きゅうりの実が枯れてしまう

きゅうりが順調に育ち、花もたくさん咲いたのですが、実が途中で枯れてしまいます。10個、花が咲いたとして、7割ぐらいは実が熟成せず、枯れてしまうんです。解決策を考えてみました。

 
 

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きゅうりの実が枯れてしまう

 

 

Last update 2013/07/22 16:09

はじめてのきゅうりの実はじめてキュウリを育てたのですが、はじめての実がこちら。キュウリはぐんぐん成長する。と言いますが、花が咲いてからだいたい一週間後には収穫できるほどの大きさになります。
昔、うちの畑で育てたときは、オヤジ曰く、毎日収穫に行かないとあっというまにお化けのような大きさになってしまう。なんて言っていました。
私は大きくなったキュウリも(ヘチマぐらいの大きさになります)好きなんですけれど。

収穫したきゅうり1本目はまっすぐのキュウリになりましたが、このように変形した実も収穫。曲がってしまったりするのは、栄養状態が悪いらしい?

きゅうりの実が途中で枯れてしまう

6月の終わりにもなると、花がどんどん咲き出して、こりゃあ毎日キュウリが食べられるな。なんて期待したんですけれど、どうもほとんどのキュウリが花が咲いたあとに枯れてしまう!?

花が咲いたあと枯れてしまう花が咲いて3~4日後には、このように枯れてしまうんです。
観察してみると、だいたい7割ぐらいはこのように枯れているっぽい・・・。
インターネットで検索してみると、「栄養状態が悪い」「日光が当たっていないのではないか」というアドバイスが多かったのですが、土はホームセンターで購入した元肥(もとごえ)入りの土を使っているし、追肥も行ったし、日光は南側のベランダなので問題なし。
うーん。

原因と対策

キュウリは暑さに弱い

きゅうりは暑さに弱い実はキュウリは暑さに弱い野菜の1つらしいです。
そのため緑のカーテンなどには向いていないっぽい。
葉っぱが大きく、成長が旺盛で、緑のカーテンに使えばきゅうりの実も取れるし一石二鳥と行きたいところですが、ゴーヤや朝顔に比べ暑さに弱いらしい。
確かにうちでは、2階のベランダと庭の2つのプランターにキュウリを植えているのですが、1階のキュウリは水をあげ忘れてもピンピンしているのに、ベランダのキュウリは水が少し乾いてきただけでこのようにしおれてしまうんです。
そのため、もし、花が咲いても実がならないというのであれば、暑さや水不足を疑ってみるといいかもしれません。

受粉が原因?

きゅうりの雄花キュウリは単為結果といって、受精させなくても実がなるらしい。
キュウリは左の写真のような「雄花」と、

きゅうりの雌花根本がキュウリの形をした「雌花」の2種類の花が咲きます。
カボチャやスイカは、人口受粉させないと実がならないのに対し、キュウリは受精自体させなくても実がなる「単為結果(たんいけっか)」らしい。
が、どうも受精させないと枯れてしまっているっぽい。

ここまで来ると枯れない今まで何本かキュウリが枯れずに実がなったんですけれど、どれも人口受粉させたものだったんです。
なので、もし、花が咲いても枯れてしまう。というのであれば、人口受粉させてみるといいかもしれません。
左は人工授精させたあとのキュウリ。このぐらいの大きさまで成長すれば、まず枯れることはないと思います。
ちなみにこの大きさになるまで、花が咲いてから2~3日目ぐらい。
さらに4~5日すると、食べられる大きさになります。

人工授粉の仕方

雄花の花粉というわけで、次から雌花が咲いたら人工受粉させてみることにしました。
こちらは雄花。まるで囲んだ部分に花粉が付着しています。

邪魔な花びらをとるうまく雌花にひっつけにくくなるので、花びらはとっておきます。この時乱暴に花びらを取ってしまうと、花粉も花びらと一緒にとれてしまうので、出来れば雄しべの上あたりで花びらを切り取るといった感じ。

雌花に受粉させるこのようにピンセットで雌花の雌しべに乗せるような感覚で押し付けます。
花粉が最も多い時間帯は、朝の8時以降。また、あまり日が昇りすぎると、花もしおれて受精しにくくなるので、遅くても10時ぐらいに済ませるほうがいいようです。

実になりだした人工受粉後、数日するといつの間にか大きくなっていました。
なお、キュウリが曲がってしまうのは、いくつか原因があって、その1つがカルシウム不足なんだそうです。
カルシウム不足の原因は、土にカルシウムが不足しているのもありますが、水不足になるとうまくカルシウムを吸収できずに曲がってしまうこともあるらしい。そのため、こまめに水を与えてやること。
また、苗が疲れてくるとやはり曲がってしまうらしい。そのため、8月の後半にもなってくると、曲がったキュウリが多くなってくるようです。

まとめ

キュウリには実がなりにくい種類ものもあるのかもしれません。代わりに病気に強いとか。
なので花が咲いたあとに枯れてしまう原因は、断定はできないんですけれど、元々早い時期に花が咲いても、実が成長せずに枯れてしまうことが多いそうです。
キュウリは単為結果で実がなると、種がないキュウリができるそうですが、人口受粉したものは種があるそうです。
種無しブドウや種無しスイカなどは、このように単為結果で成長させた実、ってことらしい。

畑なんかだと、すごく蝶やら蜂やらが飛んでいて、人工授粉などしなくても受粉してくれるんですけれど、ベランダはほとんど虫が来ないんです。
そのため、あまり青虫の被害などはないのですが、このように実が成長しない、なんて問題をはらんでいます。

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