スプレーチェーンの使い方と効果

2014年の大雪のときに困ったので、スプレーチェーンを購入して実際に雪道を走ってみました。使い方やスプレーチェーンの比較について紹介します。

home HOME about About this site Mail Mail

スプレーチェーンの使い方と効果

Last update 2018-01-25 00:45

twitter Facebook はてブ LINE pocet

 

今まで車のチェーンについての比較記事を投稿してきましたが、今回はもっと手軽な「スプレーチェーン」という商品を実際に購入して効果を試してみました。

Sponsored Link

 

目次

スプレーチェーンの比較

スプレーチェーンの仕組みはどの製品もほぼ一緒。ベトベトの樹脂がタイヤに付着し、時間が経過するとトゲトゲの(肉眼では見えませんが)突起を形成し、グリップ力が増加。
が、デメリットは1本購入しても、1台のタイヤに使う程度の使用量だと、かなり余ってしまうこと。
なので、スプレーペンキと同じで噴出口で固まってしまい、時間が経過すると中身が噴出されない可能性も・・・。

TYRE GRIP

TYRE GRIP北欧ノルウェーで開発した品をアメリカで高性能な商品に改良したTYRE GRIP
70キロの走行まで効果が持続し、グリップ力が300%アップと謳っている本製品。
が・・・ストロー状の管が付属していないんですね。

去年のスプレーなのでスプレーから噴出した樹脂が、ボディーやホイールに付着する可能性があるので、気をつけたほうがいいです。

ちなみに付着した樹脂は、手洗い用の泡石鹸で落ちます。

一応写真は一昨年、一回使った外国製のスプレーチェーン。噴出口が固まってしまってでなくなるんじゃないかと思っていましたが、ちゃんと使うことが出来ました。

日本製のスプレーチェーン

スプレーチェーンを購入こちらが購入したスプレーチェーン
こちらは効果の持続は20キロまでですが・・・

管とスペアが付属していること

管と噴出口私が今回購入した製品は、細いストロー状の管が付属していたのと、管とスプレー噴出口の予備が付属していたため。
万が一使い切らなくても、翌年以降もスプレーの噴出口が樹脂で固まってしまっても、予備を使えば使い続けることが出来ます。

チェーン規制適用外ちなみに1本でタイヤ10~15本分使えるそうです。

スプレーチェーンの使い方

では、実際に使い方を紹介してみたいと思います。

準備

軍手

軍手スプレーチェーンはどんなに気をつけて使用しても、ほぼ確実に指や手に付着します。
すごくベトベトして作業に支障が出るので、可能であればいらない軍手などをはめて作業をしてください。

なお、手に付着した液は、石鹸で簡単に落ちました。

ペーパーウエス

ペーパーウエス必ず必要というわけではないのですが、スプレーから噴出した液がボディーやホイールに付着し、乾いてしまうとかなりやっかないことになるらしいです。なのですぐに拭き取れるようにペーパーウエスがあると便利です。

FFかFRか調べておく

金属のチェーンもそうですが、スプレーチェーンは駆動輪のタイヤに使わないと効果がありません。
大抵の軽自動車はFF(前輪駆動)なので前タイヤにスプレーします。が、自分の車がFFなのかFR(後輪駆動)なのか調べておいてください。

使い方

ハンドルをいっぱいに切っておくFF(前輪駆動)の場合は、スプレーしやすいようにハンドルを思いっきり切っておきます。

タイヤが濡れていても大丈夫動画で見ればわかるのですが、液はかなり勢い良く噴出されます。なのでそっと押すような感覚でスプレーしてください。

スプレーする範囲はタイヤが地面に接する部分。溝に沿ってスプレーすれば良いでしょう。
この時反対のタイヤもスプレーしてください。

タイヤの溝に吹きかける塗り終わったら車を前(もしくは後ろ)に移動し、スプレーしていない部分にスプレーしていきます。タイヤ一周分をスプレーしたら完了です。

濡れたタイヤでも大丈夫?

