バリュードメインからさくらインターネットへドメインを移管

バリュードメインで契約していた独自ドメインをさくらインターネットへ移行してみました。

最終更新日:2025-07-17 21:35


私の独自ドメインは、もともとバリュードメインで取得、運営していたのですが、サーバー自体はさくらインターネットだったので色々使い勝手が悪い部分が出てきたので、思い切ってバリュードメインからさくらインターネットへドメインを移行してみました。手続きなど、めんどくさいかと思ったんですけれど意外と簡単。今回は、バリュードメインからさくらインターネットへドメインを移行する方法を紹介します。

目次

バリュードメインからさくらインターネットへドメインの移行方法

まず、ドメインの運営とサーバーの運営を別々の会社にしていると、PHPなどを使ってメールの送信ができない。出来ないというか、Gmailなど主要宛先に対してメールを送信すると、迷惑メールと判断されて相手に届かない。

それに支払いなども管理しにくくなる。一応、自動更新にしているけれど、支払い方法の変更をした場合に、うっかり更新し忘れてしまう可能性もある。

というわけで、どうせならサーバーを契約しているさくらインターネットへドメインも移してしまおうと。

バリュードメイン側での手続き

AuthCodeの確認

では、まずは転出側のバリュードメインでの操作。まずは、AuthCodeオースコードと呼ばれるパスワードを調べる必要があります。これがちょっとやっかい。というのも各会社によって呼び名が違う!?さくらインターネットでは「オースコード」と呼んでいますが、バリュードメインだと「認証鍵」だとか「Authorization Info」という呼び方。

以下は、バリュードメインで契約・運営しているドメインの「AuthCode」の調べ方。

​まずはバリュードメインにログインし、左のメニューから「ドメイン」をクリックします。

​するとサイドメニューが表示されるので、「ドメインの設定操作」をクリックします。

​契約しているドメインの一覧が表示されます。移行したいドメインの「WHOIS」をクリックします。

​ドメインの登録情報変更の画面になります。

このまま下にスクロール。

​「認証鍵情報」にある「認証鍵(Authorization Info)」にある「パスワードを表示する」のチェックを入れます。

​すると、パスワードが表示されます。これがAuthCodeです。このパスワードをコピーするか、メモしておきます。

ドメインロックを解除しておく

続いてドメインロックを解除します。ドメインロックとは、勝手にドメインを移行出来ないようにする仕組み。このロックが働いていると、ドメインを別の運営会社に移行できないので解除しておきます。

​先ほどのドメイン一覧の画面に戻り、移行したいドメインにある「ドメインロック」をクリックします。

​下にスクロールし、「ドメインロック設定」にある「無効にするにはチェックを外し変更を押してください」の横にあるチェックを外します。

「変更」をクリック。

​「正常に変更しました」と表示されればドメインロックが解除されました。

さくらインターネットでの転入操作

ここまで完了したらあとはさくらインターネット側の操作になります。

​さくらインターネットのドメインページを開いたら、「ドメイン転入」をクリック。

​ドメインの種類によって転入のやり方が違うらしい・・・・私の場合は、「.net」というドメインなので、「gTLDドメイン」をクリック。

gTLDドメインとは?

gTLDドメインとは、「ジーティエルディードメイン」と呼び、例えば、

https://www.example.com/

というURLの場合、「.com」がドメインになります。他にも.jpだとか.netだとか.tokyoなどたくさんあるのですが、このドメインの中でも特に世界中で利用され、特定の国や地域に限定されない汎用的なドメインのことをgTLDドメインと呼びます。

上の画像では「gTLDドメイン」の他に「汎用JPドメイン」「都道府県JPドメイン」や、「属性型JPドメイン」「地域型JPドメイン」などがあることがわかります。

このgTLDドメインにも様々な種類があり、例えば最も普及している「.com」は、元々「company(企業)」を意味していました。が、現在は企業だけでなく、個人、団体を問わずあらゆる目的で利用されています。

.jpなどのドメインは?

