同じLANの他のWindowsの共有フォルダなどに接続出来ない、他のパソコンが見つからない場合のトラブル解消法。
最終更新日:2025-09-15 13:18
同じLANのノートパソコンなどの他のWindowsに接続しようとしたけれど、エクスプローラーで見つからなかったり、共有フォルダにアクセスできない!などのトラブルって結構多いんです。
Windows 7とか8あたりまでは簡単にできた、Windowsのフォルダの共有のトラブル解決方法をまとめてみました。
まず、Windows XPや7の頃のように、LANに接続すれば、ノートパソコンなどの他のWindowsに接続出来た時代は終わりました。
今はセキュリティが強化され、きちんと設定しないとWindows同士でも、同じLANだろうが、接続どころか相手のパソコンすら表示されなくなりました。
そこで、最低限、共有フォルダを実現させる設定をまずチェックしていきます。
まずは他のパソコンから「自分のパソコンを検索できるか」「ファイルとプリンターの共有」がオンになっているか、など基本的な設定が出来ているか確認します。
「現在のプロファイル」が「プライベートネットワーク」になっていること!
「パブリックネットワーク」だと、ファイルの共有がうまくいかない。
なので必ず「現在のプロファイル」が「プライベートネットワーク」になっているか確認。
もし、「パブリックネットワーク」になっている場合は、プライベートネットワークになっていること!に進もう。
続いて①「ネットワーク探索」がオンになっていること。
これがオンになっていないと、他のパソコンから検索できない。これはアクセスされる側のパソコンでオンになっていること。
それから②「ファイルとプリンターの共有」がオンになっているか確認。
ここがオフになっていると、そもそもファイルの共有が出来ません。
このまま開いたまま次へ。
それからそのまま下に進みます。
「パスワード保護共有」をオフにします。
これをオフにすると、トラブルが多いネットワーク資格情報の入力が回避できる・・・・・はずが、ここをオフにしても求められるんだよなぁ。
でも、一応ここはオフにしておこう。
原因は不明です。
(Windows HelloやPINのようなローカルで認証するログインを使っているからかもしれない)
続いて接続元と相手のパソコンのIPアドレスを確認します。このIPアドレスは、普通は一定で変更されない。なので、メモに記録しておこう。アクセスできないときに必要になります。
確認方法は以下。
ここに記載されている、
192.168.xxx.xxx
が、IPアドレスになります。
接続先のIPアドレスを調べておいてください。
コマンドプロンプトからも調べることが出来ます。こちらの方が簡単かも。
ipconfig
と入力し、エンターキーを押します。
ここがIPアドレスになります。
パソコンへのアクセスは、ipアドレスだけでなく、該当するパソコンの名前でもアクセスできます。
パソコン名の調べ方は以下。
¥¥PC_NAME¥
でもアクセスできるようになります。
接続する側、される側でワークグループ名が同じ名前になっていないと一覧に出てきません。ワークグループ名は普通は変更しないはずですが、一応確認しておきましょう。
確認方法は以下。
sysdm.cpl
と入力し、OKをクリックします。
WORKGROUP
になっていることを確認します。
もし違っている場合、その下の「変更」をクリックして、「ワークグループ」の下にある入力欄で、「WORKGROUP」と入力して、OKを押します。
ただし、ワークグループ名が違っていても、直接相手のIPアドレスや相手のPCの名前を打ち込めば、アクセスは出来ます。
Windows 7あたりまでは、同じワークグループに入っていれば、「マイネットワーク」の一覧にLANに接続している他のノートパソコンなどが表示されていましたが、Windows 10以降は仕様がだいぶ変わってしまい、共有フォルダを作成しないとアクセスすら出来なくなってしまいました。
