水耕栽培とは
Last update 2012/07/22 23:48
ベランダ菜園をおこなっている人は、水耕栽培というのを聞いたことがあるでしょう。
私は最近知ったのですが、特殊な肥料を水に混ぜて泥を使わず野菜などを育てる栽培方法で、大掛かりな装置を使わなくても、また特別な知識がなくても出来るらしいのです。
そこで土を使った土耕栽培(どこうさいばい)と同時進行で、水耕栽培も初めて見ることにしました。
水耕栽培に使う肥料
水耕栽培でポイントとなるのが
- 特殊な肥料(ハイポニカ)を使用する
- エアー(空気)を水に溶かす
ということがわかりました。
肥料はホームセンターに売られているような肥料ではなく、ハイポニカと呼ばれるインターネット上で販売されている特殊な2つの肥料を水に混ぜて使用します。
また、根っこが水に浸かって息ができなくなるので、金魚で使うエアーポンプ等で空気を送ってやる必要があるんだとか。ふむふむ。
あとは土で育てるのと同じ感覚でできるらしい。
準備
野菜の栽培自体が素人な私でしたが、なんとなくいろいろな人のホームページを見ていたらできそうな気が。
しかも身の回りにあるようなものや100円ショップで売られているものを利用してできそうだ!
ただし、ハイポニカは、インターネットで購入しなければならないようで、早速注文。
ハイポニカが届く前に、自分なりに水耕栽培セットを作ってみました。
用意するもの
金魚用のエアポンプは、以前「ベタ」を飼った時に使ったものを使用。
それ以外は家にあるもので揃えることができました。
まずは500mlのペットボトルの上3分の1ぐらいのあたりで分離します。
油性のマジックでだいたいのラインを引き・・・
カッターかはさみで分離。
上側の部分を逆さまにしてペットボトルに差し込みます。
これを3本分行います。
3本にしたのは1本だけだとベランダに置いた時に風で倒れてしまいそうだったから。
3本をまとめて紐で縛っておけば、倒れないだろうと。
色々な水耕栽培のサイトを見ていると、藻が発生すると大事なハイポニカの栄養素を藻に取られてしまうため、藻の発生を抑えるために何かを巻いておくといいらしい。というわけで、ヤフオクでDVDを送るのに使っていたペラペラの発泡スチロールを巻くことにしました。
本当はアルミホイルなんかがいいみたい。
続いてエアポンプから伸びたホースを入れるために、お線香に火を点け、その熱でペットボトルに穴を開けました。
ホースを通したところ。
ピッタリの大きさで開ければ、雨も侵入しないでしょう。
ホースの先にエアーストーンをつけて完成。
こんな簡単なものでいいんだろうか・・・。
苗の準備
水耕栽培として栽培される野菜で最も人気があるのがトマト。
ちょうど近所のホームセンターで購入したトマトの苗が育ってきたので、脇芽(わきめ)とよばれる枝と枝の間から伸びる芽を切り取り、この芽を使って育ててみることにしました。
もともとトマトの脇芽は、栄養の分散を防ぐために摘み取らなければならないのですが、トマトは枝を切り取っても切り口を水につけておくと、そこから根っこが生えるらしいのです。
切り口に湿らせたキッチンペーパーを輪ゴムで縛り、ビーカーに入れておきました。
すると3日後には、切った部分から根っこが!!
夏場は3日、そうでなければ1週間ほどで根っこが伸びてくるそうです。
肥料の準備
ハイポニカが届きました。
今回購入したのは1リットルのセット。
これを500倍に薄めるので、手始めには1リットル程度でいいかな。と。
ハイポニカは、A液とB液の2種類がありそれぞれ500倍に薄めるそうです。
2リットルのペットボトルを用意して、2リットル分を作ります。
500倍に薄めるので、水2リットルに対してハイポニカA液4ml。B液4mlを混ぜます。
正確に計りたかったので注射器を購入。
でも長めのスポイトのほうが良かったかな・・・。
完了
ペットボトルで作成した水耕栽培セットに肥料液をいれ、エアポンプの電源を入れて完成!
