畑の雑草対策

春から夏にかけての畑の農作業の7~8割は、雑草との戦いです。ベランダ菜園と違い、畑ではびっくりするぐらい雑草が生えるので対策と駆除を紹介します。

畑の雑草対策

 

Last update 2015-06-18 20:18

 

畑はベランダ菜園と違い、少ない手間でたくさんの野菜をそだてることができます。プランターなどでは毎日水やりをしないといけませんが、畑ではほとんどよほど雨が降らない日が続かない限り、水やりは必要ありません。
が・・・、プランターとの最も大きな違いが、雑草が生えること。
プランターや植木鉢では、購入した土を使う限り雑草や草が生えることはまずありません。
ところが畑では、いくら雑草を抜いても半永久的に雑草が生えてきます。
そこでこまめな手入れが必要なのですが、雨が続く6月ぐらいからぐんぐん雑草が生え始め、1か月後にはジャングルのように雑草だらけになります。

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畑と雑草

梅雨明けから雑草が生えてくる

7月3日の状態こちらは7月3日の畑。
私が農作業に興味を持ちだした頃、まだ梅雨明け前だったのですが、雨が上がって畑に行った時の写真です。
このように7月ぐらいまでは、何も手入れをしなくてもそれほど雑草も生い茂っていません。
もし、夏場雑草の手入れを楽にしたいならば、梅雨の晴れ間、涼しい時に生え始めた雑草を抜いておくこと。
雑草は成長するとすぐに花が咲き、種をばらまくようになります。
また根が成長すれば成長するほど、抜くのが大変になります。
なので、梅雨明け前にいかに雑草対策しておくかが、その後の雑草の手入れに関わってきます。

オレンジ色のラインで囲まれた部分に注目してください。

7月31日の状態。雑草がすごいこちらは7月31日。
約1か月後にはここまで雑草が生い茂ってしまいました。
うちの親父は(私に似て)めんどくさがり屋。
なので、いつも雑草は放置状態。
そしたら1か月後には、まるでジャングルのように。

7月3日の状態別の角度から見た状態。
こちらは7月3日。まだ梅雨明け前です。

7月31日には雑草がところが1か月後、地面が見えなくなるまで生い茂ってしまいました。

雑草の種類

メヒシバ畑の雑草で最も多く一般的なものがこの、メヒシバ
道端などによく生えているので、誰でも1度は見たことがあるでしょう。
稲の小さい番のような感じで、種は服にひっついてあちらこちらに運ばれます。
成長するとすぐに種ができるので、はやめに除去しないとどんどん増えていきます。

メヒシバを抜いて乾燥させたところ抜いて乾燥させたところ。
それほど大きくはなりませんが、深く根がはるので手で抜くと、根っこが残ってしまうことが多いです。

スベリヒユ次に多いのが、このスベリヒユ
乾燥に強く、葉は肉厚。
メヒシバが上へ上へと成長するのに対して、スベリヒユは横に広がります。
ただ根は浅いので、手で簡単に引きぬくことができます。

たいてい畑の雑草はこの2種。

土の栄養が少ないと生えてくるらしいで、たまにこの名前はよくわかりませんが、赤く太い茎の雑草が生えてきます。
背が非常に高くなり、茎も硬くて太いので早めに除去しておくことをお薦めします。

雑草除去

さて、たかだか100坪程度の畑の大きさでも、週2回程度のメンテナンスではとてもじゃありませんが、すべての雑草を抜き続けることはできません。
そこで、雑草除去の方法を紹介しておきます。

草かき鎌

草かき鎌で表面を削る畑のように広範囲の雑草を手軽に除去するには、このような草かき鎌を使います。
土の表面上をこれを滑らせれば、雑草を刈ることができます。
腰を屈む必要がないのと、広範囲を一気に処分できるので、畑で野菜を栽培する場合は1本は揃えておくといいと思います。
ただ、弱点としては根はそのまま残るので、再び生えてしまうこと。

