トイレの水が止まらない ボールタップの修理

トイレの水がチョロチョロ止まらない場合の原因のほとんどが、ボールタップのパッキンの劣化が原因です。ボールタップの修理法を紹介します。

トイレの水が止まらない ボールタップの修理

 

Last update 2016-09-07 19:33

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トイレの水が波打っているトイレの水がチョロチョロ止まらない状態が続いている場合、原因の殆どがボールタップのパッキンの劣化です。
今回は、元水道屋の私が、ボールタップの修理を動画と画像で詳しく公開したいと思います。

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トイレの水が止まらない原因

トイレの水が止まらない原因は、主に以下の3つ。

ボールタップのパッキンの劣化

フロート管より水位が上写真中央部の丸い穴が、フロート管。
水が止まらなくなった場合、ここから便器に水を逃がすことによって、タンクの外側に水が(あふ)れないようになっています。

で、このようにフロート管より上に水位が来ている場合は、ボールタップのパッキンの劣化が原因です。

ボールタップこちらがボールタップ。
水の浮遊力を利用して、ボールが持ち上がるとテコの原理でパッキンが穴をふさいで水を止める仕組みになっています。

先端にパッキンが付いているバルブを外したところ。
築25年経過したパッキン。ハンコに見えますが、パッキンです。(笑)

ボールタップの仕組みこのようにボールが浮かぶと、バルブも持ち上がり、ボールタップ内の穴がふさがるという仕組み。
ボールタップが原因の場合は、このパッキンを交換すれば簡単に治ります。

フロートバルブが原因の場合

フロートバルブとフロート管こちらはフロートバルブと呼ばれる、便器に続く穴のフタ。
レバーとチェーンがつながっていて、レバーを引くとこのフロートバルブが持ち上がり、便器に水が流れるというわけ。
ゴムで出来ているため、こちらも劣化します。

フロートバルブが原因の場合、水位が上がらないので、フロート管より水位が下なのに水が止まらない場合は、このフロートバルブが劣化により、穴と隙間があいていて水が流れっぱなしになるというわけです。

フロートバルブフロートバルブはTOTOと、INAXで形状が違うので、注意。
また、TOTOでも「洗い落とし式」と「サイフォン式」で大きさが違うので、購入時は違えないようにしてください。
「洗い落とし式」は、フロート管が細いので、フロートバルブも小さいものになります。
ネットで購入する場合は、以下を参考に。
洗い落とし式:フロートバルブ THY416R
サイフォン式:フロートバルブ THY418

ややこしいことに、INAXはまた形状が違うんです。
INAX フロートゴム玉

洗い落とし式とサイフォン式の違い

洗い落とし式とサイフォン式の違い上のタンク側と手前側から水が流れ、音が大きいタイプが「洗い落とし式」です。
最も安価で普及しているタイプ。

「大と小」で水の量が違うのが特徴です。

下は「サイフォン式」。特徴としては、水が流れるときに渦を巻いて吸い込まれるようにして水位が減っていきます。
音が静かで、便器内に溜まっている水の量が多く、使用時に汚れにくい。という特徴がありますが、「大と小」の区別が出来ず、常に「大」の量で水が流れるため、水道代がかさばるという欠点があります。
また、便器自体が高価になります。

ボールが(はさ)まった

ボールが挟まってしまった例水道屋でトイレの修理をしていた時に、意外と多かったのが、水滴防止用にタンク内に設置された発泡スチロールが、膨張してボールタップのボールが動けなくなって、水が止まらなくなるパターン。
この場合は、ちょっと高度なテクが必要なので、機会があれば別ページで紹介したいと思います。
参照:慌てずに水バルブを閉めて! - livedoor Blog(ブログ)

