水耕栽培と鉢植えトマトの比較

水耕栽培で育てたトマトと、鉢植えで育てたトマトに差が出てきました。水耕栽培の方は青々として花もたくさん咲いています。水やりの手間がないのが利点。

 
 

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水耕栽培と鉢植えトマトの比較

 

 

Last update 2012/08/24 16:32

水耕栽培で育てたトマトと、鉢植えで育てたトマトで育成に差がついてきたので写真で比較してみたいと思います。
その前に水耕栽培で育てた成長記録を紹介してみます。

6月28日購入したトマト私がベランダ菜園を始める切っ掛けとなったトマトの苗を購入したのが2012年5月29日。
時期的にはちょっと遅かったのかもしれませんが、育てたこともないし知識も全くない状態で購入したトマトの苗。デルモンテが販売している病害対策がしてある大玉トマト。
この時はよく知らなかったのですが、苗を購入するときは花がついたトマトを選ぶのがベターだそうです。
花は意外と小さい苗でも咲くので、苗を選ぶときはこの点に気をつけて選ぶといいかも。
私が購入した苗は、蕾(つぼみ)はあるものの、花が咲いていない苗でした・・・。
購入時はこんなにひょろっとしていました。

5月29日、鉢植えした苗のトマト翌日、100均で購入した一番大きな植木鉢に植えました。
が、あとで気がついたのですがトマトにはこの植木鉢は小さすぎる!
大きなバケツぐらいの大きさの鉢がベスト。30リットルぐらいの鉢がいいそうです。
ちなみに普通のバケツは8~10リットル程度なので、いかに大きな植木鉢が必要かがわかります。

6月21日摘み取ったトマト植木鉢に植えたトマトはすくすく育ったのですが、トマトは脇芽と呼ばれる茎と茎の間から生え始めた新たな茎を摘み取る必要があります。
脇芽を摘み取ることによって、実に栄養を注ぎこむようにするためらしい。
で、大きく成長した脇芽を捨ててしまうのももったいないので、キッチンペーパーで包んで水で湿らし、ビーカーに入れて水を切らさないようにしていると・・・

ペットボトルで始めた水耕栽培根が生え始め、エアポンプをつなげペットボトルで初の水耕栽培を開始!
この時点で6月29日。
脇芽を摘み取ってから約8日ほど経過。

8月23日のトマトその後成長を続け、今ではこんなに大きくなりました。
一番右側が植木鉢で育てているトマト。
中央と左は、水耕栽培で育てているトマト。
もともと右のトマトから摘み取った脇芽を水耕栽培で育てたものです。

鉢植えのトマトこちらが鉢植えで育てているトマト。
やはり植木鉢が小さすぎたせいか、今では葉も茎も黄色くなって花も咲かなくなってしまいました・・・。

水耕栽培のトマトこちらが水耕栽培で育てた方のトマト。
2ヶ月経過したトマトは、今ではたくさんの花が咲く本格的なトマトへ。
ちょっと脇芽かきを怠ったせいか葉が生い茂り過ぎてしまいましたが・・・。

発達した根水耕栽培の方は発泡スチロールの容器にびっしりと根っこが張っています。
植木鉢と同じぐらいの大きさの容器ですが、土がないぶん根が成長しているおかげで、植木鉢と差がついたのかもしれません。

はじめて水耕栽培の実水耕栽培ではじめての実。
トマトは実がなりだしてから収穫できるまで2ヶ月ほどかかるそうなので、水耕栽培のトマトが収穫できるようになるのは秋が本格化してくる頃かもしれません。

たくさんの花が水耕栽培の方は毎日たくさんの花が咲いています。
鉢植えの方はまったく花が咲かなくなってしまいましたが・・・。

まとめ

このように水耕栽培では小さな容器でも植木鉢やプランターと比較して、非常に大きくそだてることができます。
特にトマトは水の管理がすごく難しいのですが、水耕栽培ではまったくその心配はなし。
ただし、この大きさのトマトでも最高1日に1リットルぐらいの溶液を吸収する場合があるので、小さな容器でそだてる場合は毎朝肥料の溶液を切らさないように補充して上げる必要があります。
また、発泡スチロールのような遮光がしっかりした容器ならいいのですが、プラスチックの容器のような遮光がしっかりしていない容器は藻が発生してしまうので注意してください。

ベランダは非常に気温が高くなり、植木鉢やプランターの土はあっという間に干からびてしまうので注意が必要です。
トマトは高山植物で乾いた土を好むのですが、ベランダの植木鉢やプランターのようにカラカラに干からびてしまうと、1日でしおれてしまいます。
大きな容器で水耕栽培を行えば、根ももっと成長してたくさんの実が収穫できるかもしれません。

インターネットで興味を持って右も左も分からない状態で始めた水耕栽培ですが、自作の水耕栽培キッドでも十分しっかりとしたトマトをそだてることができました。
来年はもっとちゃんとした大きなプランターや大きな容器を使った水耕栽培で、毎日実が収穫できるぐらいのトマトを目指してみたいと思います。

そうそう、わざわざベランダで育てなくても買えばいいじゃん!とお思いの人もいるかと思います(私も以前はそうでした)。が、完熟したトマトは非常に甘いです。
甘いというか、酸っぱい成分が全くない状態。で、実も柔らかいです。
私は酸っぱいものが大嫌いなので、トマトを食べるときは大量の砂糖をかけるのですが、その私ですら「甘い!」と感じたトマト。
これはスーパーで売っているトマトでは味わうことができません。

で、何よりベランダ菜園を始めた一番のメリットが、私自身が掃除好きになったこと。
掃除とベランダ菜園はまったく関連が無さそうですが、野菜の栽培は意外と水やりをこまめにする必要があります。
そのため仕事から帰ってきたらベランダに出て、プランターや植木鉢に水やり。そして観察が習慣になってしまいました。
その影響か、今までパソコンに向かっている時間が色々な身の回りのことを処理する時間に変化してきました。

今までは「あぁ、こんな事やっている暇があったら部屋でインターネットを見ていたいのに・・・」と思っていたのに、今では何か身の回りのことをして、余った時間にインターネットをするように。
さらに、40年間まったく農業に興味がなかった私が、最近では休みの日になると借りている畑に通うように!
なので私のように、暇があればインターネット漬けの人ほどベランダ菜園や水耕栽培を始めてみて欲しいです。
私も始めたばかりなので、水耕栽培の手順や野菜の栽培のコツを画像や動画を含めた記事で紹介していきたいと思います。