gTLDドメインに対して、「.jp」などは、国や地域に特化したドメインになります。

.jpは、「ccTLD(Country Code Top Level Domain)」と呼ばれて、ISO(国際標準化機構)という団体が定めた2文字の国別コードに基づいて割り当てられたドメインになります。

gTLDドメインに対して、特定の国や地域に限定されることが多いので、取得条件があります。

gTLDドメインの場合

今回は、gTLDドメインの移行を紹介します。

​転入費用や受付期限が表示されます。

下にスクロール。

​下にある「ドメイン転入の手続き」をクリックします。

​転入に必要な条件などが表示されるので、すべてにチェックを入れます。

ドメインの有効期限は、バリュードメインの管理画面で確認できます。少なくとも30日以上残っている必要があるようです。

ドメイン情報のステータスは「OK」または「actiove」ですか?に関しては基本的には気にしなくてOK。ただし、先ほど紹介したドメインロックは解除しておいてください。ドメインロックがかかっていると、「client Transfer Prohibited」というステータスになります。

他にも「pendingTransfer(すでに移管処理中)」や「redemptionPeriod(期限切れ。もしくは復旧待ち)」があります。

他にも有効なメールアドレスを登録しているか、に気をつけてください。

​このようにすべてにチェックを入れます。

​転入申込みをクリック。

​次の画面で、転入するドメインを入力します。

​下にある「登録者情報入力へ」をクリック。

​移管用の費用、AuthCodeの入力、ドメイン所有者の名前(日本語)、ドメイン所有者の名前(英語名)の入力画面になります。

ここで、「AuthCode」は、先ほどバリュードメインの管理ページで調べた「認証鍵」になります。

あとは自分の名前を入力。(WHOIS情報で表示される)

​入力が終わったら、一番下の「お支払い情報の入力」をクリック。

​支払い方法は、「クレジットカード」「銀行振り込み」「請求書払い」の3つから選べます。支払い忘れがない「クレジットカード」がおすすめ。

​クレジットカードの番号などが入力できたら、「お申し込み内容の確認」をクリック。

​入力した情報が表示されるので、間違いがなければ、下にスクロール。

約款やっかんのご確認に目を通し、「同意する」にチェックを入れます。

​その下の「ご利用に当たっての注意事項」に目を通し、「確認しました」にチェックを入れます。

​「転入を完了させるために必要な手続きについて」に目を通し、「確認しました」にチェックを入れます。

​最後に「この内容で申し込む」をクリック。

​「お申し込み情報確認」が表示されるので、このまましばらく待ちます。

​ドメインの転入の申込みが完了しました。

​ドメインコントロールパネルの「登録者情報」を見てみると、「転入作業開始」となっていました。

ドメイン転入にどれくらいかかる?

私の場合は、2月27日に転入を申込み、完了したのが3月10日でした。11日間。

転入作業が完了すると──

​転入作業が完了すると、このようなメールがさくらインターネットから届きます。

ドメインの設定

ドメインの移行が完了したら、さくらのレンタルサーバーにログインして、ドメインの設定をします。

さくらのレンタルサーバーにログインしたら、左のメニューから「ドメイン/SSL」をクリック。

​サブメニューの中にある、一番上の「ドメイン/SSL」をクリックします。

​「ドメイン新規追加」をクリック。

​「選択してください」をクリックします。

​さくらのレンタルサーバーに転入させたドメインが表示されているはずです。ドメインをクリック。

​「追加」をクリックします。

​ドメインの設定が出来るようになっていました。

まとめ

今回は、バリュードメインからさくらインターネットへドメインを移行する方法を紹介しました。以前からやろうやろうと思っていたのですが、めんどくさそうな気がして後回しにしていました。実際にやってみると、つまずいた部分もありましたが、意外と簡単。もっとはやくやればよかったです。

最近は、PHPやCGIからメールを送信しようと思っても、スパム判定されるのか相手に届かないことが多い。これらの対策として、メールドメインの設定で、「SPFレコード」や「DKIMレコード」を設定しないといけないのですが、さくらのレンタルサーバーでは、ドメインが別の会社だと設定できなかった。今回の移行によって無事にメールが送信出来るようになりました。

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