フリーで使える年賀状ソフトの使い方

郵便局のサイトで公開されている、フリーで使用できる年賀状ソフト、はがきデザインキットを使ってみました。無料とは思えないほど高機能で、あて名のデータベースも付いているソフトです。

 
 

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フリーで使える年賀状ソフトの使い方

 

 

Last update 2013/11/18 14:39

私自身は年賀状はほぼ出さないのですが、うちの両親用に新しく購入したプリンターで年賀状を印刷してやろうと思い、フリーで使える年賀状ソフトを探したところ、郵便局(JP)が無料で公開している年賀状ソフト「はがきデザインキット」というのがあることを知り、実際に使ってみました。
無料とはいえ、非常に高機能で使いやすく、あて名などのデータも管理できるなかなかすごいソフトなので、インストールの仕方と使い方を紹介したいと思います。

年賀状ソフト

毎年年末近くになると、本屋には年賀状素材をたくさん詰め込んだCD-ROMが付属している年賀状素材集が発売されたりしますが、私も一度購入したことがあるんですけれど、いちいちCD-ROMをセットしないといけない点と、膨大な素材の中から本を見ながら気に入った素材を探すのがめんどくさくて、たいてい買っても使わなかったり、結局1点ぐらいしか印刷しないまま終わってしまったりするので、インターネット上でそれらしい素材を拾ってきて、印刷するだけでいいや。なんて思っていたのですが、郵便局のサイトで無料で公開されている「はがきデザインキット」がなかなかいいかんじらしい、と聞き、早速使ってみました。
何がいいって、インストールも簡単で、素材はネット上から随時更新することができるし、意外と高機能な点。
パソコン用のソフトで、「筆ぐるめ」とか「筆まめ」「筆王」などが有名ですが、5,000円ほどするのがネックでした。しかも、毎年買い替えたり、アップグレードしたりする必要があったり・・・。
はがきデザインキットは、無料で使えるのと、外部の素材を簡単に取り込むこともできるので、私のように素早く年賀状を作りたい人にはもってこい。
ただし、無料の割に高機能で、年賀状をソフトで作りたいという人は、パソコン初心者が多いようなので、インストールの仕方から使い方まで細かく解説したいと思います。
実際にはここで紹介したこと以上の事もできるのですが、紙面(ページ?)の都合上、基本的な使い方を紹介するにとどめておきます。

ダウンロードとインストール

いますぐダウンロードをクリックまずは郵便局のはがきデザインキットのページへ行き、「いますぐダウンロード」をクリックします。

保存をクリック「保存」をクリックします。

保存をクリック適当な場所(ダウンロードフォルダとか)へ保存します。

design_kit.airをクリックダウンロードした「design_kit.air」をクリックして開きます。

インストール

インストールをクリックインストール用のウィザードが開始されるので、「インストール」をクリックします。

続行をクリックデスクトップにアイコンを作成するか、インストール後、ソフトを起動するか、そしてインストール先を選択する画面になるので、必要に応じて変更をし(たいていは何もしなくてOK)「続行」をクリックします。

はがきデザインキットが起動するインストールが完了しました。

起動と使い方

デザインキット起動をクリック「デザインキット起動」をクリックします。

はがきの向きを選択まずは年賀状の向きを選択します。(あとから変更もできます)

好きな素材をはがきにドラッグこれが基本画面になります。
左側がプレビュー画面、右側が素材やテキストなど編集用のツール群があります。
素材は、右の素材集から左のハガキに向かって、ドラッグ・アンド・ドロップするだけで適用されます。

ハガキ全体の素材は、それほど無いように感じますが、はがきデザインキットの右下の「テンプレート素材を探す」や「パーツ素材を探す」をクリックすると、インターネット上の豊富なテンプレート素材をダウンロードすることができます。
なお、インターネット上の素材を使うには、「お気に入り」に入れ、はがきデザインキットがわの右上の「★お気に入り」をクリックすると、使うことができます。

文字もドラッグして追加できるあまり数はありませんが「あいさつ文」も、このようにドラッグして好きな位置に挿入することができます。
一旦配置した素材は、いつでもドラッグして移動することができます。

テキストも記入できる好きな文章も挿入することができます。
文字を挿入するには「テキスト」タブを選択し、フォントの書体、文字の向きを選択し、文字を挿入したい部分をクリックするだけです。
縦書を選んでも入力するときは横書きになってしまうようです。
文章を入力したら、どこでもいいからクリックすると確定され、配置されます。

書体も選択できる書体は3書体が付属。
パソコン内のフォントも使うことができるようです。

素材の大きさや透明度文字やあいさつ文、素材などは配置後、大きさを変更したり、透明度を変更したり、角度をつけたりすることもできます。
それ以外にも色々できるので、試してみてください。

保存と印刷するボタン出来上がったらデザインを保存したり、印刷することができます。

印刷するには

印刷ボタンをクリックした時「印刷する」というボタンをクリックすると、警告が出るので「印刷に進む」をクリック。

プリンターのプロパティをクリックまずはプリンターの設定をします。
プロパティをクリック。

用紙サイズをハガキに設定用紙のサイズをはがきにセットします。
これで準備が整いました。
プロパティ(プリンターの設定)を閉じ、先ほどの「印刷」のダイアログで「OK」をクリックすると、印刷が開始されます。
何枚も印刷する場合は、「印刷部数」という項目があるので、そこに枚数分の数字を入れてください。

年賀状を印刷してみた印刷したものです。
私はコンビニで購入したインクジェット対応の年賀はがきを使用しました。
注意点としては、インクジェット対応の年賀はがきで写真画質モードで印刷してしまうと、すごく濃く印刷されてしまって、ほとんど真っ黒になってしまうこと。
なので、大型電気店などで売っているはがきサイズの紙で試し印刷したほうがいいかも。

意外とクリアな画像インクジェットモードだと、よーく見てみると画質が荒かったりしますが、肉眼では識別できないレベルなので、全然OK。

コストは?

