SSLするには さくらサーバー編 アクセス数の変化など
最終更新日 2020-12-15 16:06
SEOに貢献すると言われている、ドメインのSSL化を実行してみました。設定は意外と簡単だし、最近はGoogleさんも素早く対応してくれるっぽいので、ぜひ、参考にしてみてください。
このページでは、さくらサーバーでサイトをSSL化(https)し、アナリティクスやGoogle Search Consoleの登録、そしてアクセス数がどのように変化したかを紹介していきます。
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目次
サイトをSSL化するための手順
SSL化する前にタグを編集しておく
SSLに移行すると、内部リンクや画像などで使用していた、「https://」で始まるURLは使えなくなります。
リンクに関しては「https://」のままでも動作はしますが、Googleは「http」と「https」で別のページ扱いする可能性もあります。なので、リンクで指定しているURLはすべて「https」かプロトコルを省いた「//」ではじまるURLにしておきます。
あるいは相対パスでもOKです。
SSL適用済みのページに表示された画像は、SSL適用済みのドメイン、ページでないと表示されません。
*//で始まるURLでも、URL先が非SSLサイトだと表示されません
例
<img src="https://www.example.com/image.png"
<img src="//www.example.com/image.png"
<img src="../image.png"
すべて修正するのは面倒!
Wordpressなどを使っている場合は、すべての記事内の「http」を「https」に変換してくれるような便利なプラグインなどが公開されているので、それを使うといいでしょう。
私の場合は、自作ブログかつ静的なファイルなので、すべてのファイル内の指定した文字列を別のものに置き換えるプログラムを作成して一気に変更しました。
さくらサーバーでSSL化する手順
さくらサーバーにログインします。
コントロールパネルの「ドメイン/SSL」をクリックし、表示されたサブメニューの「ドメイン/SSL」をクリックします。
SSL化したいドメインの右横にある「SSL」をクリックします。
いろいろなSSL証明書の一覧が表示されます。
今回は無料のSSL、「Let's
無料のSSL証明書は一番上、「Let's Encrypt(無料)SSL」の右横にある「利用する」をクリックします。
利用規約が表示されるので、①Let's Encryptの利用ポリシーに同意する」にチェックを入れます。
②「無料SSLを設定する」をクリック。
無料SSL証明書登録が完了しました。
SSLが使用できるようになるには数分~数十分ほど時間がかかります。
しばらくするとSSLサーバ証明書の発行が完了したお知らせメールが届き、httpsでアクセスできるようになります。
今まではこのように「保護されていない通信」と表示されていましたが、
鍵マークが表示され、SSLが有効になっていることが確認できます。
無料SSL証明が選択できない場合
はじめから無料SSLを選択していればいいのですが、有料版のページを見たりすると、このように有料版SSLとして進んでしまっていることがあります。
注意事項などが表示され、「確認しました」にチェックを入れ、「全削除する」をクリックします。
保護されていない通信と出てしまう!?
SSL化が完了したにもかかわらず、httpsでアクセスすると、このような赤い文字で「保護されていない通信」と表示されてしまうことがあります。これは何らかの理由で古い証明書がブラウザに残ってしまっているのが原因。
こういう場合は、ブラウザを終了し、もう一度起動してからアクセスすると正常に戻ります。
HTTPSに転送する
これでSSL化は完了なのですが、しばらくは古い「HTTP」へのアクセスが発生します。「HTTP」のほうのURLを無効にしないと、Googleは二つの同じ内容のページが存在すると判断するとも限りません。
そこで「HTTP」でアクセスしてきた場合は、「HTTPS」のほうにリダイレクトさせます。
基本は「.htaccess」に記述するのですが、さくらサーバーではコントロールパネルで転送させることができます。
さくらサーバーのコントロールパネルにログインしたら、「ドメイン/SSL」を開きます。
SSLが有効になっていました。「SNI SSL」と記載されています。
有効期限は4か月後(90日)になっています。
「SNI」は「Server Name Indication」の略で、1台のサーバーで複数のSSL証明書を発行できる技術です。ドメイン名でサーバー側で判断する新しい仕組みです。
有効期限が短い
有効期限は、3年以上のSSL証明書は業界で禁止されていて、最長で27か月となっています。
さらにiPhone標準のブラウザ「Safari」では、13か月(398日)を超えるSSL証明書の場合、エラーになって表示されない可能性があります。
有効期限が短いほど信頼性が高いともいえる(放置されたりしない)ので、有効期限が短いからと言って心配する必要はないようです。
さらにさくらサーバーの無料SSLは、更新も自動なので期限切れの心配はありません。
転送
「HTTPS転送設定」にある「HTTPSに転送する」にチェックを入れます。
「保存する」をクリック。
これで旧URLでアクセスしてきたユーザーも、HTTPSのほうに転送(リダイレクト)されます。
無料SSLで大丈夫?
