風呂場の鏡についたウロコ状の水垢を落とす方法

築30年経過し、頑固にこびりついたお風呂場の鏡のウロコ状の白い水垢を落とす方法を紹介。クエン酸やアルミホイルでこすっても落ちなかった汚れが落ちました。

最終更新日:2016-11-27 14:15

インターネットやテレビで紹介されている、お風呂場の鏡にこびりついたウロコ状の水垢(みずあか)を落とす方法を試しても落ちなかった!という方、当ページではそんな頑固にこびりついた水垢をきれいに落とす方法を紹介します。
まずは、ネットやテレビで紹介されているクエン酸やアルミホイルで落とす方法を試してみました。

左は掃除する前の鏡。築30年経過した水垢がついた鏡。
右は、今回紹介する方法で水垢を落とした後の鏡。
新品のように綺麗になりました。

目次

水垢とは

水垢は硬くて白(もしくは灰色)がかった粉状の堆積(たいせき)物です。
主成分は石灰(せっかい)なので、酸に溶ける性質が有ります。
ただし、風呂場のような石鹸が混じった水垢の場合、水などに溶けにくくなるという性質があるようです。
また、風呂場の壁や蛇口、鏡に固着する水垢は、炭酸カルシウムや水に混じっていた他の塩の混合タイプ。
この場合、強い酸などを用いないと落ちにくいかもしれません。

テレビやネットで紹介されている水垢を落とす方法を試してみた

まずはテレビやネットで紹介されているポピュラーな方法から。残念ながら効果がありませんでしたが・・・
なお、最終的に効果があった方法は、こちら。

クエン酸や酢、レモン水で水垢を落とす

水垢は石灰(アルカリ性)が主成分なので、クエン酸を水に溶かした水やお酢、レモン水のような酸性の液体に反応して溶けやすくなる性質が有ります。
ただ、先程も書いたとおり、風呂場に出来るような水垢は、かなり強力な酸性でないと反応しにくい可能性があるらしい。

クエン酸は一般的なドラッグストアーで簡単に入手することが出来ます。
大量に購入しても、料理の調味料としても使えるので、掃除以外にも使いみちがあります。

小さじ2杯ほどのクエン酸を200mlの水に溶かし、スプレーに入れます。

鏡一面に行き渡るようにスプレーします。

キッチンペーパーでクエン酸水が乾燥しないように覆い、数時間、放置します。

数時間経過させたら、キッチンペーパーを剥がし、ジフのようなクレンザーで磨きます。

磨くには、キッチンクリーンPROを使いました。このブラシ、洗面器の汚れ落としにも使えるし、かなり硬い不織布っぽい材質で、いろいろな掃除に役立つ超便利なブラシ。
特に色々なところに引っ掛けることができるので、各洗面台に設置しています。

結果

残念ながらほとんど効果なし!
「有吉ゼミ」で、潔癖王子こと石黒英雄さんが、tohkoさんの自宅の風呂場の鏡にこびりついた水垢をレモン汁(酸性)できれいに落としていましたが、長期間放置された頑固な水垢には、まったく効果ありませんでした・・・。
時間をかけて検証したのに残念!

アルミホイルでこする

鏡に使われているガラスは、アルミホイルよりも硬度が高く、アルミホイルをグシャグシャに丸めたものでこすってもガラスには傷がつかないらしい。
なおかつアルミホイルは水垢より硬いので、アルミホイルでこすれば鏡に傷をつけずに水垢のみを落とせるという理論らしい。
水垢落としには、人工ダイアモンド付きのパットが有名ですが、ダイアモンドのようなガラスより硬いものでこすると、一見綺麗になったように見えますが、ガラスの表面に細かい傷がついてしまい、後々汚れが付着しやくなるとか。

というわけでアルミホイルをグシャグシャにして・・・・

ジフのようなコンパウンドが混ざったクレンザーでこすりました。

結果

こちらも残念ながら効果なし!!
こする前と殆ど変わらないぐらいでした・・・。

効果があった水垢落とし

続いてがっつり、水垢が落ちた方法を紹介。多少根気が必要ですが、うちのように30年も放置された水垢が落ちたので、多分、どの家庭の水垢にも効果があると思います。
ただし、結構体力が必要なので、できれば男性にやってもらうほうがベター。
多分、非力な女性だとあまり効果がないかも。

使用したのがこの鏡の鱗状痕落しちょっと高い(800~1000円ぐらい)のですが、かなり効果あり。大きなホームセンターにも売っていますが、ネットでも購入可能。

成分が「酸化アルミニウム」なので、鏡の表面を傷つけずに水垢を落とすことが出来ます。

楽をしてはだめかも

まずは電動ドリルにフェルトホイールを付け、そこに「鏡の鱗状痕」をつけて磨いてみました。
1分間に数百回転もの高速回転を利用して、楽に磨けそうです。

ところが、フェルトが柔らかすぎたのか、いくら磨き続けてもあまり水垢があまり落ちた感じになりませんでした。
アマゾンのレビューであまり落ちなかった。というレビューがありましたが、多分(なに)で磨くかも重要な気がしました。
やわらかいフェルトでは、ドリルを使っても落ちそうにありません。

手でこすったほうが落ちる!?