以下は、共有フォルダを有効にする手順です。
Everyone
と入力し、「追加」をクリックします。
このとき、このフォルダのパスが表示されるので、このパスを覚えておくか、エクスプロラーのパスに貼り付けます。
あとは他のパソコンからこのように開くことが出来れば成功。
他のパソコンから同じようなパスでアクセスできるか確認してください。
お待たせしました。それでは、共有フォルダにアクセスできない場合の解決策集です。
1つ1つ見直してみてください。
そこで・・・
そこで最初に調べた相手のIPアドレスを打ち込んでみます。
¥¥192.168.0.XXXX
のように打ち込み、エンターキーを押します。
もし、ここで表示されない場合は、自分のパソコンのIPアドレスを入力してみてください。
自分のパソコン内が表示されているとしたら、次、下の項目を実行してみてください。
ここが「パブリックネットワーク」だと他のパソコンからアクセスできません。
意外とこの設定を忘れている場合が多いので注意。
「パブリックネットワーク」は、屋外のカフェなど公共の場でパソコンを使う場合に選択します。
「プライベートネットワーク」になっているか確認するには以下。
なお、アクセスする側、される側どちらも調べてください。
パブリックネットワークになっている場合は、「プライベートネットワーク」に変更してください。
「パブリックネットワーク」は「公共の場での安全対策」が前提になっているため、
などがデフォルトで無効になっています。
なので、同じLANで別のパソコン内にアクセスできない/ファイルの共有が出来ない場合は、まずはこの設定を見直してください。
なお、この設定はアクセスされる側を設定してください。
あまり考えにくいのですが、古いWindowsなどのデバイスを使っている場合、ファイル共有プロトコルが1.0でないとうまく機能しない可能性があります。
以下は、WindowsでSMB1.0をオンにする方法。
WinキーとRキーを同時に押し、
control
と入力し、OKをクリック。
ついていない場合はチェックをつけます。
「OK」をクリックし、Windowsを再起動します。
Windows 10/11 ではセキュリティ強化のために、既定で「安全でないゲストログイン」が無効になっている場合があります。これにより、共有先のPCが「ユーザー名やパスワードを設定せずにアクセスできる(匿名/guestアクセス)」方式で共有を公開していると、クライアント側が接続を拒否してしまいます。
これを解決するには、以下。
gpedit.msc
と入力し、OKをクリック。
①コンピューターの構成
②管理用テンプレート
③ネットワーク
④Lanman ワークステーション
とたどっていきます。
もし、「未構成」もしくは「無効」となっている場合は、右クリックして
「OK」をクリック。
安全でないゲスト ログオンがファイル サーバーによって使用されるのは、共有フォルダーに対する認証されていないアクセスを許可することが目的です。
Redditという世界一の掲示板で、「IPv6をオフにしたら共有できた」という報告があるそう。
以下、WindowsでIPv6をオフにする方法。
「OK」をクリック。
これでIPv6がオフになりました。
ファイルの共有が出来るようになったか確認してください。
なお、変わらないというのであれば、再びチェックを入れてもいいと思います。
あまり考えられませんが、場合によってはセキュリティソフトがじゃましているかもしれません。
一度、ファイヤーウォールをオフにしてみましょう。
以下は、Windows標準のセキュリティソフトWindows Defenderのファイヤーウォールをオフにするやり方。
※ 後でオンに戻しておくこと!