SSL証明書には今回紹介した無料版と、有料版が用意されています。無料版だとSEO的にどうなんだろう?と有料版も検討したのですが、無料版の「Let's Encrypt」にしました。
理由としては自動更新という点。
SSLの証明書には有効期限があるのですが、上に書いたように意外と短いです。短いほどセキュアなのですが、更新しないとブラウザによってはエラーになってしまう可能性があります。
さくらサーバーの無料SSLは、更新も自動で行われるそうなので、この点から無料SSLを選択しました。
また、無料の証明書「Let's Encrypt」と有料の証明書の違いについては、無料証明書と有料証明書の違い | さくらのSSLを参考にしてください。
SSLした後のアナリティクスの設定
SSL証明書を取得したら、今度はアナリティクスの設定を変更してやります。
アナリティクスにログインしたら、左下にあるダイアルのようなアイコンをクリックします。
「デフォルトのURL」の①をクリックし、「https://」②を選択します。
さらに左から3列目の一番上にある「ビューの設定」をクリックします。
②「ウェブサイトURL」をクリックし、③「https://」を選択します。
これでアナリティクスの設定は完了です。
SSLした後のGoogle Search Consoleの登録
次はGoogle Search Consoleの設定です。残念ながらGoogle Search Consoleでは、httpsにした場合は、新たなサイトとして登録してあげないとダメっぽい。
Google Search Consoleにログインしたら、左上の丸で囲った部分をクリックします。
「プロパティタイプの選択」という画面が表示されますが、ここでは「URLプレフィックス」になります。
登録したばかりなので「検索パフォーマンス」はまだ白紙です。だいたい1日~1日半後に反映されるようになります。
アナリティクスとの連携
最後にアナリティクスとGoogle Search Consoleを連携させます。
ドメインの一覧が表示されるので、「HTTPS」のほうのURLにチェックを入れます。
これでアナリティクスとGoogle Search Consoleが連携されました。
SSL後アクセス数は?
ネットで調べてみると、数年前はSSL対応にしたら、アクセスが激減した!とか、1か月たってもアクセスが元に戻らない!といった声もあったので不安でしたが、何事もなかったかのようにアクセスはありました。
Search Consoleも、1日経過後、変化がありました。
ただし、Googleにキャッシュされるにはまだ時間がかかるようで、1日経過した程度ではまだどのページも登録されていませんでした。
PVの時間ごとの様子。
1か月前の同じ曜日と比較してみました。それほど変化がないようです。つまりSSL対応にしてもアクセス減ということはない様子。
まとめ
まだ不安なのでアクセスが少ないドメインしかSSL化していませんが、様子を見てメインのサイトも少しずつSSL対応にしていこうと思います。
感想としては思っていたよりずっと簡単だったな、という点。
たぶんめんどくさいのがタグの「https://」を「https://」に変更する作業じゃないでしょうか。私はWordpressではないので、めんどくさかったです。
まさかサイトを立ち上げた15年前は、SSLが常識の時代が来るとは思っていなかったからなぁ。
関連ページ
- さくらで無料のSSLを使う設定
- さくらでBasic認証がエラーになる場合
- ロリポップサーバーにWebDAVで接続
- アナリティクスのトラッキングコードはどこ?取得方法
- Google Analyticsで自分のアクセスを記録しない方法
最終更新日 2020-12-15 16:06
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最終更新日 2020-12-15 16:06 / 投稿日:2020-12-16 | | |