Fitbitのスマートウォッチで睡眠記録を正確に測定できるか?

Fitbitは数あるスマートウォッチメーカーの中でも「睡眠記録」に強いのが特色なので、早速購入して正確な睡眠が記録できるか測定してみました。

最終更新日:2022-01-16 09:53

私はなかなか寝付けない、軽い睡眠障害を持っています。最初の記憶はたぶん3歳ぐらいのときに、どうして人は眠らなければならないのだろう?と、ずっと疑問に思っていたほど長い間この体質に悩んできました。
以前、専門家に相談したところ、まずは布団に入っている時間と実際に寝た時間を記録してください。と言われました。

目次

就寝時間と睡眠時間を把握する

これが当時付けていた睡眠・就寝時間記録表。

矢印のラインが布団に入ってから出るまでの時間。黒く塗りつぶした部分が実際に寝たであろう時間帯。意外としっかりつけていますね。(笑)

気になる点や何時間寝たか、なども記録していました。
で、わかったのが、だいたい7時間ぐらいが私にとっての適正睡眠時間だということ。
これを超えてしまうと、翌日寝るのに時間がかかるようです。

ただ、これ当時はすごくめんどくさくて結局3か月ぐらいでやめちゃったんですよね~。

いろいろグラフも書きやすいように改良したりしたのですが、めんどくさいです。(笑)

睡眠時間を計測できるスマートブレスレット

以前、安いスマートブレスレッドを購入したのですが、びっくりしたことにつけたまま24時間過ごしていると、睡眠時間を自動で記録してくれるんです。

「寝つき時間」(眠りについた時間)は、ほぼ正確なのにびっくりしました。どういう仕組みなんだろう。
ただ、「目覚まし時間」(目が覚めた時間)がちょっと微妙で、正確な時もあれば1~2時間ずれることも多く、ちゃんとした睡眠時間があてにならない・・・。

面白いことに、夜中に目が覚めるときちんと記録されています。
このときは、5時半から1時間ほど起きていたことになっています。

その日の日記を調べてみると、明け方の5時半ごろ、パソコンが起動する音で目が覚めて、原因を探るために1時間ほどパソコンに向き合っていたようです。

ちゃんとiPhoneの「ヘルスケア」と同期して、睡眠時間をきちんと記録できます。
ただ、起床時間がいまいち微妙なので、あまりあてにならないんですよね~。
ヘルスケアの「睡眠分析」の棒グラフがピンク色の場合は、睡眠時間を示しています。
つまり寝ていた時間ですね。

iPhoneの睡眠スケジュール

iPhoneには「睡眠スケジュール」という機能が用意されていて、指定した時刻になるとロック画面に通知が表示され、iPhone単体で睡眠時間を計測できるんです。

ただし、これ、手動。。。
いちいちタップしないといけないんです・・・・

設定した起床時間になるとアラームが鳴るので、アラームを止めるとそこで就寝時間がストップになります。
スヌース付きなので、完全に止めるまでは就寝時間が続きます。

「睡眠スケジュール」による睡眠の記録は、「ヘルスケア」の「睡眠分析」に棒グラフとして表示されます。

「睡眠スケジュール」による記録は、「就寝」として記録されます。つまり寝ていたかわからないが、布団の中にいた時間ってことですね。
就寝の場合は棒グラフが青紫のような色になります。

fitbit chargeの睡眠分析

さてそろそろ本題。
睡眠分析の正確さで人気のある、「fitbit」のスマートブレスレッド、「fitbit charge 2」を購入してみました。

スマートブレスレッドの中では珍しく、2万円弱というお高い金額ですが、ヤフオクで国際版を購入しました(8,000円ぐらいでした)。
国際版はパッケージが英語なだけで、あとは日本で発売されているものとほぼ変わりありません。もともと本体は多国言語対応だし、アプリ自体は日本語ですし。

