軽貨物事業・営業車の自動車保険の料金は?
Last update 2019-12-06 14:05
これからアマゾンフレックスやPickGoなど、貨物軽自動車運送事業を始めるにあたって真っ先に気になるのが、営業車の自動車保険の料金は?
私も仕事の内容以前にそちらの方が気になりました。
私が今まで加入していた自動車保険(任意保険)は、ネットで全て完結する格安タイプのもの(SBI損保)だったのですが、このようなネット専用自動車保険は営業車用の保険は扱っていません。
また、営業用の自動車保険を扱っているような大手自動車保険は、ネット上でシミュレーションなども出来ないことが多く、直接支店などに伺って見積もりを取ってもらうしかないようです。そのためかネット上で調べても「軽貨物事業用自動車保険」の料金がどれくらいになるのかあまり載っていません。
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そこで今回は、私が実際に加入している営業用(貨物軽自動車運送事業)の自動車保険の料金や契約条件、等級などによる割引を紹介したいと思います。
ちなみに貨物軽自動車運送事業を行うにあたって、契約先に自動車保険の証券のコピーを提出する必要があるので、必ず加入するようにしてください。
目次
私が加入している営業用自動車保険
おすすめの保険会社は?と聞かれてもまだよくわかりません。保険会社以前に担当者しだいという気もしました。というのも私が加入しようとしたとき、はじめは月々4,800円でファミリーバイク特約もついてきます。と言ってきたんですよ。で、契約後に「じつは・・・」といって営業用のお車だと、料金が上がります。ファミリーバイク特約もつけられません。と電話で言われたんです・・・
なのでどの保険会社がいいかは、大手をいくつか訪問してみて担当者の話を聞いてからのほうがいいかもしれません。
業務で使用する自動車保険
個人用で加入する自動車保険には、業務として使用する条件でも加入できます。が、貨物事業のような有償で貨物を運搬するような場合は、こういった個人用の安い自動車保険には加入できないようです。
東京海上日動 TAP
私は自動車保険には詳しくなかったので、「自分の町名+営業車保険」で検索して、私の町にも支店がある「東京海上日動」を選びました。
東京海上日動では個人事業主用の自動車保険「TAP」というものが用意してあります。
誰も教えてくれない・・・
どういうわけか私の周りの個人で軽貨物事業を営んでいる人に聞いても、「ここがお勧めだよ!」とか「自分は○○保険に入っている」と教えてくれる人がいない(「どこでもいいよ」とか「ディーラーに聞いてみれば?」程度のアドバイスしかもらえなかった)ので、手探りで調べるしかない状態でした。
私が契約した内容は以下のような感じ。たぶんほぼこの条件で加入しておけば問題もないでしょうし、料金も似たようなものになるはずです。
営業用自動車保険の料金は?
さて、気になる保険料ですが、私が加入している保険は以下の契約内容になります。「対人・対物賠償保険金額」は「無制限」か「1億円」を選んでください。たぶんアマゾンフレックスやPickGoはどちらも1億円以上でないと契約できないと思います。
契約内容
対人・対物賠償 | |
---|---|
対人賠償保険金額 | 無制限 |
対物賠償保険金額 | 無制限 |
対物免責金額 | 0万円 |
人身傷害補償保険種類 | 自動車事故補償 |
対物超過修理費用特約 | あり |
弁護士費用等保障特約 | あり |
人身傷害 | |
保険金額 | 5000万円 |
障害一時費用不担保特約 | あり |
他車搭乗中・車外自動車事故特約 | あり |
車両保険 | |
種類 | 補償されません |
レンタカー諸費用アシスト | なし |
その他 | |
ファミリーバイク特約 | なし |
年齢条件 | なし |
ゴールド免許特約 | なし |
SBI損保には「ゴールド免許特約」や走行距離に応じた割引、家族限定割引などがあったのですが、東京海上日動のTAPにはそのような割引はないようです。
等級
私の場合は個人用でずっと自動車保険に加入してきました(その間いくつか保険会社を切り替えましたが)。なので等級は18等級まで上がっていました。等級は6等級から開始されます。
1年間無事故であれば等級が1つ上がり、最終的には20等級でストップします。
事故を起こし保険を使用した場合、内容によって1等級下がる場合と3等級下がる場合があります。1等級下がる場合は自然災害や盗難などの被害にあって保険を使う場合ですね。事故の場合は3等級下がります。