こんなもんでちゃんと成長するのかな・・・。と、不安だったんですけれど、二日後根っこを見てみるとびっくりするぐらい伸びています。
水耕栽培を始めて20日後には、なんとこんなに大きく!
そろそろペットボトル500mlでは窮屈に。
この間、大型台風に見舞われたり色々なことがありました。
が、そんな障害にもまけずに無事大きくなってくれました。
タイマーの設置
水耕栽培について色々調べていると、エアポンプで空気を送った場合、24時間エアーを送りっぱなしにしておくよりも1時間に5分程度エアーを送るほうが根が育つらしい!?
確かにエアーの泡で根がやられてしまうんじゃないかと心配だったのですが、タイマーコンセントが1000円程度で売っていたので、早速購入。
タイマーコンセントは、24時間分のメモリがついていて、1時間を4分割(15分)し、15分単位で電気を通したり切ったり出来る製品です。
細かいメモリというかスイッチ(?)を押し下げてやると、その時間が来ると通電します。
ベランダに設置したかったので、適当な大きさのフタ付きのコンテナを購入。
ドリルで穴を開けたりバンドで締めて雨が降っても水が入らないようにして・・・・
延長コードを伸ばしてきて、ベランダに設置。
エアーポンプで空気を送るのは、根っこが息ができないから。というのもあるのですが、水を循環させて肥料をまんべんなく根っこに吸わせるという意味もあるみたいです。
水耕栽培をはじめて1ヶ月ほど経過しましたが、ガンガン大きくなっています。
あまりに大きくなってきたので、本格的な容器に移してやることにしました。
この様子は別のページで紹介したいと思います。
もっと手軽に水耕栽培
このように水耕栽培は私のような超ど素人でも見よう見まねではじめることが出来るんですけれど、「エアポンプがない!」とか「もっと簡単にやりたい!」なんて人のために。
100円ショップで売っている水切り用のボール。
ザルとボールがセットになって売っています。
すごくちっちゃくてかわいい大きさ。
やはり100円ショップで売られているパーライトと呼ばれる軽石(?)を入れます。
あとは苗を植えて、水に溶かしたハイポニカの液を注いでやれば簡易水耕栽培の出来上がり。
こちらもすくすくと育っています。
水耕栽培に向いた野菜
さて、基本的に水耕栽培ではどんな野菜でも育てることが出来るみたいなのですが、向き、不向きがあるみたいです。
私が感じた範囲では、水耕栽培にむいている野菜は、
- トマト・プチトマト
- ナス
- ピーマン
といったナス系の野菜です。
というのもトマトを始めナス科の植物は連作と言って、毎年同じ場所に同じ野菜を植えると病気になりやすかったり、栄養が偏ったりしてうまくできないらしいのです。
ナス科の植物だけでなく、ほとんどの野菜が連作はできないっぽいんです。
畑のような広い土地があれば、ローテーションでいろいろな野菜を年ごとに変えていけばいいんでしょうけれど、ベランダ菜園のような限られた場所だとなかなか難しい。
また、トマトなどは実が出来る頃になると毎日収穫しないとすぐに傷んでしまう可能性があるので、畑のように週に1回程度行くような栽培よりベランダで毎日手入れができる状態のほうがむいている。というわけで、トマトなどは水耕栽培にむいていると言えます。
今年は見よう見まねで始めたので実ができるかどうかは???ですが、今回の経験を元に、トマトは店で買わなくなった。レベルまで頑張ってみたいと思います!
ちなみに土耕栽培で育てているトマトは、実が熟してきました!
と同時にたくさんの花が咲きました。
プチトマトは初心者向きだけれど、大玉のトマトは難しい。なんて聞いて、躊躇していましたが、大玉(中玉?)のトマトでも充分育てることができそうです。
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