自分で年賀状を印刷した場合の利点としては、自由なデザインが選択できる点とコストが安いという点。
例えば専門の業者に印刷を依頼すると、1枚あたり22~30円ほどの印刷代がかかってしまいます。
自分でプリントすれば、5円~17円程度。
はがき全体に写真を印刷した場合、17円程度かかってしまうこともありますが、いくつかイラストを配置した程度であれば、5円かかるかかからない程度。

保存する

保存と印刷するボタンはがきデザインキットの左下の「保存する」をクリックすると、作成したデザインを保存することが出来ます。

適当な場所に保存マイドキュメントやデスクトップ上に「年賀状データ」などの名前でフォルダを作成し、そこに保存しておくといいと思います。

保存したファイルを開く次回、そのデザインを開くには「ファイル」をクリックし、「開く」を選択すれば開くことが出来ます。

宛名の登録

あて名面作成をクリックはがきデザインキットは、単にデザインが出来るだけでなく、宛先のデータベースも作成することが出来ます。(もちろん、印刷も可能)
まずははがきデザインキットの上にある「あて名面作成」をクリック。

あて名新規追加このような画面が表示されるので、左上の「あて名新規追加」をクリックします。

あて名面作成画面あて名は、たんに相手の住所や名前だけでなく、「連名」や相手の勤め先、そして過去に印刷したかどうかといった履歴も設定できます。

「保存して新規追加」をクリックすると、連続して他のあて名も入力することが出来ます。

カテゴリ作成あて名入力画面で「カテゴリ」を設定しておくと、「親戚」や「仕事」など分けることが出来ます。

あて名の一覧登録したところ。
なお、住所やあて名の入力は、このはがきデザインキット上からも行えますが、エクセルや他のはがき作成ソフトのデータから取り込むことも可能です。
CSV形式のファイルであれば読み込めるようです。

自分(差出人)のデータも登録しておきましょう。「差出人登録・あて名面設定」をクリックします。

差出人の登録

新規登録をクリック「差出人登録・あて名面設定」をクリックすると、このような画面になるので、「新規登録」をクリックします。

差出人情報を入力自分の名前と住所を入力します。
入力できたら「保存して次へ」をクリック。

あて名を整列・フォントの選択実際のあて名面のプレビューが表示されます。
使用するフォント、相手のあて名の配置などを設定します。
住所や名前の配置を揃えたい場合は、「Shift」キーを押しながら、揃えたい項目をクリックして選択。
左側の「整列」で揃えます。

出来上がったら「保存して次へ」をクリックすれば、差出人データの登録は完了です。

あて名の印刷

印刷するあて名をチェックさて、続いてあて名を印刷してみましょう。
プリンターにはがきをセットし、「あて名作成」画面で印刷するあて名にチェックを入れます。
複数チェックして一気に印刷することも出来ます。

右下の「あて名の印刷」をクリックします。

あて名面のレビュープレビュー画面になるので、これで良ければ「印刷」をクリック。

少しずれてしまっているあて名を印刷したところ。
微妙に少しずれていますね。(笑)
ちょっとずれている場合は、先ほどのあて名のデザイン設定で調整することが出来ます。

まとめ

無料で使用できるので最初は、大したことは出来ないだろう。と思っていたのですが、かなり本格的なはがき作成ソフトなのでびっくり。
実際にはパソコンだけでなく、iPhoneやスマホからも作成することが出来るようです。
先日、キャノンのプリンターが壊れ、今回はじめてbrotherの複合機プリンターを購入したのですが、Wi-Fi対応で、なおかつドキュメントスキャナ(OCR)付きで非常に使いやすくてびっくり。
何よりいちいちプリントするときに電源をオン、オフしなくても自動的に電源が入り、時間が経過すると自動でオフになるのですごく楽!

私は年賀状は出さないんですけれど、両親用にプリントしてみせたところ、非常に喜んでくれました。
ただ、どんなに素晴らしい素材を使った年賀はがきでも、手書きで書かれた年賀状のほうがずっと喜ばれたりしますよね。

手書きで書いた文字を素材として使うそこで、両親に手書きの文章を紙に書いてもらい、デジカメで撮影し、素材として登録。
この画像の「平成二十六年元旦」という部分は、紙におふくろに書いてもらい、デジカメで撮影し、はがきデザインキットに取り込んで印刷したもの。
実際にはプリンターで印刷した文字なんですが、プリントアウトするとペンで手書きしたものと何ら変わらない出来栄えでした。

 

 

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