トイレの水が止まらない原因は、主にこの3つ。

原因 割合
ボールタップ 90%
フロートバルブ 5%
タンク内の
発泡スチロールの
膨張
5%

という感じなので、ほぼボールタップが原因になると思います。

ボールタップの修理

ボールタップの修理は、素人でも簡単に治すことが出来ます。
私も水道屋に入社した時まず覚えさせられたのが、このボールタップの修理で、部品と工具があれば誰にでもできると思います。
ところが実際に作業をしてみると、
・購入してきた部品と違っていた
・違うところから水が漏れた
・固くて部品が外れない
など、いろいろなトラブルが発生してきます。
そこで以下では、動画では解説できなかった気をつける点なども含めて細かく解説したいと思います。

必要な工具と準備

必要な工具必要な工具は、
・ラジオペンチかペンチ
・モンキーレンチ
・マイナスドライバー
です。
あとは雑巾を3枚ほど。
タンク内はカビだらけのことが多いので、必要に応じてカビキラーやティッシュなども用意しておいたほうがいいかもしれません。

新聞紙を引いておく作業に移る前に、あらかじめ廊下に新聞紙を引いておいてください。
トイレの中はかなり狭く、タンクのフタや外したボールタップを置く場所が無かったりします。
なので、廊下に新聞紙を引いておき、工具やタンクのフタなどを置いた時に傷がつかないようにしておきます。

タオルを載せておくまた、トイレの蓋は必ず閉めておき、フタの上に雑巾を載せておき、工具やタンクのフタを乗せられるようにしておきます。
私は経験ありませんが、他の社員が作業中にモンキーレンチを便器に落としてしまい、便器にヒビが入った例もあるので、必ず蓋は閉めておいてください。

タンクの下にもタオルを敷いておくなれていても、給水管や部品に残った水が床にこぼれることがあるので、タンクの右下あたりに雑巾を敷いておきます。

止水栓を固定して止めるまずは止水栓でタンクへの水を止めます。
止水栓は写真のようにマイナスドライバーを使って止めるタイプのものや、水道の蛇口のようなタイプ。
コインで回すタイプ、などがありますが、時計回りに回すと止めることが出来ます。

注意して欲しいのが、10年以上一度もひねったことがない場合、パッキンが固くなっていて、なかなか動かない場合
動いたとしてもパッキンが破れ、水が漏れてくる場合等があります。
もし、ドライバーでひねろうとしても固くて回らない場合は、一旦反対側に回してから、時計回りに回すとまわることがあるので試してみてください。
また、動画で紹介しましたが、トイレの止水栓の根本に使われている給水管は、非常に薄い管が使用されていることが多く、力を入れてひねると簡単にポッキリ折れてしまうことがあります(何度か壁の中で給水管が折れた経験あり)。
なので、必ず給水管に変な力が加わらないように、止水栓を押さえて作業をしてください。

レバーをひねって止まったことを確認レバーを軽くひねって、水が手洗い管から出てこないことを確認します。

両手で蓋を持ち上げる手洗い管が右にあるタイプは、ボールタップからの管が、手洗い管に刺さっているだけです。
なので、上に持ち上げれば蓋が外れます。

手洗い管への接続下から見るとこんな感じ。
手洗い管の根本にパッキンがついていて、ここに刺さっているだけ。

手洗い管へのホースを外すサイフォン式のように手洗い管が中央にあるタイプや、手洗い管とホースがつながっている場合は、このようにプラスチックのナットで繋がっているので、手で回して外します。

ナットを回す給水管とボールタップをつないでいるナットを外します。
反時計回りに回すとゆるみます。
この時ボールタップに残っている水が漏れるので、雑巾を添えてナットをレンチで回します。
ここもやはり固くなっていることが多いので、給水管(フレキシブル管)を押さえながら回します。

タンクに固定するナットを外すある程度ナットが緩んだら、手で回して外します。
続いてタンクとボールタップを止めているナットを緩めます。
この時、ボールタップも一緒に回転することが多いので、必ず左手で押さえながら回します。

パッキンを外すボールタップと給水管の間にはパッキン(13ミリ)が挟まっていますが、たいてい劣化して接着剤のように給水管にくっついてしまっている事が多いので、ボールタップを振動させるなりして剥がしてください。