そこでキッチンクリーンPROに変えて磨いてみました。
これなら硬そうで、しつこい水垢も落ちそう。

まず、手で磨くと、水垢がある部分は微妙な抵抗があります
多分これがウロコ状の水垢をこすっている抵抗なんだと思います。

あとはこの抵抗がなくなるまで同じ箇所を円を描くようにこすっていきます。

すぐに結果を見たくなって水で流してしまいたくなりますが、この抵抗がなくなるまで根気よく続けます。
私の場合は、ドリルで磨き始めた作業も含め、30分ぐらい磨き続けました。

水で流すときは、研磨剤が残らないように手でこすりながらシャワーで洗い流します。

鏡の下の方は、比較用に磨かないでおきました。
このように水垢があるのがわかります。

磨いた部分に関しては、この通りほぼ目立つような水垢がきれいに取れました。

鏡の腐食

よく見ると、黒い点等があることがわかりました。
この黒い点は鏡の内部の腐食のようで、いくら表面を磨いても落ちません。
近づいてよく見ないと気が付かないので、気にしなくてもいいんですけどね。ただ、鏡の縁から腐食していくようなので、余り目立つような腐食になってきたら、鏡を交換してしまうほうがいいかも。

日頃の手入れ

週に1度は鏡を洗う

私の場合は、3日に1回程度の割合で、鏡をゴシゴシ洗っています。
この時バスマジックリンでかまわないので、念入りに洗っておくとほぼ水垢がつきません。

大事なのは、水滴が付着した状態を作らないこと。
めんどくさいかもしれませんが、掃除後や入浴後は、必ず乾いた雑巾で水滴を拭き取っておきます。

めんどくさい!がなくなる?

40年、風呂掃除をしたことがなかった私ですら、今では、すぐに鏡を拭くぐらいになったので、めんどくさい!なんて思っている人でもできるはず。
掃除なんてめんどくさい。と思っている人が掃除好きになるには、一旦、徹底的にきれいにしてしまうこと。
そうすると、「この状態を維持したい」という思いが芽生えてくるんです。
それと、一度でも自分自身で綺麗にできると、「意外とかんたんだった」という気持ちも芽生えてきます。
この2つの気持ちが芽生えたら、びっくりするほど「めんどくさい!」と思わなくなります。
忙しくても、「仕方ない、やるか・・・」ぐらいにまで持っていくことが出来ます。

半年に1回は徹底的に磨く

普段、鏡を磨かない場合でも一度徹底的に水垢を落とすと、だいたい半年(作業をしたのが去年の7月。2回目の作業が今年の3月)ぐらいは綺麗な状態が続きます。

日頃から鏡を掃除していれば、ほとんど水垢は付着しません。
が、普段鏡を磨いていないと段々と水垢が付着し、このように曇り方にムラができ始めてきます。このようにムラがある曇り方になったら、固めのブラシで軽く磨きます。
先ほど使った鏡の鱗状痕落しを使うと確実ですが、軽くこする程度で簡単に水垢が落ちます。
また、先ほど紹介したクエン酸を用いた水垢落としでも十分綺麗になるかもしれません。

水垢を落とすと、このように曇りが均一です。

鏡を撥水処理してみた

予想以上に苦労した分、すごく綺麗になりました。正直、築30年だと、家中のあらゆる場所の痛みが目立ってきますが、このようにDIYで十分に修復、リフォームができることがわかりました。
そこで、綺麗なうちに水垢がつかないように、フッ素コーティングしてみました。撥水処理できるようです。
※ 撥水処理をしても水垢が付着します。なので、今は何も塗っていません

使用したのが、このティポス 超撥水コーティング剤。近所の大きめのホームセンターでは売っていなかたのですが、ネットで購入できました。(700円前後)

かなりレビューの評価も高く、期待できそうです。

窓ガラスを始め、洗面台やガラス、浴槽や便器にも使えるようです。

鏡全体に吹き付けます。
ん?なんか臭がするな・・・なんだろう・・・
と思ったら、車のフロントガラス等に使うガラコのような臭がします。
フッ素のにおいなのでしょうか。

乾いて綺麗な雑巾やウェスで伸ばします。

説明書ではこのあと、水で洗い流し、最後に乾いた布で拭き取るらしいのですが、このままウェスで伸ばしたら、そのまま乾かしたほうが効果が高いっぽい。

数時間後、シャワーをかけるとびっくりするほど水が綺麗に流れ落ちます。

こんな感じに、撥水処理した自動車のフロントガラスのようです。
いや~~~。綺麗になった!!

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