Windows8とWindows7の比較

Windows8を購入しました。キャンペーンで安く購入できたのはいいのですが、Window7と比較してあんまり変わっていない・・・。あと、いろいろな不具合もあったので、レビューしてみたいと思います。

 
 

Home  About this site  BBS  Mail  Link

 
 

Windows8とWindows7の比較

 

 

Last update 2013-04-07 17:55

2013年1月31日までの期間限定で、Windows8 Professionalが4,980円という破格の値段で売っていたので、つい購入してしまいました。思えば、Windows7を導入したのも1年前の今頃だった気がします。(参照:自作パソコンの作り方)
Windows XPからWindows 7に乗り換えたときは、いろいろな部分が変更になって感動したのを覚えています。使いにくくなった点もいくつかありましたが、デザインがCOOLになった点や、使いやすくなった点のほうが多く、WindowsXPに戻る気はなくなりました。
Windows8は、タブレットPCもターゲットに開発されたこともあり、革命的だとか劇的な変化だとか色々騒がれていましたが、どんだけ使いやすくなったんだろう。と、ワクワクインストールしてみました。

上書きインストール

上書きインストールの問題点

今回私が行ったアップグレード方法は、Windows7の上書きインストール。(あとでクリーンインストールしました)
Windows8の利点として、Windowsを起動させたまま上書きインストールが可能になりました。
インストール後、今までと同じようにWindows8を使うことができます。
ただし、ソフトの互換性や不具合がいくつかありました。
XPから7に変えたときは、10年前のスキャナのドライバーが無かった以外は、ほとんどソフトなどの互換性が高かったんですけれど、8は互換性が若干落ちました。
私の場合は、VideoStudioのメニューなどの表示が全て英語表記になりました。
また、PowerDVDでブルーレイが再生できなくなりました。VideoStudioは、次期バージョンでWindows8対応になるそうですが、旧バージョンのこの英語表記になってしまうバグは修正されないようです・・・。
PowerDVDは、修正パッチをインストールしたら再生できるようになりました。
他にシステムの復元ができなくなるバグが有りました。
そのため、0からWindows8をインストールし直しました。
どうしても今までの環境を残したい!という人は、上書きインストールか、Windows7をそのまま使い続けたほうがいいと思います。

Windows7とWindows8の違いは?

さて、Windows8を2ヶ月ほど使ってきて、Windows7との違いがなんとなくわかってきたので、ここでまとめてみたいと思います。
Windows8を導入する予定の人は参考にしてください。

スタートボタンがなくなった

ただ、スタートボタンが無くなりました。これがなれるまでちょっと戸惑う。
今までどんなプログラムも、スタートボタンをクリックし、すべてのプログラムを開けば辿り着くことが出来ましたが、Windows8ではたどり着くまでにちょっとステップが必要です。
が、これも慣れてしまえばあまり違わないような・・・
でも、今まで2クリックぐらいで起動できていたプログラムも、3~4クリックしないと起動できないなど、使いづらくなったのは否めません。
参照:Windows8にスタートメニューを表示させる

メトロスタイル

Windows 8のメトロスタイルメトロスタイル(という名前なのかいまだによくわからない)んですけれど、タッチパネル式の端末で使いやすいように、1つの画面に1つのアプリが全画面で表示され、タッチしやすいように改良されたメトロ(と呼ばれれていた)インターフェイスが加わりました。
キーボードの「Windowsキー」を押すことで、今までのディスクトップ画面と切り替えることができます。
このインターフェイスで使う場合、Windowsストアと呼ばれる専用のストアからアプリをダウンロードします。
またこのモードでは今までのWindowsソフトは使えません。

確かにタブレットやタッチパネルではこちらのほうが使いやすいです。
ソファーに腰掛けてブログやニュースをチェック、というような使い方であれば、タッチしやすくスクロールしやすいこのモードは、非常に使いやすいです。
iPhoneやiPadなどと違い、横スクロールが基本です(Webなどは縦スクロール)が、意外と使いやすいです。

が、今までのWindowsソフトなどのマウスを使うような細かい操作は逆に使いづらいです。
また、iPadなどと同じで、基本は画面いっぱいに1つのアプリしか表示させられないので、アプリとアプリを連携するような使い方は、かなり苦手です。

スタートボタンを何故なくしたのか、は、わかりませんが、ホント使いづらいです。
iPhoneやAndroidのホームボタンがなくなった感覚。
ただ、いろいろな人が擬似的なスタートボタンを復元するソフトウェアを公開しているので、あまり弊害はないかも。

