Windowsを使っていると、スリープや休止が勝手に解除になり、起動している場合があります。原因がわかったので対策を公開したいと思います。
最終更新日:2021-11-17 12:54
Windows 8時代から悩まされてきた、スリープや休止状態にしてもいつの間にか起動している問題がようやく解決しました。。。
疲れました。というか、ありとあらゆることをやりつくし、大体何が原因だったかがわかりました。
ただ、スリープや休止状態から復帰してしまう症状は原因が多岐に分かれていて、それぞれ解決策が違うと思うので、1つ1つ原因と対策を紹介していきます。
勝手にスリープもしくは休止から起動してしまう原因は、主に以下の3つ。
※ 最近、マウスの抜き差しをした場合
※ 最近、Windowsアップデートを実行した
※ 以前から勝手に起動していた
解決策ではありませんが、原因を探るのは必須作業。勝手にスリープや休止状態から復帰する場合は、小さな証拠を残しておくことがあるので、必ずイベントビューアーと呼ばれるWindowsのログをチェックします。
③この「イベント ビューアー」をクリックします。
あるいは・・・
最新のWindows 10だとこの方法が使えない、という場合は、スタートボタンを右クリックでも同じメニューが表示されます。
このときは「iCloudドライブ」が原因だったようですね。
このときもiCloudドライブを再インストールしたところ、ぴたりと治りました。
また、別のときはPC版LINEが原因のときがありました。
※現在はどちらも修正されています
そこでログにフィルターをかけて探しやすくします。
左の「操作」にある「現在のログをフィルター」をクリックします。
このように解除元が不明な場合でも、必ず原因が究明できるのであきらめないでください。
このときは18時21分45秒にスリープ(休止のときもスリープと記載されている)になりました。
実はこれは正常な状態で、どうもスリープや休止に入ると1~3秒後にこのような「システムがスリープ状態から再開されました」と記録されるらしい。
なのでこう言ったログは無視してかまわないようです。
Windowsのデフォルトの設定では、マウスを動かしたりキーボードのキーを押したりするとスリープや休止状態から復帰する設定になっています。ところがマウスが少しでも動くとスリープや休止状態から復帰してしまうので、これをオフにしておきます。
ただし、キーボードで復帰できる機能は便利なのでこれは残したままオフにします。
なお、これをオフにしてもマウスを抜き差ししたり、Windowsの大型のアップデートをするとすぐにオンになってしまうので、まずはこの設定を確認してください。
もしくは、「スタートボタン」を右クリックします。
するとマウスのドライバーの一覧が表示されます。
意外とこれをやらなくて、原因不明の復帰が起こるのでもう一度確認してくださいね。
この設定はマウスやキーボードのケーブルを抜き刺ししたり、無線用のマウスのレシーバーを抜き差しすると元に戻ってしまうことがあるので、必ず真っ先に確認してください。
同じようにデバイスマネージャーで確認します。
ネットワークアダプターの設定はマシン構成によって違ってきます。代表的なものはこんな感じ。
「電力節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」は、チェックをしてもしなくてもどちらでも構いません。
が、その下の「このデバイスで、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」のチェックを外してください。
両方の設定が終わったら、「OK」をクリックして完了です。
私の場合は、この設定に気が付かず、スリープにすると1時間後には必ず復帰してしまうので、原因がわからず悩んだのですが、ネットワークアダプターの設定を変更したら嘘のようにスリープ解除が治りました。
このページで公開しているいろいろな設定をすべて見直しましたが、おかしなところはありません。今回のアップデートでまた新たな原因が加わったのかなぁ。と思ったのですが、1つだけ思い当たる設定がありました。
「スリープ解除タイマーの許可」です。ここが「有効」になっていると、スリープ中勝手に起動してしまうっぽい。
コントロールパネルから開いてもいいのですが、以下の方法でも開くことが出来ます。
④の「OK」をクリックすれば完了です。
Windows 10にアップグレードしたり、自作パソコンの人でスリープや休止状態から復帰してしまう場合の原因で最も多いのが、ドライバーによるものです。
私も、Windows 8.1からWindows 10へアップグレードしたり、クリーンインストールしたのですがそのたびにこの問題が頻発。マウスやキーボードの設定を見直しても勝手にスリープから復帰してしまうので、ドライバーをすべて最新のものにアップデートしたところ、ピタッと収まりました。
基本的にはマザーボード関連のドライバーが原因のことが多いです。
マザーボードメーカーの公式サイトからドライバーをダウンロードしたり、マザーボード付属のメンテナンスソフトを使った自動更新でもいいのですが、私の場合は、Driver Boosterというパソコンのドライバーをワンクリックですべて更新してくれるソフトを使いました(無料)。
長らくこのスリープ/休止状態から復帰してしまう症状に悩まされてきましたが、ようやくゆっくり眠れるようになりました。
Windows 10では、自動メンテナンスという機能が追加されました。これは単にパソコンを使っていない時間を指定して、その間にWindowsアップデートなどを行うような機能なのですが、そこに「メンテナンスのためにスリープを解除する」というような項目があります。なのでここをオフにしてみてください。
*コントロールパネルはエクスプローラーの左側から開くことが出来ます
もし、上記の設定でも勝手に起動してしまうようであれば、以下の高度な設定を実行してみてください。
Windows 10から「Windows Update」が強制になってしまいました。一応、Windows Pro のCreators Update以降であれば、Windows Updateを最大7日間停止させることができる仕様になりましたが、Windows Homeではこの機能が使えません。
