Windows 11のフォトをフォトビューアーのように使いやすくするには

Windows 7や8で使っていたフォトビューアーがWindows10では廃止されました。代わりに「フォト」が標準の画像ビューアーになりましたが、フォトビューアーのように使う方法を紹介。

最終更新日:2023-05-21 09:50

昔からWindowsを使っている人は、「Windowsフォトビューアー」の使い心地に慣れている人も多いかと思います。
「Windows フォト ビューアー」の特徴として、マウスのサイドボタンで次の画像を表示したり、戻ったり出来る点。
それとマウスホイールで画像の拡大縮小が出来る点でしょう。
ところがWindows 10から標準の画像閲覧ソフトとして「フォト」に切り替わってしまいました。なおかつ、「Windows フォトビューアー」は普通の方法では使えなくなってしまいました。
というわけで今回は、Windows 11の「フォト」をフォトビューアーのように使いやすくする方法を紹介します。
なお、Windows 10でフォトビューアーを使用する方法は、Windows 11でフォトビューアーを使うにはを参考にしてください。

目次

Windowsフォトビューアーとフォトの比較

なぜ、Windows 8.1まで使用されていた「Windows フォト ビューアー」が無くなったか不思議だったのですが、Surface Proでタッチパッドやタッチパネルを指で操作してみてわかりました。
「Windowsフォトビューアー」ではタッチパネルでの操作に対応できていなかったんですね。(その分マウスでは操作しやすいですが)

動画も再生できる

「Windowsフォトビューアー」との最大の違いが、「フォト」では動画も再生できます。
もちろんGIFアニメーションも再生可能。

ただ、私もそうですが、タッチパネルより「マウス派」にとっては、使い慣れたWindows フォトビューアーの方がつかいやすいと感じている人も多いかと思います。
そこで「Windows 10のフォト」を「Windowsフォトビューアー」的に使う方法を紹介します。

マウスホイールで画像の拡大縮小

フォトは画像の切り替え

まず、「Windows フォトビューアー」と「フォト」の違いとして、マウスホイールでの動作です。
Windows10の「フォト」は、マウスホイールを回すと次の画像に切り替えてくれます。ちょうどGoogleの「Picasa」的な操作ですね。

それに対して「Windowsフォトビューアー」は「拡大・縮小」になります。
まずはこの「拡大縮小」をマウスホイールで出来るようにします。

まず、どれでもいいので画像を「フォト」で開いたら、四角で囲ったアイコンをクリック(もしくはタップ)します。

このようにパソコン内の画像の一覧画面になりました。

右上の四角で囲った部分をクリックします。

「設定」をクリックします。

「マウスホイール」の項目にある「拡大/縮小」にチェックを入れます。

これでマウスホイールを回すと・・・

画像が拡大表示されるようになりました。

ロジクールのマウスでボタンを割り当てる

今度はマウスのサイドボタンで画像を切り替える動作を設定します。が、これは「ロジクール」のマウスが必要です。
私も何年もマウスを使用してきましたが(1992年からなので26年!)、ロジクールの7個ボタンのワイヤレスマウスがもっとも使いやすいです。
電池の持ちもよく、毎日使用しても1年ほど電池がもち、今回紹介する方法でアプリごとにボタンを割り当てることが出来るので、一度使ってしまうと手放せなくなるでしょう。

サイドボタンで次の画像へ移動する

Windows フォトビューアーがある場所

Windows 10で使えなくなった「Windowsフォトビューアー」ですが、実際には「Program Files」の「WindowsApps」の中に格納されています。パスは以下。
このパスをコピーしておきます。

以下のパスをコピーしてください

WindowsAppsの権限がない!?

「Windows Apps」の中身にアクセスしようとすると、権限がない的な警告が出てしまう場合は、WindowsAppsのアクセス権がない場合の対処法を参考に。

Windowsフォトビューアーを指定する

ロジクールのマウスの設定ソフトを立ち上げます。
※ 「全てのプログラム」の中の「Logicool」にある「Logicool Options」

このように設定アプリが起動します。
右上に「すべてのアプリケーション」という文字があります。

ここをクリックします。

下の方にある「アプリケーションの追加」をクリックします。
また、「アプリケーション固有の設定」をオンにしておいてください。

パソコンにインストールされているソフトの一覧が表示されるので、一番下の「その他...」をクリックします。

このような画面が表示されます。

左上の方にあるまるで囲った部分にあるフォルダのアイコンをクリックします。

先ほどコピーしたパスを貼り付け、エンターキーを押すと「Windowsフォトビューアー」が納められているフォルダが表示されるので・・・

「Microsoft.Photos.exe」をクリックし、「開く」をクリックします。

ロジクールのアプリの一覧に「Microsoft.Photos.exe」が加わるので、ここをクリックします。

設定画面のサイドボタンに割り当てられている手前側をクリックします。
現在は「進む」が割り当てられています。

「キーストロークの割当」にチェックを入れます。

「キーの押しの組み合わせ」の部分をクリックし、

キーボードの左矢印を押します。するとこのように「Left」と入力されます。
これでマウスのサイドボタンの1つをクリックすると、キーボードの左矢印を押したときと同じ動作に割り当てることが出来ました。

実際に「フォト」を開いたときにこのサイドボタンをクリックすると、画像が切り替わったと思います。

同じ手順でもう一つのサイドボタン(戻るが割り当てられているボタン)は、「右矢印ボタン」を押して「Right」にします。

これで「Windowsフォトビューアー」と同じように、マウスのサイドボタンで画像の切り替えができるようになりました。

拡大縮小をリセット

ただし、このままだとまだ癖が残っていて「Windowsフォトビューアー」より使いにくいです。というのは少しでも拡大された状態だと、画像の移行ができないんですね。
そこでマウスのホイールを押すと画像の拡大・縮小がリセットされるように設定します。

今度はホイールの部分(中央ボタン)をクリックし、「増加」をクリックします。

いろいろなことを割り当てることが出来るのですが、この中から「ズームをリセット」にチェックを入れます。

これで拡大してもホイールを押すと、拡大がリセットされるようになりました。

7個ボタンのマウスではホイールを左右に傾けることで、ボタンの役割をします。

私の場合は、左に傾けると「ウィンドウを最大化」に設定しました。

フォトの画像一覧へ戻る

右に傾ける動作の割当は、「戻る」にしました。

戻るはなにか画像をフォトで表示させているときに、左上の矢印をクリックし

画像一覧に戻る動作と同じ動作をしてくれます。

まとめ

導入当時は何かとトラブルが多く、使いづらかったWindows 10ですが、徐々に使い勝手が良くなってきました。
とくにSurface ProとWindows 10の組み合わせはかなり使いやすく、iPad Pro 12.9インチをほとんど使わなくなったほど。
メインは今でもデスクトップのWindowsですが、最近は3~4割はSurface Proで作業しています。

今回の設定で、今まで不満に感じていた「フォト」が、マウスでもSurface Proでもどちらでも使いやすくなりました。

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