パスワードが必須

ログイン画面裏ワザで解除できるんですけれど、Windows8では、(どうも)アカウントの作成にパスワード設定が必至になったようで、Windowsを立ち上げた時にパスワードを入力しなきゃいけないんです。
Windows7やXPでも、設定でパスワードを設定できましたが、8ではデフォルトで必至になったみたい。
セキュリティーが向上して喜ぶべきことなのかもしれませんが、めんどくさいですよね。って、7の時はパスワード入力してたんですが・・・。(笑)
8にしてからは、パスワード設定を解除してしまったので、今は即Windowsを使うことができます。
参考:Windows8のログインパスワードをなくす

Bluetoothがはじめから使える

Bluetoothのキーボード私は1台で9台のデバイスに接続ができるBluetoothキーボードのTK-FBP014BKを使っているんですけれど、iPhoneやAndroid、そしてパソコンをこのキーボード1台で使用出来るので、手放せなくなっています。
が、Bluetoothなので、Windowsを起動させた時や休止から復活した時など、1回何かキーを押さないと再接続されないんです。
ところがWindows8からは、キーを押せば1回めは若干タイムラグがあるものの、ちゃんと認識されるようになりました。
Windows8では、Windows起動時にパスワードを入力する設定がデフォルトなので、いっつもキーボードのBluetoothが認識されるのにイライラしてたんですけれど、これはだいぶ楽になりました。

画像一覧の表示

Windows8から、エクスプローラーに「サムネイル表示」と「詳細表示」を切り替えるボタンが右下に加わりました。
画像を保存しているフォルダを管理しやすくなりました。

サムネイル表示ボタン画像や動画が保存されているフォルダを開き、右下のこの部分をクリックすると、サムネイル表示に切り替わります。

詳細表示ボタンその隣のボタンをクリックすると、このように詳細表示に一発で切り替えることができます。
私はブログ用の画像をたくさん保存したり、動画もいろいろ保存しているので、これはすごく便利。
新しいファイル順に表示させたい、なんてときに、サッと詳細表示にして更新日時順に並べ替えたりってのが簡単になりました。

エクスプローラーにもリボンが

リボンにツールへのショートカットが個人的にはあんまり使わない機能なんですけれど、エクスプローラーにもリビンが加わりました。
また、保存されているファイルに合わせてリボンを切り替えることができます。
例えば「ピクチャー」を選択すると・・・

ピクチャーツールのリボンこのようにスライドショーや画像を右や左に回転させるボタンが表示されます。
「ホーム」というメニューをクリックすれば、ファイルをコピーしたり、印刷したり、といった基本的な機能がボタンで実行できるようになります。
リボンの弱点は高さがかなりあり、じゃまになってしまうこと。
でもオフィスと同じで、リボンは隠すこともできます。

上の階層へジャンプ

上の階層へ行くショートカットエクスプローラーで上の階層(フォルダ)に戻るとき、上の階層へのショートカットが候補に表示されて、3つ上のフォルダに行きたい、なんてときに簡単にジャンプできるようになりました。

休止が速くなった?

なんとなく、休止状態へ移行するのが速くなったような?
Windows8だと、たくさんのソフトを立ち上げた状態でも、休止状態へ行くのに10秒かかるかかからないかぐらい高速化されました。
急いで外出した時にすごく便利!
逆にノートパソコンはWindows7を使っているのですが、休止状態へ移行するのに2分ぐらいかかるので、すごく遅く感じるようになりました。

Windows8の不具合や不便な点

  • スタートボタンがなくなった
  • システムのバックアップができない!?
  • パスワードを設定しないといけない
  • 日本語入力が使いづらくなった
    • 修正できました
  • フォルダやファイルを作成しても表示されない
    • Windows7からのバグ。クリーンインストールしたら治りました
  • ロジクールのマウスと相性が悪い
    • ドライバーを古いものに変えたら治りました
  • VideoStudio X4のサポート対象外
    • 英語表示になってしまいます。X5では8に対応しているようです
  • わかりづらい操作性
    • 慣れて来ました

フォルダを作成しても表示されない

Explorerでファイルがすぐに反映されないでも書きましたが、Windows7からあったバグが、8でも引き継がれているようです。
エクスプローラーでフォルダ上に新しくフォルダを作成したり、ファイルを保存したりすると、「更新」を押さない限り表示されないバグ。
Windows7の時はエクスプローラーを強制終了したり、Windowsを再起動したりすると治っていましたが、8の場合は、起動した直後からこの症状が起こります。
解決策は・・・・今のところ無いっぽい。

システムのバックアップが出来ない!

Windows7の時もそうだったんですけれど、システムの復元やシステムのバックアップがどこにあるのかがわかりにくいというのが不満だったんですけれど、8になったらもっとわかりにくくなりました。
8になってからデータファイルはそのままで、工場出荷に戻せる機能が加わったから余計ややこしくなりました。
で、これは私のパソコンだけの症状っぽいんですけれど、システムのバックアップをしようとするとエラーが出てできなくなりました!
それ以外にもいろいろな設定を変更したり、使おうとすると管理者権限がどうたらこうたら言われて、できない!!