安いスマートブレスレッドと違い、少し幅広。ですが、Apple Watchのような重さは感じないので、24時間つけっぱなしでも気にならない感覚。

スマートブレスレッドで取得した値は、この「Fitbit」というアプリで同期、閲覧します。
アンドロイド版はこちらからダウンロードできます。

Fitbitアプリの設定と使い方は、Fitbitの初期設定・iPhoneとの接続の仕方を参考にしてください。

睡眠記録の精度を検証する

布団に入った時間を記録していた

Windowsではパソコンの電源を切ったり、スリープモードにしたときの時刻が記録されているのですが、この日は0時37分にWindowsをスリープにしていました。

翌日、Fibtitアプリを確認してみると、全く同じ時間の0時37分から記録しています。この日は眠くて、0時45分には眠ってしまったようです。

睡眠開始時間

続いて別の日。
パソコンの電源を切ってすぐに布団の中に入りました。10月6日は23時47分に電源を落としたようです。

あまり眠気はなかったので、眠れるか不安だったのですが…

アプリで確認してみると、ちゃんと23時51分に布団に入り、その6分後、23時57分には入眠したようです。

夜中に目が覚めた

あまり記憶がないのですが、この日は夜中の0時20分ごろ、パトカーのサイレンの音とスピーカー(?)の音で目が覚めました。
パトカーのサイレンの音が、すごく不快で目が覚めたのですが、その時にパトカーのスピーカーで何かを言っているようでした。
なにか外で騒々しいことが起こっていると思って、ねむいながらに日記に残していました。

さらに目が覚めた時間もこのときは日記に残していたようです。

すると、ちゃんとアプリ上では目が覚めた時間が記録されていました。
このときは日記に記録した後、あまりに眠くてすぐに寝てしまったのだけは覚えています。

起床時間

5時10分ごろ目が覚めましたが、この日は休日だったので目覚ましもかけていないにもかかわらず、スッと目が覚めました。

アプリで調べてみると5時前から「レム睡眠」が始まり、目が覚めやすい状況だったようです。

レム睡眠とは

レム睡眠とは、体は眠っている状態だが脳が活性化して活動している状態で、夢を見やすい状態らしいです。
確かにこのとき私は長い夢を見ていて、全く知らない人と仕事をしている不思議な夢でした。
私は夢日記をつけているので、比較的夢は覚えているタイプなのですが、レム睡眠後に目が覚めると夢を覚えていることが多いようです。

アプリでは、
「深い睡眠」
「浅い睡眠」
「レム睡眠」
「目覚めた状態」
の4つの状態も記録されます。

この日は就寝から起床まで、5回ほど「目覚めた状態」が記録されましたが、このうち覚えているのは1回だけ。

ゴールデンタイム

以前ためしてガッテンで、人は寝ているときに「レム睡眠」でも「ノンレム睡眠」でもない「ゴールデンタイム」があると放送していました。
※ ゴールデンタイムとは、ためしてガッテンでつけた名前

この「ゴールデンタイム」は何かというと、脳も体もほぼ覚醒した状態なんだそうです。
例えば地震が起こる数分前から目が覚めていた、というときありますよね。
「地震が起こる前に目が覚めた。予知かな?」
というような出来事は何度か経験があるかと思います。
実はこれは予知でも何でもなくて、単純に人は寝ているときにほぼ起きている状態が一晩に何度かあるらしいんです。
この状態のときは小さな音でも、すぐに目が覚め、さらにすっきり目覚めることが出来るらしいです。

おそらく今回の私が自然に目覚めたのも、この状態だったのかもしれません。すごいすっきりしていました。

睡眠分析

fitbit対応のアプリは、その日の睡眠時間の合計だけでなく、目覚めた状態がどれだけあったのか、レム睡眠などの時間などもグラフで表示してくれます。

fitbitは残念ながらiPhoneの「ヘルスケア」と連携(同期)できないのですが、別の「Power Sync」というアプリを利用してヘルスケアに取り込むことが出来ます。
この日は4時間半しか寝ていませんね。
ただ、ゴールデンタイムに目が覚めたせいか、その後、全く眠くなく活動できています。

すぐに眠れるようになってきた

40年以上悩んできた、入眠障害。が、最近、どうすればすぐに眠ることが出来るかわかってきました。
私の場合は、夜の睡眠時間を6時間以内にする。足りない分は昼寝で補う。と、すごくよく眠れます。
平均的に人は、8時間の睡眠時間が必要な人が多いのですが、私も実際には8時間ほどがベストなのですが、一気に8時間寝てしまうと、1分でもオーバーすると翌日、眠れなくなってしまう。
そこで6時間のようなショートスリーパーにしておき、どうしても眠い時は90分ほど仮眠をすると、夜、すぐに寝付くことが出来るようです。

Fitbitの弱点

fitbit charge 2は、GPSを搭載していませんが、スマホのGPSを利用することでジョギングやサイクリング、ウォーキングの記録も取ることができます。
が、iPhoneのアクティビティと連携できないっぽい。

スポーツ重視ならApple WatchやTicwatch Pro。睡眠分析重視ならfitbitを購入するといいでしょう。

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