シャベルを使う

シャベルを使う私が雑草除去する場合に使っているのが、このシャベル。
水道屋の頃使っていたせいか、一番使い心地はいい気がします。
普通のシャベルを差し込んで

雑草を根から抜くこのように土奥深く差し込み

手で簡単に抜けるあとは手で引きぬくだけ。
シャベルを使わないで手で引っこ抜こうとしようとすると、根が深すぎて根を残したままはだけが切れてしまうので、このように根っこから抜くようにしています。
畑の土は柔らかいので、シャベルは簡単に刺すことができます。

手で雑草を抜いたところこちらはシャベルで抜いた場所。
シャベルで1本1本引き抜くと気が遠くなりそうな気がしますが、この程度の広さであれば2時間もあればほぼ大きな雑草は抜き取ることができます。

草刈機

草刈機で雑草を刈る先ほどのようにジャングルのように生い茂ってしまった場合は、もはや人の手だけでは除去は不可能。
なのでこのように草刈機を使います。
だいたい3~4万円ほどで売っています。
充電式もありますが、広範囲の雑草を刈るにはガソリンタイプのほうが出力も高くオススメです。
意外と素人でも簡単に使えます(私もはじめて使用しましたが、特に難しいところはありません)。
ただ、燃料はガソリン:オイルを25:1で混ぜて使用します。
ガソリンは1年以上経過すると、酸化して使えなくなるので、当分使わない場合は抜いて捨てること。

草刈機の使い方のコツとして、土に触れても怖がらずに刈ること。
土が飛び散りますが、土が飛び散るほど刃を下にしないと、雑草が残ってしまうので注意。

草の山にこのようにあっという間に雑草の山が出来上がります。

すっきりしたこんなにすっきりしました。先ほどのジャングルがうそのよう。

草刈機を使用したあとだいたい30分ぐらいでこの状態に。

耕運機で耕すただ、草刈機だけだと根っこはまだ残ったままなので、一週間後、このように耕運機で耕します。
刈った葉や茎は取り除いておきます。
それでも根っこが爪に絡まるので、絡まっては除去、絡まっては除去をしながら耕していきます。

2回耕したところさらに一週間経過したら、もう一度本格的に耕します。
こちらは耕運機で2回耕したところ。
さすがにここまで耕すと、雑草は死滅。
このまま夏の太陽が土を乾燥させると、ほとんどの雑草は息を吹き返すことはないでしょう。
ただし、種が散らばっている場合、雨が降ると再び芽を出すので再び手入れをします。

雑草を根絶する

よく雑草がまったく生えていない畑を見かけますが、あれはかなり手入れをこまめにしているからだと思います。
実際、私の借りている畑のお隣は、雑草がほとんど生えていません。
毎日雑草の手入れをしていると、段々と雑草が少なくなってきます。
雑草を根絶したい場合は、種をばらまかないようにすればいいため、雑草の花が咲く前に除去していけば、段々と雑草が少なくなってきます。

マルチ

よく、畑に黒のビニールを敷いて、穴を開けて野菜を植えているのを見かけますが、あの黒いビニールシートのことをマルチといいます。
いくらしつこい雑草でも陽の光を浴びないと枯れてしまいます。
マルチで土を覆ってやると、光を通さないので生えてきた雑草は枯れてしまいます。

単に雑草対策だけでなく、土の温度を高くして霜を防いだり、土の表面から水の蒸発を防ぐので、水やりの回数を減らすことができます。
また、雨水による土の跳ね返りによる病害を防ぐこともできます。
マルチは10mや20m、100m単位で売っているので土をマルチで覆ってやり、そこに穴を開けて苗を植えれば、雑草の手入れが非常に楽になります。

雑草防止シート

庭の雑草対策に役立つのが雑草防止シート
単純に土にかぶせるのではなく、春から夏にかけて雨が降ったあと、雑草が種から発芽した頃に雑草シートで土を覆ってやります。
すると生えてきた雑草は、陽の光を浴びれずに枯れてしまいます。
庭の場合は、ずっとシートを覆ってやれば半永久的に草が生えてきませんが、畑の場合は苗を植えるまで覆ってやり、苗を植えるときに外してしまえばOK。
いったん発芽させてから覆ってやることで、雑草を根絶することができます。

