エアコンの冷房と暖房 電気代がかかるのは?

エアコンの冷房と暖房、どちらのほうが電気代がかかるのでしょうか。実際に同じ部屋、同じエアコンで比較してみました。なお、エアコンは富士通のAS-V22Cです。

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エアコンの冷房と暖房 電気代がかかるのは?

Last update 2018-07-12 21:08

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エアコンの冷房と暖房、どちらのほうがどのくらい電気代がかかるのでしょうか?実際に同じ部屋、同じエアコンで比較してみました。
どちらも記録的な暑さ、寒さを記録した2017年8月と2018年1月の1ヶ月間のトータルのエアコンの電気代や外気温なども参考に比較してみました。
ただし、稚拙な文章でとても長くなってしまったため、結果だけを知りたい場合は、冷房と暖房の電気代の比較に進んでください。

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目次

比較する前に 条件など

まず、エアコン(冷房)を1日中けっぱなしだと電気代はいくら?でも書いたのですが、エアコンの消費電力と外気温の関係は非常に密接していて、1日のエアコンの電気代はほぼ外気温で決まります。が、気温の変化を見てみるとびっくりするほど日によって気温が違います。

8月と1月の最高気温こちらは上が2017年8月の最高気温最低気温
下が2018年1月の最高気温最低気温です。
例えば8月の気温は、35度の日があるかと思えば、最高気温が25度を下回る日が4日もありました。

1月に関しても最低気温が7.5度の日もあれば、-2.7度の日もあります。

あとで紹介しますが、夏の場合最高気温が25度を下回る日は、ほとんどエアコンは稼働させなくても快適に過ごすことができます。

エアコン(冷房)の1ヶ月の電気代

8月の最高気温と電気代エアコン(冷房)を1日中けっぱなしだと電気代はいくら?では、1日単位の電気代を調べましたが、今回は2017年8月の1ヶ月のエアコン(冷房)にかかった電気代を調べました。

こちらのグラフは最高気温と冷房の電気代です。
このグラフを見ると、その日の最高気温と電気代は非常にシンクロしていることが分かります。

25度以下になるとエアコンをつけないまた、設定温度を28度にしていると最高気温が25度以下の場合は、ほとんどエアコンを稼働していないか、稼働しても送風だけで電力を使っていなかったのどちらかになります。

35度なのに電気代が19円?

1日中外出していた場合先ほどのグラフでは、9日に35度を記録したのにエアコンの電気代は19.48円でした。実はこの日は山登りに行っていて、お昼から翌日にかけて家を空けていたんです。なので、夜間から明け方にかけてつけていたエアコンの電気代のみになっています。

サラリーマンやOLのように昼間働いている人は、10~16時の時間帯のエアコンをオフにするだけで、クーラーの電気代を3分の1ぐらいに減らすことが出来ます。

8月の1ヶ月のエアコン(冷房)の電気代は?

さて、2017年8月にかかったエアコン(冷房)の電気代、一ヶ月の合計は1,140円でした。
1日の平均電気代は、36.8円でした。

冷房を使う期間またシーズン中(6月から9月)のエアコン稼働状況はこんな感じ。
6月中はほとんどエアコンを稼働させていなかったことが分かります。

また、9月に入ってからもガクッとエアコン稼働状況が落ちています。

グラフを見ると2017年は梅雨明けも早かったせいか、7月の方が8月より多くエアコンが稼働していたようですね。

6~9月の電気代また、シーズン中(6~9月)にかかったエアコン(冷房)の電気代の合計は、2,586.2円でした。

一般に冷房の1年間の電気代は、その家庭の年間電気代の5%だと言われています。
私が一人暮らしをしていたときの1ヶ月の電気代が、だいたい5000円。年間だと6万円。
とすると、2,586円というのは約4.31%なのであながち間違っていないことになります。

エアコン(暖房)の1ヶ月の電気代

今度はエアコンの暖房の1ヶ月の電気代を調べてみました。1年で最も気温が低いのは2月ですが、2018年の1月は記録的な気温の低さで、2月よりもずっと寒かったし1月は31日あるので8月との比較がしやすいので、1月の暖房費を調べてみました。
なおエアコンの設定温度は、20度です。

2018年1月のエアコン(暖房)の電気代の合計は、1,609円でした。1日あたり51.89円になります。
8月の冷房の場合、1,140円で平均が36.8円なので約1.5倍、暖房の方が電気代がかかる計算になります。

私の友人やうちの両親は、暖房の設定温度を22度にしています。
エアコンは1度設定温度を変更すると、1日あたりの電気代が10円ほど上がります。
なので22度設定にしている場合は、1日あたり20円、電気代が加算され、1ヶ月に換算すると610円ほど高くなります。

暖房は1日中つけない

冷房の時はほぼ1日中つけっぱなしでしたが、暖房は寝ている間や昼間はスイッチをオフにしていました。

1月の最低気温と電気代こちらが1月の最低気温と1日のエアコン(暖房)の電気代。
8月と違い、最低気温が高いときは電気代が安くなる点に注意。

寝るときにエアコンを消した場合ちなみに普通は、就寝時は暖房を切ると思いますが、つけっぱなしで寝た場合、真夜中は最も暖房がフル稼働する時間帯(外気温が低いため)なので、15日のように電気代は軽く130円を超えます。
都市伝説として、エアコンはつけっぱなしの方が安いというものがありましたが、暖房に関しては倍近くに跳ね上がるので、注意してください。

