Allway Syncを使ってWebDAVに同期やバックアップする
Last update 2012/10/25 20:53
パソコンの特定のフォルダをインターネット上に同期したりバックアップしておけば、万が一パソコンのトラブルにあってもデータを守ることができます。
また、iPadやアンドロイドタブレットの内蔵ストレージは16~64GBと制限がありますが、この方法でインターネット上に音楽や自炊したファイル、動画などを同期しておけば、利用したい時だけアクセスして容量を節約することができます。
iPadやnexusの弱点
iPadやnexus 7などはMicroSDカードなどに対応していないので、たくさんの音楽や動画、自炊したPDFなどを保存するとあっという間に容量がいっぱいになってしまいます。
音楽ファイルは1つ当たりだいたい5MB。
PDFは、高精密に取り込んだ場合はマンガで400MB。
多少荒い画質で取り込んだ場合、70MB程度。
動画はDVDレベルの画質だと2000~3000MBにもなります。
そのうち1TB内臓iPadなども登場するのかもしれませんが、その頃にはファイル自体のサイズも大きくなっているでしょうから、いつまでたっても容量不足は解決できないかもしれません。
レンタルサーバーが公開しているWebDAVとは
レンタルサーバーなどを借りている人なら目にしたことがあるかもしれませんが、たいていのレンタルサーバーは、ファイルの更新を簡単にするために「WebDAV」という機能を公開しています。
このWebDAVというのは、あたかもパソコン内のファイルのように扱える機能で、一度設定するとインターネットに繋がっていればいつでもパソコンから簡単にアクセスできます。
今まではFTPソフトなどを使わないといけませんでしたが、WebDAVを利用すればアップロードしたり、ダウンロードしたりという手間もかかりません。
普通にパソコン内のファイルのようにソフトから開くことができます。
で、最近のレンタルサーバーは容量も大きく、普通にサイトを公開しているだけではほとんど余ってしまっているので、余った容量を利用してパソコン内のファイルを同期しておくことにしました。
こうすれば例えばiTunesで聞いている音楽を同期しておくと、デスクトップパソコンとノートパソコンで常に同じ音楽を聞けるようになります。
動画や自炊したPDFを同期しておけば、見たい時にiPadやnexusからアクセスすることができます。
見終わってもiPadやnexus内には保存されないので、内蔵メモリ(ストレージのこと)を圧迫することがないので、すごく便利です。
Allway Sync
FTPやWebDAVなどサーバー上とパソコンのフォルダを同期するには、Allway Syncというソフトを使います。
ソフトは無料で使うことができます。
Allway Syncのサイトに行ったら、Downloadをクリック。
ダウンロードしたファイルをダブルクリックするとインストール用のセットアップウィザードが開始されます。
インストールは特になにも設定する必要はなく、「次へ」をクリックしていくだけでOK。
すると簡単にインストールが完了。
このまましたの「完了」ボタンをクリックすればAllway Syncが立ち上がります。
日本語化
Allway Syncは日本語にも対応しています。
日本語化させるには、「Language」の「Japanese」を選択します。
サーバー側の設定
まずはサーバー上の設定。
画像の①の部分をクリックし、対応しているサービスの中から②のDAVと書かれたアイコンをクリックします。
なお、WebDAVだけでなく、FTPサーバーやgoogle Drive、SkyDrive、DropBoxなども使うことができます。
さらにパソコン内のフォルダとフォルダやUSBメモリなどと同期したりもできます。
WebDAVのURLを入力します。
WebDAVは、「https://」から始まるURLでアクセスします。
そのためhttps://を忘れずに記入します。
場合によっては「https://」かもしれません。サーバーの設定を確認してください。
また、ドメインだけでなくディレクトリまでのパスを入力します。
例: https://hogehoge.com/example_folder/
続いてログイン用のIDとパスワードを入力します。
先日借りた、最も安い専用サーバーのKagoyaでは、アクセスできるユーザーを追加できるので、友達や会社内で独自のスペースを所有させることも可能です。
最後に右下の「OK」をクリックします。
Windows側の設定
次はWindows側の設定です。
今度は右側の①の部分をクリック。
続いて②のフォルダのアイコンをクリックします。
サーバー側、パソコン側、どちらも指定が終わったら「解析」ボタンをクリックします。
重要なメッセージが表示されていると、同期が実行できません。
「無視」をクリックしてしまってOK。
重要なメッセージが無くなったら、「同期」ボタンをクリックします。
すると同期が始まります。
どれだけ同期させるかにもよりますが、同期が完了するまで時間がかかるので、このまましばらく放置します。
片側だけの同期
デフォルトとの設定だと、どちらかの指定したフォルダやファイルに変更や追加、削除があると、もう片側も変更されてしまいます。
どちらかのフォルダに変更があった時だけ、相手側も同じにするような場合は、「ジョブ」の「転送元」で、どちらのフォルダをベースにするか設定します。
例えばこの設定だと、Windows側を転送元にした場合、Windows上でファイルを追加すれば、サーバー上にも転送されます。
逆にサーバー上のファイルを変更してもWindows側のファイルはなにも変更されません。
細かい設定をするには
細かい設定をするには「ジョブ」の「プロパティ」を選択します。
例えば同期されるタイミングも設定可能です。
「ファイルの変更が確認された時」にチェックを入れておくと、ファイルが新たに追加・保存されると同期が開始されます。
パソコン上のフォルダをサーバーに同期させる場合は、この設定にチェックを入れておくといいと思います。
サーバー上のファイルを定期的にパソコンにバックアップする場合は、「指定した感覚で」や「コンピューターの待機時」などにチェックをしておくといいでしょう。
これは例えばデスクトップパソコンとノートパソコンでiTunesの音楽を同期させたい場合、ノートパソコン側の設定をこれにしておけば、デスクトップパソコンと同期できるでしょう。
「一般設定」の「スタートアップに登録する」をチェックしておくと、Windowsが起動した時、自動で起動してくれます。
ここは必ずチェックしておいたほうがいいでしょう。
同期が完了したらWebDAVサーバーを確認してみると、ちゃんとアップロードされていました。
私が借りているカゴヤ レンタルサーバーでは、160GBのサーバー上のスペースがあるため、音楽ファイルと自炊したPDFをアップロードしてもまだ100GBほど残っていました。
アンドロイドタブレットなどからアクセスする方法は、
を参考にしてください。
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