を認識してくれないっぽい。
今回購入したHDDケースは、アクセスがないと自動で電源をストップしてくれるし、休止状態になるとやはり電源をストップしてくれるので、特にこのせれくティ部サスペンドをオフにしても問題なさそうです。
CANONのプリンターも時間が来ると勝手に電源オフになってくれるし。

USBセレクティブサスペンドをオフにする

コントロールパネルの電源オプションをクリック
USBセレクティブサスペンドをオフにするには、コントロールパネルを開き、左上の表示方法を「小さいアイコン」にし、表示された一覧の中から「電源オプション」をダブルクリックして開きます。

プラン設定の変更をクリック
右側にある「プラン設定の変更」をクリックします。

詳細な電源設定の変更をクリック
詳細な電源設定の変更」をクリックします。

USBのセレクティブ サスペンドの設定を無効にする
USB設定」の「」をクリックし、「USBのセレクティブ サスペンドの設定」の「」をクリック。
設定が「有効」になっている場合は、クリックして「無効」にします。

これで一応、休止状態から復帰したときに外付けのHDDが錦しなくなる。という問題は一応解決しました。

転送速度は?ベンチマーク結果

さて、気になるのがUSB3.0のHDDの性能でしょう。
ベンチマークの結果を載せておきます。

外付けのUSB3.0HDDのベンチマーク
これが外付けUSB3.0ハードディスクのベンチマーク結果です。
シーケンシャルアクセス(Seqの項目)の読み込み、書き込みが100MB/sを超えていますね。
LAN上のPCからファイルをコピーした場合、10MB/s(80Mbps)なので、かなり高速なことがわかります。

SATAの内臓HDDのベンチマーク
こちらが内臓のHDDのベンチマーク。
SATAでつないでいるのですが、さすが速いですね。
USB3.0外付けHDDより15%ほど高速ですが、この内臓HDDは最新のもの(HDDケースに使ったほうは1~2年前の製品)なので、USB3.0の速度とSATAの速度差というよりはHDD自体の性能の差なのかもしれません。

ちなみに、CドライブにはSSDを使っていて、SSD速度比較と注意点でも書きましたが、シーケンシャルアクセスが400MB/sを超えています。

まとめ

私は頻繁にパソコンでハイビジョンビデオ動画を編集したり保存したりするので、今までは高速にやり取りが出来る内蔵HDDでないと、ストレスがたまって外付けなんて考えたことはなかったんですけれど、これほど高速にそして簡単にいくつもHDDを加えることが出来るのであれば、BD-Rにちまちま保存するよりもHDDに保存したままの方がいいかなぁ。なんて思いました。
現在BD-Rは、1枚当たり100円ほどまで単価が下がってきました。
25GBなので1GBあたり4円になりますが、2TBの3.5インチHDDはだいたい1万1000円ほど。
1GBあたり5.5円ほど。
とうとうBD-Rの方が1GBあたりのランニングコストが安くなってきましたが、いちいちメディアを取りかえなきゃならない点や、場所をあまり占領しない点を考えると、データは外付けHDDに保存するのもいいかな。なんて思えてきました。

ずっとつなぎっぱなしだと寿命もコードも邪魔になりますが、バックアップする時だけ繋げるような使い方にすれば、BD-R80枚分(2TB)があの小さな本体に収まることを考えれば、魅力的ですよね。

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