冷房と暖房の電気代の比較

夏と冬のエアコン代の比較さて、結局冷房と暖房、どちらが電気代がかかったのでしょうか?
2017年の8月の電気代と2018年1月の電気代を重ねてみました。

オレンジ色が暖房の電気代。青色が冷房の電気代です。
冷房はほぼ1日じゅうつけっぱなしにしましたが、先ほども書いたように暖房は15日や23~25日以外は、必要がない時(昼間や寝ている時)は消しました。
にもかかわらず、暖房のほうが明らかに電気代がかかっていることが分かります。

もう少し詳しく見てみます。

8月25日の時間単位の電気代

8月25日の電気代の推移こちらは最も冷房の電気代が高かった8月25日の電気代を1時間単位で調べたグラフです。

山のような形をしているのが分かります。

1月25日の時間単位の電気代

1月25日の電気代の推移続いて最も暖房の電気代がかかった1月25日の1時間単位で電気代を調べたものがこちらのグラフ。
冷房が山のような形をしていたのに対し、暖房の方は常に5円/時の電気代がかかっているのが分かります。

11~14時はほとんど稼働しないただし、11~14時は太陽が登ってあ多々高いので、暖房もほとんど稼働していません。
が、それ以外の時間は常に暖房が稼働している状態です。

暖房のほうが電気代が高い理由

暖房の方が電気代が高い理由はすごく単純で、冷房の場合は設定温度28度と外気温の差がせいぜい多くても7度(35度の場合)しかないのに対し、暖房の場合は設定温度20度と外気温の差が最大22度(-2度の場合)と大きく開きがあるためです。

温かい日でも最低気温は7度程度なので、設定温度20度との差は13度もあります。

夏の場合は最高気温が設定温度の28度を下回る日も意外と多いため、冷房を稼働させない日も多いし、夜は大抵25度まで温度が下がるので、送風だけになることが多いからですね。

シーズンを通した電気代

冷房を使う期間今度はエアコンを使ったシーズン全体の電気代を出してみました。

6~9月の電気代6~9月に使った冷房の電気代の合計は、2,586円でした。

暖房を使う期間続いて12~3月に使った暖房の電気代の合計を求めてみます。

12~3月の電気代12~3月にかかった暖房の電気代は、3,609円でした。
暖房の方が1,000円ぐらい高くなりました。

1時間の電気代の推移

エアコンの消費電力1時間インバーターエアコンは、温度によって消費電力を調節するようになっています。
そのため、稼働すると一瞬だけ600W近くまで上昇し、その後は400W台で5分ほど稼働し続けます。
そのごは200Wまで落ち、20分(設定温度より下がる、もしくは上がるまで)稼働し、設定温度以下になると10分(もしくは設定温度より上がる、もしくは下がると)ほど送風だけになります。

これは冷房も暖房も同じような動作をします。
グラフを見ると平均200W(1時間で5円ほど)で推移しているような感じですね。

そのほかの家電製品の電気代

夏場、1日の電気代の50%が冷房にかかる電気代だと言われています。そこでエアコン以外の電化製品の1日の電気代を調べてみました。

パソコンの1ヶ月の電気代

デスクトップパソコンの1日の電気代(1日8時間ほど使用)を計測してみました。
ただしモニター(消費電力20~40W)は含めていません。

パソコンの電気代パソコンの場合、40~100Wの間を行ったり来たりします。

パソコンの場合は、1日にかかる電気代は6.7~20.5円でした。
平均すると15円前後だと思います。
また、モニターも含めると20円(モニターの消費電力を25Wとし、1日8時間稼働させたとする)になります。

1ヶ月のパソコンにかかる電気代は、20円 x 30.5日 = 610円ほどになります。

電気ポットの電気代

電気ポットの電気代続いて電気ポットの電気代も載せておきます。ただし、このときは6月で室温が28度ぐらい合ったので、冬場はもう少しかかっていたかもしれません。

こうしてみるとパソコンも電気ポットも同じぐらいの電気代(13円前後)のようですね。
なお、6月27日から電気代が7円前後に下がっているのは、新型の省エネタイプの電気ポットを購入したからです。

1ヶ月の電気ポットにかかる電気代の合計は、旧型の製品だと、
13円 x 30.5日 = 396.5円
新型の省エネタイプだと、
7円 x 30.5日 = 213.5円

まとめ

多分、個人としては、ここまで徹底的にエアコンの電気代について研究(?)している人はいないのではないでしょうか?(笑)
今回私は暖房の設定温度を20度にしましたが、実は平年は18度にしています。というか、16度以下にならないと暖房はつけないんです。なので毎年12月や3月は、ほとんどエアコンは使いません。
ただし、椅子に敷くホットカーペットを併用しています。このホットカーペットは80Wなので、1時間に2円程度。1日8時間稼働させたとして、16円程度になります。

その代わり暑さが苦手なのですが、温暖化対策として、設定温度は政府が指定する28度にし、代わりに扇風機を2台用いてしのいでいます。
扇風機の消費電力は10~20Wと、エアコンに比べると微々たるものなので、今回は計算に含めていません。

実は効率がよいエアコン

エアコンは他のヒーターなどに比べ、非常に効率がよいです。
暖房のエアコンがなかった時期は、ニクロム線の電気ヒーターを使っていたのですが、常時800Wもするので、コーヒーメーカー(1000W)と同時に使うと、ほぼ確実にブレーカーが落ちていましたが、暖房付きのエアコンに変えてからはブレーカーが落ちたことは一度もありません。

ちなみにオイルヒーターは、1600Wほどもあるので、エアコンの8倍ほどの電気代がかかります。

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最終更新日 2018-07-12 21:08

 

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投稿日:2018-07-13 | このページのトップへ | コメントを書く | 管理

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