HDDとSSDの寿命

HDDとSSD、どちらが寿命が長いのでしょうか?理論上はSSDは、書き換え回数が指定以上に達すると使えなくなるといいますが、HDDは駆動輪部があるので、物理的な破損が多いんです。

 
 

Home  About this site  BBS  Mail  Link

 
 

HDDとSSDの寿命

 

 

Last update 2013/01/18 23:50

20台以上購入してきた最近、SSDも価格が低下してきて、購入しやすくなってきたのですが、以前よりHDDとSSD、どちらが寿命が長いか。という議論は盛んに行われていました。
一般的にはSSDは、書き換え回数が一定回数を超えると、使用できなくなるので寿命が短い。と言われていますが、実際のところどうなんでしょう?

左の画像は、今まで私が購入してきたHDDの数々です。
私がパソコンを初めて自作したのは、2000年頃。
10年以上が経過しましたが、その間、20台近くのHDDを交換してきました。
普通、HDDの買い替えというと容量が足りなくなって、というパターンかもしれませんが、私がHDDを買い換えた理由は100%、HDDが壊れたからです。
そう、HDDの寿命って短いんです。
12年間の間に買い換えたHDDの数は、20個を超えています。つまり、1年に2個ほど壊れている計算になります。
逆に言えば、HDDの寿命は半年程度と思っても間違いないかもしれません。

ただし、HDDが壊れるのも幾つかパターンがあって、

物理的な破損

これは、外付けハードディスクやノートパソコンで壊れる原因の1つで、何かの拍子に外付けHDDやノートパソコンをおとした場合の、一番単純な破損。
ただ、単純な反面、致命傷で、物理的な破損の場合はほぼ復元や修復は難しいです。
つい先日、外付けHDDを足で倒してしまったのですが、外付けHDDに書き込みや読み込みをおこなっていなかったにもかかわらず、壊れました。
まったく読み込めなくなったわけではなく、まずフォルダの中身を見ようとしても、真っ白になっていたり、ファイル名などが表示されるのに数十分かかるようになりました。
このような症状ならまだマシで、一度は、火花が飛び出てうんともすんとも言わなくなったこともあります。

原因不明のディスク上の破損

最も多いのがこのパターン。
衝撃を与えたり、試用中に電源を強制的に切らなくてもHDDのディスクは、意外と簡単に寿命が来ます。
ハードディスクはその名の通り、CDやDVDのようなディスクに記録します。が、カセットテープなどのような磁気を利用してデータを保存しています。
ただ、テープのようにディスクにヘッドが接しているわけではなく、高速で回転するディスクの空気によりヘッドが浮いた状態で磁気を読み取るのですが、この時のディスクとヘッドの距離が煙草の煙より小さいらしいんです。
そのため、急に電気を切ったりすると、ヘッドの浮遊力がなくなりディスクに接してしまい、ディスクに傷がついてしまう、と。
実際には強制的に電源を切っても、そう滅多なことではディスクに傷が付くわけではないのですが、何らかの理由でディスクからデータが読み込めなくなり、HDDの寿命が尽きる時があるんです。
理由は私もよくわかりません。でも、たいていこれが原因で今までHDDがお釈迦になっているんです。

症状としては、動画や写真などのファイルを再生したり、見ようとしたりすると、いつまでたってもソフトが立ち上がらなかったり、エクスプローラーでフォルダの中身を見ようとしても、いっこうに表示されないような状態が頻発してきます。
先ほどあげた物理的な破損と近い症状ですが、こちらのほうが「何となくいつもより遅い」レベルから始まるので、単にWindowsが重いだけだろうといって見過ごしてしまうことが多いんです。

そんなときにデフラグやチェックディスクをやると、HDDの寿命を短くするようなもので、こうした症状がで始めたら、あとで紹介するCrystalDiskInfoのようなソフトウエアを使用して、HDDの健康状態をチェックしておくといいと思います。

ソフト的な故障

最近はあまり遭遇することはなくなりましたが、Windows XP SP1時代に頻発した症状です。
パソコンを起動させようとしたら、真っ黒の画面に意味不明な文字のみ表示されたり、何とかが壊れています。なんていうエラーのあれです。
意外とチェックディスクで治ったりします。

修復方法

今まで色々なHDDの故障に出くわしましたが、ほぼ修復したり修理するこは不可能です。唯一できるといえば、完全に故障する前に大事なデータを別のメディア等にバックアップしておくぐらい。
ただ、意外と読み込めなくなったHDDでもレスキューソフトを使用すると、ファイルを救出することができる可能性が大です。
私も今まで、これらの救出ソフトで読み込めなくなったファイルや認識しなくなったHDDからデータを取り出したりすることが出来ました。
ただ、救出することは出来てもファイルが壊れている場合もありましたが・・・。

HDDとSSDどちらが寿命が長い?