ボールタップのネジを2箇所外すボールタップが外れたら、ボールにつながっている腕を固定させているネジをラジオペンチで回して外します。
このネジ、銅製なのであまり強く力を入れてひねると、簡単に引きちぎれてしまいます。
このネジがちぎれてしまうと、もうボールタップを交換しないと治らないので、注意してください。

バルブを引き抜くバルブを下に引き抜きます。

先端にパッキンが付いているこのバルブの先端についたパッキンを交換してもいいのですが、バルブもそれほど高くないので、バルブ全部を交換したほうが確実です。

新品のバルブバルブを新しいものと交換します。
ボールタップはたいてい、4000~8000円ほどしますが、このバルブを交換すれば400円程度で済むので、今回はこのバルブを交換します。
このバルブはたいていどのボールタップにも合うと思います。
近所のホームセンターなどに売っていますが、ネットで購入するなら、バルブをYahoo!ショッピングで探すを参考に。

バルブを差し込む外したバルブを新しいものと交換します。

ボールタップの仕組み腕を元通りに組み立て、きちんと動くか確認します。

ボールタップの取り付け

フレキ管とボールタップでパッキンを挟むまず、ボールタップとタンクを固定するナットを指で締め付けたら、パッキンを給水管(フレキシブル管)とボールタップと挟むようにナットを締め付けていきます。
なお、パッキンは新しいものと交換してください。
パッキンは13ミリ用のものがホームセンター等に売られています。
ネットで購入する場合は、THY91610

ボールタップを押さえながら指である程度締め付けたら、モンキーレンチで締め付けます。
この時、ボールタップも一緒に回転してしまうので、左手で押さえながら作業をしてください。

あまり締め付けすぎない続いてタンクに固定するナットを締めます。
あまり強く締め付け過ぎると、タンクが割れてしまうので、動かない程度であれば十分です。

動作確認

手で押さえるすべてのナットの締め付けが完了したら、止水栓を開いてきちんと動作するか確認します。
この時、手洗い管へ続くパイプを押さえるなどして、水が飛び散らないようにしてください。

ボールが自由に動くか確認水停止したら、ボールが自由に動くか(タンク内壁やフロート管に押し付けられて、動けなくなっていないか)確認してください。

水漏れの確認

水漏れの確認続いて水漏れの確認です。
水が漏れるとしたら、この画像の3箇所がほとんど。
何度かタンクの水を流して、漏れがないか確認します。

仕上げ

手洗い管のパッキンも交換タンクのフタを戻します。
もし可能であるなら、手洗い管のパッキンも交換しておくとベター。

フレキ管も交換難易度が高くなりますが、給水管を交換しておくと見栄えが良くなります。

水がきちんと止まるか確認フタをしたら、手洗い管から水が出てくるか、タンクから水漏れがないか確認します。

指で触る最後にもう一度、給水管のナットから水漏れがないか、指で触れて確認します。
1時間後、もう一度確認して水漏れがなければ完了です。

まとめ

私は水道の修理業者にいた時もありますが、今回のこのような修理を頼むと、かなりぼったくられます。
テレビでCMを流している企業なんかに頼むと、うん万円ほどは確実に取られます。
私が聞いた話では、ボールタップの修理で治る程度にもかかわらず、トイレ一式交換を勧められ、15万円程度かかった、というお客さんもいました。

水回り関係は腐食が早く、修理しようとしたら他の場所を壊してしまった、というようなトラブルも頻繁に起きます。
私の場合も数百件修理してきましたが、管が腐食して、部品を外そうとしたら、管が折れてしまった。なんてことも多々ありました。
なので簡単とはいえ、一概に自分でなおした方がいい。とは言えませんが、腕に自身がある方であれば、ぜひホームセンターに行って、いろいろ調べてみるのもいいと思います。

なお、ホームセンターで部品を購入する場合は、トイレの品番(タンクにシールで貼ってあることが多い)や各部品などをスマホなど、写真で撮って置くと、探しやすいと思います。

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最終更新日 2016-09-07 19:33

 

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投稿日:2016-01-27 | このページのトップへ | コメントを書く | 管理