マイクロソフトアカウントのパスワードレスのやり方

Windowsで使っているマイクロソフトのアカウントをパスワードレスにする方法や、Microsoft Authenticatorの使い方を紹介します。

最終更新日:2023-09-18 00:57

Windowsで使っているマイクロソフトのアカウントがパスワードレスに対応しました。
もうパスワードを覚える必要はありません。生体認証を搭載したスマートフォンのアプリで認証すれば簡単にログインできます。が、実は厄介な問題等もあるので、ここでは認証アプリの「Microsoft Authenticator」の使い方などを紹介したいと思います。

目次

Microsoftアカウントのパスワードレスとは?

マイクロソフトのサイトにサインインする場合、マイクロソフトアカウントのIDとして登録したメールアドレスを入力し・・・

今まではこのようにパスワードを入力していました。
必要に応じて2段階認証などをこのあと行えばサインインできます。

パスワードレスに設定していると、パスワード入力画面が表示されず、いきなりこのように「Microsoft Authenticatorの確認」画面になり、2桁の数字が表示されます。
と同時にアプリからの通知が画面上に表示されます。(画面上部)

この通知をタップするかMicrosoft Authenticatorアプリを立ち上げると・・・

1回目の生体認証が行われ・・・

3つの数字と、「拒否」が表示されます。
見に覚えのない通知であれば「拒否」を。

サインインする場合は先程の数字をタップします。今回は「56」ですね。

もう一度生体認証が行われ・・・

サインインできました。
このように生体認証があるスマートフォンで認証しないとサインインできないため、パスワードのランダム攻撃などを防ぐことが出来ます。

AppleやGoogleのパスキーに似た機能ですね。
今回はこのパスワードレスを実現させる方法を紹介します。

Microsoft Authenticatorの設定

マイクロソフトアカウントのパスワードレスを実現させるには、「Microsoft Authenticator」というアプリが必要です。

アンドロイド版はこちら

アプリをインストールしたら起動します。

最初の一度だけこのようにプライバシーの保護についての説明が表示されます。「承諾する」をタップします。

品質向上に協力する場合は、「このアプリの品質向上に協力するために」の部分をオンにして「続行」をタップ。

「Microsoftアカウントでサインイン」をタップします。

通知を許可するか聞いてくるので、「許可」をタップしてください。

すでにマイクロソフトアカウントが表示されているときはそのアカウントを。
そうでなければ「新しいアカウントを追加」をタップします。

マイクロソフトアカウントに登録しているメールアドレスを入力し、②「次へ」をタップ。

パスワードを入力します。

すると登録しているメールアドレスが表示されるので、ここをタップします。

登録しているメールアドレスを入力し、②「コードの送信」をタップします。

7桁のセキュリティコードが届きます。

先程の画面に戻り、届いたセキュリティコードを入力。
「確認」をタップ。

生体認証が行われます。
「アカウントを追加」をタップ。

「Authenticatiorによるオートフィルを許可する」は、アプリやWeb上でパスワード入力欄が表示されたときに、自動的に保存してあるIDとパスワードを入力してくれる機能。
Microsoft Authenticatorは、パスワードを保存することも出来るんです。
もし、この機能をオンにする場合は「設定を開く」をタップします。
必要がなければ(iPhoneにはiCloudパスワードというパスワードを保存・自動入力する機能があるので、必ず必要というわけではありません)右上にある「スキップ」をタップします。

Authenticatorによるオートフィルを許可する場合

Authenticatorによるオートフィルを許可する場合は、上の画面で「設定を開く」をタップし、

生体認証が行われ、設定のパスワードが開きます。
「パスワードオプション」をタップします。

オートフィルは2つまで同時に設定できます。
「Authenticator」をタップしてチェックを入れます。

オートフィルとは?

オートフィルとは、IDやパスワード入力欄が表示されると、このように画面下に保存したIDの候補が表示されます。
ここでタップすると・・・

生体認証が行われ、IDとパスワードが自動的に入力されるシステムのことです。

Microsoft Authenticatorのアプリに戻り、「完了」をタップします。

パスワードレスのやり方

ここまででMicrosoft Authenticatorにマイクロソフトアカウントの登録が完了しました。続いてパスワードレスをオンにしてみます。

登録されたマイクロソフトアカウントをタップします。

「パスワードレス サインインが有効」となっていますが、まだパスワードレスにはなっていません。(なぜこのような表示になっているかは不明・・・)

まず、「サインインまたは確認の方法の...」の部分をタップします。

「パスワードレスアカウント」が「オフ」になっているので、ここをタップします。

「パスワードレス アカウントを設定する」簡単な説明が表示されるので、「次へ」をタップ。
ここで注意点として「パスワードを削除すると、一部の古いアプリ、サービス、デバイスにアクセスできなくなるおそれがあります」と書かれています。
これ、実はMacからWindowsへのアクセスがうまくいかなくなりました。
この場合、再びパスワードによるサインインに、接続ができたあと再びパスワードレスにすると、その後は接続できるようになります。
(これについては別のページで紹介します)

パスワード削除リクエストという通知が表示されるので、「承認」をタップ。

生体認証が行われ・・・

パスワードレスの状態になりました。
今後はマイクロソフトアカウントにログインする場合は、Microsoft Authenticatorアプリ上から認証します。

パスワードによるサインインに戻すには

再びパスワードによるサインインに戻したい場合は、「パスワードレスアカウント」の「無効にする」をタップして新しいパスワードを設定してください。
このとき今まで使っていたパスワードは登録できません。
新しいパスワードを設定し直してください。

Windowsのログインは?

Windowsを起動する場合、ログインはPINコードにしている人も多いと思うのですが、パスワードに変更したらどうなるんでしょう?

パスワードでWindowsへログインするには

Windows起動画面。
PINコードを設定しているのですが、「サインイン オプション」をクリックすると・・・

このアイコンをクリックします。

もし、パスワードアイコンが表示されない場合は、Windowsのサインインオプションにパスワードがないを参考にしてください。

するとパスワード入力欄になりました。
ここでパスワードレスを設定する前に使っていたパスワードを入力すると・・・

なんとWindowsへログインすることが出来ました。
というわけで、マイクロソフトアカウントをパスワードレスにしてもWindowsへのログインはパスワードが使えるようです。
これはバグなのか?は不明・・・

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