Eye-Fiが使えなくなったのでFlashAirを使ってみた

2016年9月16日、Eye-Fiのパソコンに写真を転送するサービスが終了してしまったので、東芝のFlashAirでパソコンに写真を自動転送するシステムを探してみました。

Eye-Fiが使えなくなったのでFlashAirを使ってみた

 

Last update 2016-09-19 19:39

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先日(2016年9月17日)から、Eye-Fiでデジカメからパソコンに写真が転送できなくなりました。以前、Eye-Fiの何らかのサービスが終了するというメールが来てたので、薄々予感はしていましたが、調べてみるとEye-Fiの旧製品(Eye-Fi Pro X2やConnect X2など)の転送サービスが9月16日で終了したとのこと。
Eye-Fiは、サーバー経由で転送しているのでサーバーの維持費にコストがかかるだろうな~。と思っていたので、いつかは終了すると思っていましたが、意外とはやく終了するのでびっくりでした。

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ブロガーには無くてはならないサービスEye-Fi

私のような昔からブログを書いている人や、サイトを作成している人、あるいはオークションで生計を立てている人なんかは、Eye-Fiは超便利な無くてはならないサービスの一つでした。
なにが良かったかというと、無差別にとにかく撮影した写真、動画をすべてPCに転送してくれる点。人によっては、この無差別に転送してしまうのが嫌だ。という人もいるらしいのですが、転送されたくないものは撮影しなきゃいいじゃん。的な考えの私には、まぁ、超便利な機能でした。
いちいちボタンを押したら転送。とかいうのではなく、なにも意識しなくても転送ってのがいい。

最近のデジカメはWi-Fi内蔵

最近のデジカメはWi-Fiアンテナを内蔵していて、パソコンに写真を送ることもできなくはないのですが、すごく使いづらい。私が持っているSONY α5000やHDR-CX480もWi-Fi内蔵なのですが、えらく時間がかかる。自動じゃないし。しかもエラーで接続できなくなるときも多いし、ケーブルを繋いで転送したほうが10倍ぐらい手軽で速い。
というわけで、なにかEye-Fiの代替に成るものはないかな、と。

FlashAir

FlashAir同じようにSDカードにWi-Fiアンテナを内蔵した製品として、東芝のFlashAirがあるのですが、こちらはWi-FiアンテナとWebサーバーを内蔵しているだけの製品。が、有志の方が公開している、様々なソフトウエアと組み合わせて、色々なことが出来る自由度の高いWi-Fi対応SDカードです。

対応しているWindowsのソフトで有名なものは以下。

Snowy

Eye-Fiのように自動でパソコンに無選別に転送するクライアントソフトとして、Snowyが有名らしい。
ところがこれ、Windows10には対応していないのか、FlashAirには接続できるものの、画像を拾ってくれない。自分のパソコンだけかな?と思ったのですが、別のノートパソコンでも同じ状態なので多分今のところ、Windows10では使えないのかも。
なので今回はパス。

WiFiSD8

もう1つ代表的なFlashAir対応クライアントソフトとして、WiFiSD8があります。
こちらはWindowsアプリとして提供されていて、Windows10でもちゃんと使えました。
今回はこのWiFiSD8を使って、Eye-Fiの代わりにしてみます。

少し設定がめんどくさいのですが、一度設定するとあとは全自動なので是非チャレンジしてみてください。

FlashAirとWiFiSD8で写真をパソコンに自動転送するには

FlashAirをステーションモードにする

デフォルトのFlashAirは、アクセスポイントモードと言ってWi-Fiのアクセスポイントとして動作します(Wi-Fiルーター的なもの)。が、これだと、いちいちFlashAirにWi-Fi接続して(接続している間はインターネットに接続できない)・・・というすごくめんどくさいモードなので、これを「ステーションモード」に変更します。
ステーションモードにすると、NAS(ネットワークアタッチトストレージ (Network Attached Storage) )のような動作をします。

FlashAirをカードリーダーにまずは、FlashAirをカードリーダーに差し込んで、パソコンからアクセスできるようにします。

隠しファイルにチェックエクスプローラーを起動し、①「表示」タブをクリックし、②「隠しファイル」にチェックを入れます。

SD_WLANを開く「SD_WLAN」というフォルダ(薄くなっている)があるので、これを開きます。

CONFIGを右クリック「CONFIG」というファイルがあるので、これを右クリックします。

プログラムから開く「プログラムから開く」をクリックします。

メモ帳を選択「メモ帳」を選択します。

アクセスポイントなどを記入このような内容のテキストファイルになっているので、

1.APPMODE=4 → APPMODE=5

に変更します。

2.APPNETWORKKEY=Wi-Fiのパスワードを記入

「APPNETWORKKEY」をWi-Fiのパスワードを記入します。

3.APPSSID=アクセスポイント名

「APPSSID」にアクセスポイント名を入力します。
以下、サンプルです。

[Vendor]
APPMODE=5
APPNAME=myflashair
APPSSID=BuffaloWiFi
APPNETWORKKEY=*************
CIPATH=/DCIM/100__TSB/FA000001.JPG
VERSION=FA9CAW3AW3.00.01
CID=02548d535731364740ded9e379610101
PRODUCT=FlashAir
VENDOR=TOSHIBA
MASTERCODE=18802f4ff0a8

