連作障害対策

野菜を育てる上で最も問題に上がってくるのが、連作障害と呼ばれる発育障害。同じ野菜や同じ仲間の野菜を同じ場所で毎年育てると、いろいろな理由でうまく成長しないようです。その対策を考えてみました。

 
 

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連作障害対策

 

 

Last update 2012/08/06 20:01

連作障害とは

野菜の栽培において、最も頭を悩ませるのが連作障害です。連作障害とは同じ野菜(もしくは同じ科の野菜)を毎年同じ場所で育てると、うまく育たない現象です。
連作障害は同じ野菜同士だけでなく、同じ科同士だと障害が発生します。例えばトマトとじゃがいもは同じナス科の野菜なので、トマトを植えた後じゃがいもを植えるのもまずいことになります。
原因としては、

  • 特定の栄養素が足りなくなる
  • 前作の野菜の根に寄生していた病原菌が残っている
  • 前作の野菜の根から分泌された特殊な物質が悪影響を及ぼす

などなどが原因と考えられているようなのですが、はっきりとした原因はわかっていないようです。
対策としては同じ野菜を同じ場所で作る場合は、年月を空けるかコンパニオンプランツと言って、連作障害の原因となる病原菌を防ぐ野菜と一緒に植えるという方法があります。
ベランダ菜園など鉢植えやプランターの場合は、土をそっくり新しいものに入れ替えることによって連作障害を防ぐこともできます。
また、ベランダ菜園にも向いているトマトやピーマンなどは水耕栽培と言って、土を使わない栽培方法で連作障害を防ぐこともできます。

輪作

連作障害対策として、輪作と言って畑を区画し、野菜をローテーションして植えていく方法があります。
トマトやじゃがいもなど、毎年収穫したい野菜ほど連作障害に会うことが多いのですが、ある程度広い畑の場合、幾つかに分割して年ごとに野菜を植える位置を変更していくことを輪作といいます。
ある程度広い畑が必要になってきますが、私のような農業超初心者のような人はいきなり全ての野菜にチャレンジしていくのではなく、今年はトマト。来年はレタス。のようにチャレンジする野菜を絞って育てていったほうが効率的かもしれません。

連作障害と対策期間

野菜は無数の種類があるので、毎年違う野菜にチャレンジすれば連作障害に困ることはないのでしょうけれど、うちのおふくろが作ってくれる料理を観察していると、特定の野菜に偏っていることに気が付きました。また、私自身も野菜を食べるのはそう好きな方ではなく、どうせなら好きな野菜、料理に使われやすい野菜を育てていきたいな。と。
で、その上で連作障害対策としてローテーションすることはできないだろうか。と思いつき、まずは好きな野菜・よく料理で使われる野菜をピックアップし、いつ植えるのか、何科の野菜なのか、どれくらいの期間同じ場所に植えたらまずいのか。を調べてみました。


野菜 時期 連作不可(年)
じゃがいも 春・秋 ナス科 2年
トマト ナス科 3年
ピーマン ナス科 3年
白菜 アブラナ科 2年
キャベツ アブラナ科 2年
きゅうり ウリ科 2年
レタス 春・秋 キク科 1年
玉ねぎ ユリ科 0年
ネギ ユリ科 0年
かぼちゃ ウリ科 0年

基本的には私が好きな野菜はナス科が多いんだなぁ~。ということがわかったんですけれど、ナス科の野菜は2~3年は期間を置かないとまずいらしい。
インターネットで検索すると連作不可の期間がまちまちなので、どれが正しいのかよくわかりませんが、じゃがいもは割と連作に強いものの2年ぐらい空けたほうがいいようです。

トマトやピーマンなんかはたくさん収穫できてもすぐに傷んでしまったり、一度に大量に収穫する必要もないでしょうから、ベランダ菜園でも十分な気がします。
ただ、量をがっつり収穫したいじゃがいも、そして毎日のように食卓に並んでいるキャベツ、レタスなんかをメインでローテーションを組んでいきたいですね。

ローテーション

さて、植える野菜が大体わかったところで、どんなローテーションを組んだらいいのかちょっとシミュレーションをしてみました。

年数
1
種蒔き時期
収穫時期
じゃがいも(ナス科)
2~3月
6月
レタス(キク科)
8月
12月
2
種蒔き時期
収穫時期
きゅうり(ウリ科)
4月
7~9月
玉ねぎ(ユリ科)
9月
5~6月
3
種蒔き時期
収穫時期
キャベツ(アブラナ科)
4月
6~7月
お休み
4
種蒔き時期
収穫時期
ピーマン/トマト(ナス科)
2月
6~9月
レタス(キク科)
8月
12月
5
種蒔き時期
収穫時期
きゅうり(ウリ科)
4月
7~9月
玉ねぎ(ユリ科)
9月
5~6月
6
種蒔き時期
収穫時期
キャベツ(アブラナ科)
4月
6~7月
お休み
7
種蒔き時期
収穫時期
じゃがいも(ナス科)
2~3月
6月
レタス(キク科)
8月
12月

じゃがいもは春でも秋でも植えることができるし、私が最も好きな野菜でもあるので毎年植えたいのですが、2~3年は間を空けないといけない点と、途中ピーマンを植えているので、次回じゃがいもを植えることが出来るのは7年目になってしまいました。
ということは、畑を6区画に分けてやれば、毎年じゃがいもを収穫することも出来るということですよね。
気をつけなければいけない点は、玉ねぎやネギは収穫できるまで非常に長くかかる点。
秋に植えた玉ねぎが収穫できるのは5~6月なんだそうです。
そのためタマネギの後に植える野菜はある程度成長が早いキャベツにしてみました。

レタスは高温には弱いので、秋まきが初心者向けらしいのですが、高温に強い種もあるのと玉ねぎが収穫できるまではプランターなどで育ててもいいかな。と。
あるいはちょっと玉ねぎを植える位置をずらす。というのもいいかもしれませんね。
玉ねぎの収穫前にレタスを植えるような感じ。

キャベツは低音が続き、その後高音になるととう立ち(茎が伸びて花が咲いてしまうこと)してしまうらしいです。なので、春巻きに適しているキャベツを選ぶことが大事・・・らしいです。

う~ん。なんだかんだ俄然やる気が出てきたぞ~。