一応使い方には雪で濡れたタイヤにスプレーしても効果があるそうです。ただ、泥など汚れが付着していると効果が薄れるそうなので、ブラシなどで汚れを取り除いておいてください。

10~20分放置する

スプレーし終わったら10~20分ほど放置します。

スプレーチェーンの効果

雪の上でも滑らず発進できた実際に効果があるか試してみました。

溶けかけの雪で、5センチぐらいの積雪なのでスプレーチェーンのおかげと100%いい切れませんが、タイヤは空回りせず走り出すことが出来ました。

雪だらけの駐車場今度は10センチほど雪が降り積もった駐車場を走ってみました。

が、こちらもまったく問題なし。
一度もタイヤが空回りすることはなかったです。

雪道凍結しかかった雪道もOK。

スプレーチェーンの仕組み

スプレーチェーンの原理というか仕組みは、弱粘着性の樹脂をタイヤの表面に吹き付け、樹脂が乾燥すると、目に見えない突起が表面に形成される・・・ということらしいです。

スプレーに使用した管実際にスプレーで使用した管と未使用の管を手でなぞってみると・・・

グリップ力が上がっている使用した管はグリップ力がすごいです。

本当に効果があるか

色々書いてきましたが、実際に効果があるか・・・と言われると微妙。
特に凍結した路面にはあまり効果がないかもしれません。
というわけで、ゴムバンドにスプレーチェーンを吹きかけて、氷でこすってみて効果があるか確認してみました。

動画を見ていただければある程度わかると思うのですが、気持ちザラザラになったかな・・・程度で、氷にはまったく効果がないことが判明しました。
ただ、YouTubeやアマゾンの評価を見てみると「効果あった!」という人もそれなりに多く、条件によっては非常に効果があるかもしれません。

氷がなぜ滑るかは現代科学でも不明

氷がなぜ滑るのか、は、現代の科学力を持ってしてもまだ詳しく判明していないようです。
氷とタイヤの間に水があるので、摩擦抵抗が少なくなって滑りやすくなるのはわかっているのですが、なぜタイヤが乗った時に氷が溶けて水になるのか・・・はよくわかっていないようです。

スタッドレスでも滑る

水分を含んだ雪また、雪上や凍結した路面に強いと言われているスタッドレスでも、完全ではありません。私は運送会社にいるので、1日100~400kmほど走ってきましたが、画像のように水分を含んだ雪だとスタッドレスでもツルツル滑ります。
2018年1月23日の雪の日、私はスタッドレスを履いたトラックに乗っていたのですが、上り坂でタイヤが滑り出し、うまく発進出来なくなりました。
下り坂の場合にタイヤが滑ると、コントロールができなくなります。

このようにスタッドレスでも滑るときがあるし、スプレーチェーンでも効果がある場合もある。としか言えないでしょう。

新雪だと滑らない

新雪状態だと滑らないこのように新雪状態だとノーマルタイヤでも滑りません。
関東でスタックする車が多い原因の一つは、新潟や東北、北海道に比べ圧倒的に交通量が多く、路面は水分を含んだ雪が多いためでしょう。

なのであまり車が通らない雪がそのままの状態の道では、ノーマルタイヤでもほぼ滑りません。
現に私は2014年2月8日の大雪のときも、2018年1月23日の雪で都心が大混乱した日も、ノーマルタイヤで10キロほどの道のりを帰ってきましたが、まったく滑りませんでした。

タイヤチェーンは常備しておくこと

スプレーチェーンは、関東以南のように雪が10センチ以上降り積もるのは3~4年に1度程度のエリアでは、万が一の保証にもなるかもしれません。が、できれば金属製のタイヤチェーンを用意しておいたほうがいいでしょう。
当サイトでは色々なタイプのタイヤチェーンの取り付け方や振動の様子を公開しています。
初心者でも簡単に取り付けることが出来るので、是非参考にしてください。

関連ページ

最終更新日 2018-01-25 00:45

 

twitter Facebook はてブ LINE pocet

Sponsord Link

 

投稿日:2018-01-25 | このページのトップへ | コメントを書く | 管理

カテゴリー

同じカテゴリーの記事