太文字の部分を変更します。「APPSSID」と「APPNETWORKKEY」の2つに関しては、環境によって違うので自分のWi-Fiに合わせてください。
アクセスポイントって?とか、Wi-Fiのパスワードは?という人は、Wi-Fiの設定を参考にしてください。

また、
APPNAME=myflashair
という部分の黄色い文字の部分を控えておいてください(好きな文字列に変更してもOK)。

出来上がったら上書き保存します。

ブラウザからアクセス

ブラウザでアクセスFlashAirはWebサーバーとしても機能するので、ブラウザのURL記入欄に、「APPNAME」に記載した(さっきのmyflashair)名前を入力してアクセスします。
例) https://myflashair/

このようにURLでアクセスしてきちんと表示されれば、設定は終了です。

WiFiSD8の使い方

WiFiSD8をインストールでは、続いてWiFiSD8の使い方を解説します。と言っても使い方はすごく簡単。まずは、Widnowsストアから、WiFiSD8をダウンロードします。

APPNAMEを入力はじめて立ち上げたときは、このように「ホスト名でカードを探す」というような入力欄があるので、ここで先程「APPNAME」に記載した値を入力します。

②続いて「検索」をクリック。

接続をクリックFlashAirが見つかると、このような画面になるので、「接続」をクリックします。

画像が見つかった接続できると、このようにFlashAirに保存されている画像がサムネイルで表示されます。

自動で転送させる

続いてデジカメで写真を撮影したら、自動でパソコンに転送する設定にします。

設定をクリック①WiFiSD8の左上の部分(画像参照)をクリックし、②「設定」をクリックします。

自動でダウンロードにチェック「写真を自動でダウンロードする」をオンにします。
FlashAirとWiFiSD8の組み合わせは、デジカメにセットしたFlashAirから直接パソコンに写真を転送します。
なので転送する場合は、両方共電源がオンになっていないと転送できません。(その代わり速度がすごく速い)
この辺はEye-Fiと少し感覚が違うので注意。

保存先を変更する

デフォルトでは(たしか)、マイピクチャーのFlashAirというフォルダの中に転送されるので、この保存先を変更しておきます(このままでもいいけれど)。
私の場合は、Eye-Fiの転送先に変更しました。

右下をクリックWiFiSD8の右下の「・・・」をクリックします。

保存先フォルダの設定「保存先フォルダの設定」をクリックします。

フォルダーの選択転送先を選択し、「フォルダの選択」をクリックします。

選択した写真だけ転送したい

先程設定した「自動転送」をオフにしていれば、選択した写真だけ転送できます。

転送したい写真を右クリック選択する場合は、転送したい写真のサムネイルを右クリックすると、このようにチェックマークがつくので、転送したい写真の分だけ繰り返します。

DLリストに追加すべて選択したら、「DLリストに追加」をクリックします。

DLをクリックその横にある「DL」というボタンをクリックします。(選択した画像の数が表示されます)

開始をクリック「開始」ボタンをクリックします。

動画を転送するには

WiFiSD8は動画も転送できるのですが、今のところバグか何かで転送させようとすると強制終了してしまいます。
なのでこの場合は、以下のようにしてブラウザからダウンロードします。

APPNAMEのURLを入力ブラウザのURL入力欄に、「APPNAME」で指定した名前を入力しアクセスします。

フォルダが表示されるフォルダたちが表示されます。「DCIM」はデジカメで撮影した画像が保存されています。

「PRIVATE」が動画が保存されています(SONY α5000の場合)。

動画フォルダどんどん開いていくと、このように動画ファイルがアイコンで表示されます。
ダウンロードしたい動画をクリックします。

動画のダウンロードこのように保存先の選択画面(Google Chromeの場合)ので、好きな場所にダウンロードします。

Eye-Fiとの違い

Eye-Fiより劣る(?)点

1.転送するには、デジカメとパソコンの両方に電源が入っていること
2.ネット上には保存されない(Facebookなどにも自動でアップロードされない)
3.設定などが初心者などには難しい
4.ソフトが安定していない

Eye-Fiより優れている点

1.ダイレクトに転送するので転送速度が速い
2.Eye-Fiより大容量
3.選択した画像だけ転送という使い方も可能

まとめ

一度ワイヤレス転送を経験してしまうと、もうケーブルを使った転送なんてめんどくさくてしょうがなくなります。
それぐらい便利だったEye-Fiですが、サービスが終了(スマホやタブレットに転送するサービスは継続するっぽい)してしまうのは残念。
まあ、今は写真は殆どスマホで撮影して、スマホで編集・投稿と完結してしまう人が多いので、ゆくゆくは終了するんだろうなあ。と思っていましたが、私のようにいまだにデジカメ画質じゃないと満足しない人には残念なニュースだったと思います。
以前からFlashAirのことは知っていましたが、Eye-Fiにまさる便利さはないだろう、と思っていたのですが、有志の方が便利なアプリを公開してくれて助かりました。

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最終更新日 2016-09-19 19:39

 

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投稿日:2016-09-20 | このページのトップへ | コメントを書く | 管理