今回のアップグレードで一番困ったのが、この症状。
ネットで色々調べてもまったく似たような症状は出てこないし、解決策はさっぱりわからん。
結局Windows8から搭載された「リフレッシュ」という機能を使ってクリーンインストール状態にしたら、出来るようになりました。

わかりづらい操作性

WindowsXPや7では、なんとなくスタートボタンから辿っていけば、ある程度上級者であれば、数分から数十分でやりたいことに到達することが出来ました。
が、8になってからは、Windowsのシャットダウンや再起動でつまずき、色々なことが検索しないと手探りではにっちもさっちもいかないことが多くなりました。

え~~っと、コントロールパネルってどこにあるんだろう・・・・みたいな。

ログインパスワード

まだ詳しくは不明ですが、今まではWindowsにログインするときにパスワードをなしにすることが出来ましたが、8では必至になったっぽい。
私は今までパスワードを設定していたので、あまりかわりはありませんが・・・。
参照:Windows8の起動時のパスワード入力をなくすには

日本語入力が使いづらくなった

私は日本語入力にgoogle日本語入力を使っているのですが、Windows7までは、基本的にはソフトを起動した後は、ひらがな入力がオフになっていて、英語入力だと思います。
ところが、8になってからはソフトを立ち上げた後にひらがな入力がデフォルトでオンなんですよね。
まぁ、これは逆に便利かな。と思うんですけれど、計算機やひらがな入力を使わないようなソフトを使うとき、いちいちひらがなをオフにしないといけないのでめんどくさい。
それと、今まではこのひらがな入力のオン・オフは、アプリケーションごとに変更できて、例えばブラウザでオンになっていても、計算機ではオフ、とかそれぞれ使い分けることができます。
が、8になってからは全て統一されていて、例えばブログを書き込んでいる途中で計算機を使いたくなって、計算機を立ち上げるとひらがな入力なんです。
で、計算機でひらがな入力をオフにして、ブログに戻るとブログの入力欄もひらがな入力がオフになっているんです。
というわけで今までと違い、日本語入力のひらがなのオンオフがソフトごとではなくなってしまったっぽい。
意外とこれ、私のように色々なソフトを立ち上げている人にとってはすごく使いづらいです。

起動が速くなった?

Windows8は、起動がめちゃめちゃ早くなった、と言われているんですけれど、上書きインストールしたせいかまったく変わりなし・・・。
うーん。なんでだろう・・・。やはり、クリーンインストールするしかないか・・・。
SSDだからもっと速くなってもいいのになぁ。
だいたい、30~40秒ほどかかっています。

まとめ

もし、新しくパソコンを買い換えるつもりがなく、すでにWindows7を使っているのであれば、わざわざ8を購入するメリットはないかも。
私のように新しもの好きなら分かるんですけれど、いろいろな不具合が多くて、7に戻すか、あるいはクリーンインストールしてはじめからソフトをインストールするか迷っています。

ただ、インストール自体はすんなり済んでしまったので、私のようにキャンペーンで安く購入した人は、上書きインストールか、新規にインストールして使ってみるのもいいかもしれません。
ソフトの設定などもそのままなので、たいていは今まで通り使うことができると思います。

これから新しくパソコンを購入しようとしている人は、サポート期間が長いWindows8の方がおすすめなのですが、ソフトによってはサポート対象外なものもまだまだ多いので、注意が必要です。
XPから7に変更したときは、ほぼ問題なくソフトが動きましたが、8は若干敷居が高くなっているようです。
まだWindows8をサポートしていないソフトも多いので、よく使うソフトが果たして8に対応しているか。また、周辺機器についてもサポートしているかどうかチェックしてから購入したほうがいいかも。

Windows8が登場して、Windows7を搭載したパソコンが安くなっているようなので、価格が下落した旧世代のパソコンのほうが狙い目かも。
WindowsXPと7とでは、多少高くても7の方がずっとお勧めですが、7と8だと、これといってすごい進化がないので、あえて買い直す必要はないだろうし。
言うなればXPと7の違いは、iPhone3GとiPhone4ぐらいの差があったわけですが(もっと?)、7と8だとiPhone4と4Sぐらいの違いしかないんですよね。
スマートフォンと違い、製品寿命が長いパソコンはそれほど買い替えを焦らなくてもいいかもしれない。

さて、次回以降はWindows8のインストール方法を紹介して行きたいと思います。

関連ページ

 

 

カテゴリー

同じカテゴリーの記事