SSDは、意外と壊れません。今現在使用しているSSDは2台目なのですが、不具合は全くなし。
ただし、SSD速度と注意点でも書きましたが、SSDは使用時間の経過とともに速度が落ちていきます。ある一定以上のスピードまで低下すると、それ以上低下しませんが、1年間ほど使用していると、ちょっと速いHDDレベルまで速度が低下します。
ただし、HDDのような駆動輪が全く無いので、物理的な故障がほとんどありません。

価格が高く、容量が少ないという弱点はありますが、なるべく長く使いたいというのであれば、個人的にはSSDがおすすめ。
というか、WindowsをインストールCドライブをSSDとし、データを保存するDドライブ以降をHDDにするのがベター。
で、少しでも調子が悪くなった場合は、DVD-RやBD-Rにバックアップさせたり、ほんとうに大事なデータは、クラウドサービスを利用してインターネット上に保存するのがベストです。
で、CドライブをSSDにするとWindowsやソフトの起動も速くなります。また、容量がHDDに比べて小さいので、WindowsのバックアップもBD-R1枚程度で済むことが多いです。
詳細はWindowsをBD-Rにバックアップするにはを参考に。
Windows7のバックアップ機能は下手なバックアップソフトよりも確実かつ、無料でできるのでお勧めです。
ちなみに私の環境だと、120GBのSSDにWindowsをインストールしているのですが、たいていBD-R1枚、DVD-R1枚の計2枚でバックアップできます。
BD-RやDVD-R以外にもHDDやUSBメモリにもバックアップが出来、復元させるとバックアップ時と全く同じ状態で復元できるので、たまにやっておくといいかもしれない。
BD-RWや64GBのUSBメモリなどにバックアップしておくと、古いバックアップを上書きしてメディアの消費を抑えることもできるし。

意外と使っている方が壊れない?

HDDは駆動輪があるので、使えば使うほど壊れる確率が上がるように感じますが、実は私はもう7年以上前から自鯖を立ち上げていて、自作パソコンをサーバー機にしているのですが、24時間365日パソコンをつけっぱなしにしても、これがまったく壊れない。(笑)
実際にはHDDより電源部の方が先に壊れたことが1回あっただけで、今までHDDが壊れたことがないんですよね~。
一時は、1日数万人がアクセスするぐらいのアクセス数があったのですが(今はレンタルサーバーに移転させましたが)、まったく壊れない。
なので、ハードに使い続けると壊れる・・・というわけでも無さそうです。

HDDやSSDが寿命に近づいたら知らせる

CrystalDiskInfoをダウンロードさて、実際にはバックアップが大事だとわかっていても、なかなか実行できないというか、面倒だという人がほとんどだと思います。
そこでCrystalDiskInfoというソフトを使って、HDDの寿命が近づいたり、故障し始めたら音やメールで知らせるようにする方法を紹介します。
HDDの故障対策の最たる例は、バックアップしかないと言っても過言ではないでしょう。消極的な対処法でしかありませんが、現時点では最も手軽で確実な方法なので、ぜひ実行しておいてください。

リンク先のページから無料でダウンロード出来るので、インストールします。

CrystalDiskInfoの使い方

インストール

適当な場所に保存リンクをクリックしたらファイルがダウンロード出来るので、適当な場所に保存します。

実行をクリックダウンロードしたファイルをダブルクリックして起動します。
実行」ボタンをクリックします。

同意するにチェックし、次へ使用許諾契約書が表示されるので「同意する」をクリックします。
あとは指示に従ってボタンをクリックしていけばインストールが完了します。

使い方

正常なHDDの場合CrystalDiskInfoをインストールし、起動させると自動的にHDDやSSDの状態を調べ、即表示されます。
正常の場合は、このように全て青いシグナルで表示されます。
様々な用語は、Wikipediaに載っていますが、意味はわからなくても大丈夫。とりあえず、全てブルーのシグナルであればOK。

異常があるHDDの場合ところが、異常があるとこのように黄色や赤、などのシグナルで知らせてくれます。
外付けのハードディスクもチェックしてくれます。

で、異常が見つかるとデフォルトで音がなって知らせてくれます。

HDDやSSDを見張る

このCrystalDiskInfoのいいところは、バックグラウンドで起動させておき、異常があると音やメールで知らせてくれるようにしてくれるところ。

機能の常駐とスタートアップをチェックまず、上のメニューの中にある「機能」の中の「常駐」をチェックしておくと、バックグラウンドで常にHDDやSSDを見はってくれます。
スタートアップ」にチェックを入れておくと、Windowsを起動した時に自動的にCrystalSiskInfoを起動して見張ってくれます。

異常があったらメールで知らせる

機能の通知機能のメール設定をクリックデフォルトで異常があると音で知らせてくれるのですが、退席していたり、音を消していて気が付かない場合がある可能性もあるので、メールで知らせてくれるようにしておきましょう。
まずはGmailのようなメールアカウントが必要になってきます。
必要に応じて取得しておいてください。
続いて、メニューの「機能」の中にある「通知機能」をクリック。
その中にある「メール設定」をクリックします。

送信用の設定このようなダイアログが表示されるので、一番上に送りたいメールアドレスを入力。
その下の「From」は送り主のメールアドレス。まあ、送り先のメールアドレスと同じでもOK。
Host」と「Port」は予め入力されている(この設定はGmail用なので注意)ので、その下の「ID」にメール送信用のID(Gmailでいうメールアドレス)とパスワードを入力します。

メールが届くTest Mail」というボタンをクリックすると、このようなメールが届けば設定は成功。
googleアカウントの2段階ログインには対応していないので、注意してください。

メール通知をオンにメール設定が完了したら、「機能」の中の「メール通知」をオンにしておきます。

あとはバックグラウンドで数分おきにHDDやSSDの状態をチェック(間隔は変更できる)してくれます。

関連ページ