Windows Updateが行われ、重要なアップデート(再起動が必要なアップデート)があった場合、スリープや休止状態にあっても自動的にWindows が立ち上がるようになっています。(立ち上がって再起動でもいて、そのあとスリープしてくれればいいのですが、立ち上がるだけで何もしてくれないことが多い)
この仕様のため、知らない間にアップデートが行われると、以後、再起動するまで時間が来ると勝手にリープが解除されます。
Windows Updateによるスリープ解除を防ぐには2つの方法があります。
1つは、Windows Update自体を一時的に無効にする方法。
もう一つはアップデート後のスリープ解除を無効にする方法。
どちらもその都度手動で設定しないといけないのですが、スリープ解除してほしくないときに有効です。
最初に紹介する方法はWindows Updateを一時的に無効にする方法です。Windows 10 Proでないと使用できませんが、やり方はすごく簡単。
すると最大35日間はWindows Updateをストップすることができます。
また、小規模なアップデートでは再起動は必要ないので、実際にはWindows Updateによるスリープや休止状態からの復帰は、だいぶ減ると思います。
この状態になると、以後再起動するまでスリープや休止状態が勝手に解除されます。
これを防ぐには再起動すればいいのですが、作業中のソフトがあり、しばらくは再起動したくない。という場合は、以下の方法があります。
このとき「時刻を選択」をクリックします。
もし、しばらく再起動したくない場合は、「日を選ぶ」をクリックし・・・
ただ、このままだとスリープや休止状態が勝手に解除されて復帰してしまうので、以下のように「Reboot」を変更します。
さて、多くの原因はこれ。Windowsアップデート後に実行される謎(?)のタスク。
この勝手に起動している時間と原因をイベントビューアで「ソース」が「Power-Troubleshooter」の項目を探して調べてみると、ありました。
「システムは低電力状態から再開しました」
「スリープ状態の解除元:不明」
「
さらに「条件」を見てみると、「タスクを実行するためにスリープを解除する」にチェックが付いていました。
というわけで、毎朝毎朝6時前後に勝手にパソコンが起動する原因は、このWindows Update後にセットされるタスクのせいだと判明しました。
が、チェックが薄いグレーになってしまって、チェックが外れません。
この「
上記のRebootのプロパティの変更は、2017年12月頃行われたWindows Update以降、いじることが出来なくなってしまいました。
そこで解決策として、タスクスケジューラのRebootを削除・無効する方法で紹介したSYSTEM権限でタスクスケジューラを起動してから行ってください。
ここまでの設定でほぼ98%は勝手にスリープや休止状態からの復帰を防ぐことができると思います。が、まれにここまでやっても勝手にスリープから復帰してしまうことがあります。その場合は以下の手順に進んでください。
イベントビューアでの原因の調べ方でも書きましたが、ドライバーやWindows Update以外にもソフトが原因の場合も多々ありました。なので、ドライバーを更新してもWindows Updateをストップさせてもスリープや休止状態から解除されてしまう場合は、不要だと思われるソフトをアンインストールしてみてください。
特にバックグラウンドで動作するソフトウエアは、スリープなどを解除してしまうものもあるので、注意が必要です。
いくつかまとめてアンインストールし、スリープが解除されるか様子を見ます。
以前はLINEが原因で休止状態からの勝手に起動してしまうことがありました。
なので1つ1つソフトを終了して様子を見ていきます
特にウィルス対策ソフト関係は真っ先にチェックしたい項目です。
スリープと休止、どちらがいいのでしょうか?私はずっと「休止派」でした。休止状態ならほぼ電源を切ったときと同じ状態だし、何かトラブルがあって停電したときも復帰できるからです。スリープ状態だと完全に電力がストップしているわけではないので、停電やコンセントからコードを抜いたりすると、スリープ前の保存していないデータなどはすべて消えてしまいます。
ところがWindows 10にしてから休止からの復帰に失敗することが多くなり、休止状態にする前のデータがすべて消えてしまう症状に見舞われることが多くなってきました。なので、スリープのほうがいいかな?と思い始めました。それに休止の場合はメモリをたくさん搭載したパソコンだと、なかなか休止に移行しなかったり、休止しようとしてフリーズすることも多く、停電やコードが抜ける率よりずっと不安定なので、スリープのほうがいいかな、と思い始めました。
そこでスリープと休止状態中の消費電力を計測してみました。
仮に1日5時間パソコンを起動し、残りはスリープ状態に移行させたと仮定すると、1年間のスリープ状態で消費される電気代は、約160円程度になります。
仮に1日5時間パソコンを起動し、残りは休止状態に移行させたと仮定すると、1年間の休止状態で消費される電気代は、約351円ほどになります。
ちなみに1日5時間パソコンを使用したときの電気代(5時間分)は、110円程度(Core i7でデュアルモニターの場合)でした。スリープと休止の消費電力を気にするよりは、パソコンの使用時間を短くした方がずっとエコですね。(笑)
個人的には長い時間パソコンから離れる場合は、休止状態。食事やお風呂など短時間パソコンから離れる場合は、スリープでいいんじゃないかと思います。
スリープや休止状態から勝手に起動してしまう現象は、Windows 8時代からありました。私も2013年ぐらいからこの症状と向き合ってきた気がしますが、Windows10になってから激増したように感じます。その原因の1つが、「ドライバー関係」と「Windows Update関係」でした。
どうも古い(2014年以前の)部品はWindows 10には未対応なものも多く、自作ユーザーは注意が必要です。
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