defender
と入力。
一番上野候補に「セキュリティが強化されたWindows Defender」が表示されるのでクリックします。
※ (アクティブ)になっているかも確認
この後「ユーザーアカウント制御」の警告が表示され、本当にオフにしていいか聞いてくるので、「はい」をクリックします。
これで別のWindowsのフォルダにアクセスできるか確認してください。
また、なにも変わらなかった場合はファイアウォールをオンに戻しておいてください。
アクセスできるようになった場合は、設定を見直します。
「ファイアウォールによるアプリケーションの許可」をクリックします。
ファイルとプリンターの共有
を探し、「プライベート」の方に✓がついているか確認します。
もしついていなかった場合は、「設定変更」のボタンをクリックし、チェックをつけてください。
最後に「OK」をクリックしてアクセスできたか確認します。
ここからは最もやっかいな「ネットワーク資格情報の入力」でのトラブルです。
Windwosを起動したときに、「Windows Hello」や、「PINコード」でログインしている場合は、どうも「ネットワーク資格情報の入力」に失敗する気がする。
そこで、Windowsのログイン方法にパスワードを追加します。
追加の仕方は以下。
そこで・・・
もし、ここがオフに出来ない場合は、Windows サインインのPINコードが削除できない理由と解決法に進んでください。
これで次回からWindowsにサインインするときに、パスワードが選択できるようになりました。
なお、「顔認識(Windows Hello)」など生体認証を設定している場合は、こちらが優先されるので、いちいちパスワードを入力する必要はありません。
パスワードを忘れてしまった場合は以下に進んでください。
残念ながらMicrosoftアカウントのパスワードを調べる方法はありません。なので、変更するしかありません。
Windowsからパスワードを変更するには、
新しいパスワードを設定してください。
この設定したパスワードで「ネットワーク資格情報の入力」が通るか試してみてください。
ユーザー名またはパスワードが正しくありません
といわれてアクセスが出来ません。
そこで、以前、マイクロソフトアカウントのIDとして使っていたメールアドレスを入力してみました。
実は、数ヶ月前、マイクロソフトアカウントに不正アクセスっぽいログがあったので、メールアドレスを変更したのです。
すると・・・・
ところが不思議なことに、逆に相手(ノートパソコン)からこちらにアクセスするときは、変更したメールアドレスでないとアクセスできません。
というわけで、何度やっても「ネットワーク資格情報の入力」が正しくありません、と表示されてしまう場合は、以前使っていたID用のメールアドレスを試してみてください。
どうして古いメールアドレスじゃないとアクセスできなかったのでしょう?これは、フォルダを共有したときに指定したアカウントが、Windwos内部でアクセス権を持つユーザーとして登録されています。
例えば、PC上で共有設定したときに古いMicrosoftアカウント(old@example.com)しか指定していなかった場合、そのフォルダにアクセスできるのはそのアカウントだけです。
そのため、新しいアカウント(new@example.com)で入力すると、許可されていないので「正しくありません」と表示されます。
マイクロソフトアカウントは、パスワードが不要な「パスワードレス」が選択出来ます。が!以前、MacからWindowsへのファイル共有が出来なくて、Appleのサポートとやりとりしたんですけれど、結局解決できずじまい。
そこで、もしや?と思って、このMicrosoftアカウントのパスワードレスをオフにしたところ、アクセスできるようになりました!
これをオンにすると、Windowsへのログインも、Windows HelloやPINになります。
セキュリティが強化されるんですけれど、どうもこれをオンにすると、ファイルの共有で「ネットワーク資格情報の入力」が失敗する場合がある。
なので、ネットワーク資格情報の入力に失敗する人は、一度確認してみた方がいいかもしれない。
Microsoftアカウントのパスワードレスを「オフ(無効)」にするには以下。
ここが「オン」になっていると、パスワードによるログインが出来ません。
そこで「オフにする」をクリック。
設定したパスワードは必ずアプリか紙に記録しておくこと!
※ 以前使っていたパスワードでもOK
「次へ」をクリック。
一度、Windowsを再起動して、パスワードでログインしてみます。
ただし、うまく反映されていないと困るので、PINやWindows Helloでもログインできる状態にしてください。
もしくは、Windwos上でパスワードを変更します。
今もう一度試したところ、パスワードレスにしてもWindowsにパスワードでログインが出来ました。
でも、Windowsに何らかのバグがあって、パスワードレスにするとファイルの共有に失敗することもあるようなので、試してみて。
Xの投稿で、古いネットワーク資格情報を削除したら、資格情報の入力が通ったという。
古いネットワーク資格情報を削除するには以下。
資格情報マネージャー
と検索。すると最も一致する検索結果に「資格情報マネージャー」が表示されるので、これをクリック。
これでもう一度、ネットワーク情報資格の入力が通るか試してみてください。
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