3等級下がった場合
事故を起こして保険を使った場合、次年度の契約から3等級下がるのですが、3年間は「事故あり」の等級が適用され、同じ等級でも割引は少なくなります。
料金表 1か月
私の契約している自動車保険をもとに割引前の金額を算出してみると、1か月13,826円 になりました。そこで等級と保険料をまとめてみました。以下は1か月の料金です。
等級 | 無事故 | 保険料 |
---|---|---|
1等級 | 64%増 | 22,675円 |
2等級 | 28%増 | 17,697円 |
3等級 | 12%増 | 15,485円 |
4等級 | 2%割引 | 13,549円 |
5等級 | 13%割引 | 12,029円 |
6等級 | 19%割引 | 11,199円 |
7等級 | 30%割引 | 9,678円 |
8等級 | 40%割引 | 8,296円 |
9等級 | 43%割引 | 7,881円 |
10等級 | 45%割引 | 7,604円 |
11等級 | 47%割引 | 7,328円 |
12等級 | 48%割引 | 7,190円 |
13等級 | 49%割引 | 7,051円 |
14等級 | 50%割引 | 6,913円 |
15等級 | 51%割引 | 6,775円 |
16等級 | 52%割引 | 6,636円 |
17等級 | 53%割引 | 6,498円 |
18等級 | 54%割引 | 6,360円 |
19等級 | 55%割引 | 6,222円 |
20等級 | 63%割引 | 5,116円 |
月々の自動車保険の料金は?
私の場合は、18等級なので6,360円/月です。年間で76,320円になります。SBI損保ではほぼ同じ条件で、年間32,020円でしたので、だいたい倍ぐらいに上がりました。まぁ、SBI損保に加入していた時は、1年間の走行距離が500㎞とほとんど乗っていない状態だったのでもともと安かったんです。
だいたい13,000円?
すでに軽貨物事業を行っている人達からは、等級は最初から(6等級)になるからだいたい13,000円/月ぐらいだよ。と聞かされていたのですが、実際には今まで加入していた等級を引き継ぐことができます。
この13,000円というのは、私の金額に54%の割引を加えると、だいたい13,826円になるのであながち間違っていないようです。が、スタートの6等級でも19%割引なので、0から加入(6等級)する場合はだいたい11,200円/月ぐらいになります。
ちょっと高めですよね。
注意点
事業用のみ
今回の私が加入した営業用自動車保険は、完全に車を事業(仕事)にしか使わないという契約での金額でした。
仕事にも個人としても使う場合は、また別のプランが用意されているようで金額も高くなるそうです。
では、仕事以外では絶対に使ってはいけないのか、というとその点はあいまいだそうで、担当の方もちょっと困った顔をしていました。
例えばちょっと私用で出かけている最中に事故を起こしてしまった。なんて場合。
個人事業主の場合、仕事の時間が決まっていないことも多く、仕事中だったと通すことも出来ちゃうわけです。
ファミリーバイク特約
125cc未満のバイクの保険まで付帯させることが出来る「ファミリーバイク特約」ですが、私のように100%仕事用として契約すると、ファミリーバイク特約は加入できないそうです。
あいにく私は2台の車を所有していたので、もう一台の車の保険にファミリーバイク特約を付けました。
レンタル費用保障
それと仕事用の場合、事故や故障などで車をレンタルする場合、その費用を保証してくれるレンタル費用保障も外されてしまうそうです。。。
まとめ
事故は起こさないのが鉄則ですが、こればかりは何とも言えないですよね。私も車の免許を取得してから30年近くが経過し、運送業界に勤めてから20年が経過しましたが今のところ一度も事故は起こしたことがありません。
だからと言って任意保険は必要ない!とは言い切れませんし、貨物事業の場合はクライアントに任意保険の証券のコピーの提出が求められることが多いので、必ず加入しなくてはなりません。
料金は上で紹介した感じになるので、コストの面で厳しいかどうか吟味する参考にしてください。
最終更新日 2019-12-06 14:05
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投稿日:2019-12-06 | | |