除草剤

うちの親父が雑草除去に最も使用しているのが、除草剤
除草剤というと、野菜に影響がありそうだし、人体にも影響があるような気がしますが、日本で販売されている除草剤は、ほとんどが時間が経過すると土に残らないのだそうです。
また、農薬もそうですがほとんど人体には影響がないらしい。
なので農家では普通に使われているそうです。
今回も親父は除草剤を使おうとしていたのですが、草を刈ったあと、レタスや白菜を植えたかったので、除草剤は使いませんでした。

まとめ

私が40をすぎるまで家の畑仕事を手伝わなかったのは、なんで汗をかいてまで雑草むしりをしなければならないんだ!?という思いがあったから。
汗をかくのが大嫌い(そのわりに肉体労働の仕事についていますが・・・)なのですが、仕事で汗をかくのはお金が発生するので、我慢はできるのですが、ただ働きで汗はかきたくない。と。
が、実際にやってみるとこれが結構ハマる!
草むしり自体はしんどいです。
特に夏は、暑さで死にそうになります。
でもこうした苦労経て野菜が大きくなるんだなぁ。とか、どうやったら雑草を簡単に除去できるかなぁ。なんて考えると、意外と熱中してしまうんです。

今年はおやじの足の怪我もあって、なかなか手入れができませんでしたが、来年はもっと春の段階から手入れをして、夏、楽を出来るようにしたいなぁ。と思います。

夏場の草むしりはほんとしんどいです。
が、先ほどの写真でも分かる通り、7月から一気に雑草が生えてきます。
なので夏場、草むしりや草刈りをする場合は、朝の5時頃から7時ぐらいにかけて行うのがベスト。
夏は朝の4時半頃から明るくなるのですが、この時間は25度ぐらいですごく涼しいです。
朝露で雑草に水滴が溜まっているので、手袋や軍手がびっしょりになりますが、毎日毎日この時間に草むしりをしてしまえば、暑さで苦しむこともなく、まったく雑草がない畑も夢ではありません。

なぜ草むしりをする?

さて、なぜ草むしりをしないといけないのでしょう?
親父がよくいっているのが、せっかくの養分を草が吸い取ってしまうから。らしい。
畑は化成肥料や肥やしで栄養がたっぷり。なので、雑草もよく成長します。
残念ながら野菜は化成肥料なしだと、あまりというかほとんど育ちません。
野菜が野菜であるが所以は、品種改良の成果と肥料のおかげだと思います。
うちの親父も頻繁に肥料が、肥料がと口にしている通り、野菜を上手にそだてるには肥料が欠かせません。
なので少しでも野菜に栄養を補給するために、雑草を除去する必要があるんですね。

それ以外にも雑草は人の腰の高さまで成長します。
肥料と同じぐらい野菜に大事なのが太陽の光です。
野菜が成長するために最も必要なのは、光合成をするための光と水です。
雑草が生い茂ってしまうと、野菜に当たる日光の量が少なくなるので、除去しておく必要があるのです。

中には雑草をそのままにして野菜を育てている人がいますが、養分が足りず、実がならなかったり、途中で枯れてしまったりとうまくいかないみたいです。
プランターで育てる場合も、追肥が必要なように、野菜にとって肥料はとても大事な栄養源。
それを少しでも多く野菜に届けるために、雑草対策は大切になってくるんです。

まあそれだけでなく、雑草を放置したままでいると畑を借りている場合、「返してくれ」と言われる可能性が高いので、うちのように畑を借りている場合は雑草対策は必須です。
というか、畑を他人に貸し出しているところは、雑草で生い茂らせるよりは他人に貸して手入れをしてもらったほうがいい。という思いかららしく、うちもなんと無料で畑を借りているんです。
基本的には農地の賃貸は違法らしい。

というわけで、定年後農業をやりたい!と思っている人は、雑草対策は必須であることがわかっていただけたらと思います。

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最終更新日 2015-06-18 20:18

 

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